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宝物

箕面は幸せの記憶しかない 大切な思い出の宝庫のような場所で
北摂から引っ越して、 もう十数年になるけれど
そのあいだも、 このいまも、 ぽっかり開けた広い空と、 すばらしい風
ふくよかな山の緑や、 流れる川の景色が ふっと目や胸に浮かぶ瞬間が
しょっちゅうなくらい たびたびある 

また、 どれだけ大阪がゴッサム化しても どうか箕面だけは変わらずに
このままを願う思いも、 選挙のたびに、 懸念とともに強く胸に生じては
北摂のひとの浮き足だっていない冷静な印象に、 その思いを託したけれど
とうとう箕面も維新市長になったとき、 それは、 色彩豊かに描かれる絵に
どばっと墨がかけられるみたい、 薄青色のきらめきは、 絶望色に変わる。
取り返しがつかない選択をしたと思った。 でもまだ、 遅すぎることはない
のだと、 プラナーさん投稿 で知ることができた、 候補者の方のまっとう
な演説に、 ふさいでもう見たくない、 知りたくないと閉じた目が開く

箕面の自然を、 街を、 公共を守ろうと、 立たれたかたの訴えに
維新落選のために尽力される プラナーさん、 ツイッターで知る、
たくさんのひとの この先を思ったアクション 言葉に、 表現に
閉じることを選んだ目  諦めを、 簡単に受け入れちゃいけないと
ムチでまぶたを叩かれる思いになった

遅すぎて もう明日投票日だけれど このまま何も書かないよりはと
わたしは投票権ないけれど それでもおもいはせめてのせたい
少しでものるようにと 思い立ち 言葉にしては 今回の選挙に限らず
わたしは何も動いていなかったこと 申し訳なさ、 はてしない

このまま変わらないでほしい その真っ只中の思いにいたときつくった
そのときの自分の大切を詰め込んだ 卒業制作の動画
最初の撮影地が箕面で その日のことも 記憶をこえて 眩しいままで
このときの気持ちをおもいを閉じちゃいけない 目を開いて 確かめる

提出がなぜか8ミリテープに変換しなくちゃいけなくて
さらにそれを電子化して、 画像の劣化ものすごいけど この感じで丁度いい

佐野洋子さんに、 京都のマルゼンのサイン会で、 VHSにダビングしたもの
手紙とともに手渡せて、 許可なく勝手に作ったから、 報告の意味で届けら
れて、 安堵した。 動画の原作は 『乙女ちゃん』 のなかにある 「鯨」
最初に読んだとき、 びびびが起きた。 この物語をもとに 言葉を書いた

作品自体は、 いま思えば、 人生でいちばん好きになったひとへ(30回位告白した) 重たさのとどめみたい 自分の全おもいを届ける思いでつくった
そのひとにも偶然会えて (千中の無印でバイトしてた) 渡すことができた

記憶にまかせて いまある願いを
箕面だけじゃない どこもみんな大切な場所
これから大阪 そこから蛍光黄緑が こころある色に 塗り替えられてゆく
明日に願い  いま、 これから、 自分ができることを
もう目を閉じない あきらめること もう絶対に 受け入れない


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