見出し画像

夢は叶う

911を受け、 でっちあげの理由で始められた、 米国によるイラク戦争
そのいきどおりとめまいのなかで作った、 短い映像作品


撮影したのが20年前 将来の夢を聞いて答えてくれたこどもたち
小学4、5年生が多かったから、 いまは30代に近づく年になっているはず

戦争になったら戦うしかない とうぜんでしょう!  その言葉に

メディアなのか、 教育なのか、 なんなのか、
戦うのはとうぜんであると、 こどもたちに言わせてしまう社会が日本で形成されているということに 戸惑い、 愕然となくらい、 いまってそうなの? と驚いたけど
(わたしのこども時は、 戦争のせの字も思わないような、 日本は平和であるという そのなかでの、 平和思考だったように思う。)

あとから知った 当時流行っていた いのち! のポーズをこぞってきめる
なりたい夢を はにかみながら、 まぶしい笑顔で教えてくれる、 こどもたちに
わたしは 彼ら彼女らの未来が どうか守られることを
なんのあてもなく 悲しみを思わないようにして ただ願った


いまこの瞬間、 世界では パレスチナでは ガザでは人口の半数を占めるこどもたちが 将来の夢を持つどころか 未来が守られるどころか 今日生きているかもわからない瞬間を生きようと 明確なジェノサイドの意思からなされる攻撃に、
無防備、 無抵抗でさらされて そこから逃げることも許されず 軍によって取り囲まれた病院への容赦ゼロの攻撃によって 酸素供給がたたれたことで 産まれたばかりの赤ん坊は 目を開けてこの世界を見ることなく 亡くなっている。

ドイツでユダヤ人に対して行われたことが イスラエルによって再現される
法も人道も完全無視した、 身勝手不条理な殺戮が いまこの時代に、 リアルタイムで行われいること それがどうしてなのか 可能であることが それが一ヶ月以上も続き いまなお停戦の気配は全く見えずに 事態は悪化の一途をたどるばかりの現実が もうただただ ただただ信じがたい

菅野完さんの配信では イスラエルの目的は パレスチナ人社会を完全に壊滅する (そしてユダヤ人国家を建設する) ことであり  ハマスの軍事拠点を狙うのではなく 学校に病院にライフライン パレスチナの人が依って立つ、 社会の基盤であるものをつぶしていって 特にこどもを狙って殺してゆくのは 自軍の兵隊の損傷を、 限りなく少なくし 相手の損害を、 限りなく大きなものにしようとする
科学実験的のりな どうすれば合理的に相手を殺せるかという 冷静な、 純数学的判断によるものからであると だからの醜悪であることを 語られていた

生きるためにうまれてきたこどもたちが そうして生きてきた大人も
パレスチナの地で すべてのひとがいま 命の危機に瀕している

そこには ハマスも敵も、 捕虜や味方すらも 壁の内にいる、 こどもも、 大人も、 老人も 病人も、 医師も、 看護師も 救助隊員も、 支援者も 記者も、 有志のひとも また動植物も 文化も、 生活も、 暮らしも 家も、 建物も、 環境も パレスチナの過去も、 歴史も、 未来も、 そしてこの今も 彼らにとっては、 そのなにひとつ関係なしに その全てをただ ひとまとめにして 彼らにとってじゃまなもの その全てをないものにしようと 究極の手段も想定し それを行おうとしている

ブッシュアメリカへの怒りから わたしなりの反戦作品を作ろうと
その頃わたしは京都に住んでいて 近所にあった、 こどもみらい館という
場所を選んで、 学校帰りのこどもたちに、 将来の夢を聞いた。

あれから20年 大人になった こどもたち
夢は叶っていてもいなくても 生きている限り 夢を叶えることができる。

明日の命がわからずにいるこどもにとっては 大人になること
それだけで それがもう 夢になるなら
みんなで 叶えないといけない。 いますぐ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?