ジンクス
書き途中、半ばにして残された下書きが
増えていく。
特段 書きたいことなどないのだけれど、
何を思ったか、文字を打ち込みたい気分にいた。
情動的に書き始めた文章よりも、つらつらと
手持ち無沙汰を埋めるように書くものの方が
最後まで書き終えられるようだ。
下書きとして残されてしまった文章の数々、
続きを与えられることなく、静かに眠っている。
あてもなく書き始めてしまった今回、
さて、何を語ろう
…
一昨日は春分の日だった。
あまりそこに重きも置いていないのだけれど、
小耳に挟んだ程度、しかし脳の片隅にしばらく住み着いていた。
そうかぁ、春が来るのか。
旧正月でもあるし、心新たに
という薄らとしたイメージを持って
穏やかに一日は過ぎ去った。
と言っても、やたらと天気のコロコロ変わる一日だったけれど。
人生最大レベルの強風に遭遇したのも楽しい話。
冗談抜きに、風に寄りかかることができた。こりゃまた驚き。
せっかくのお出かけなのになぁ…
という気持ちもなくはなかったけれど、
たくさん笑ったからいいのだろう。きっと
そういう日の次の日は、大抵
しょんぼりがやってくる
別に招待もしていないのに、
なんとなく訪れそうな予兆をチラつかせては
しかと訪問してくる。
ジンクスなんてもの、作りたくはないのだが。
…
小さい頃から培われた
あまり嬉しくないジンクス
信じる気もさらさらないのに、
気持ちが塞がるたびに
ほらやっぱり、と言ってくる
どうにかしたいなぁ
そう思う一方で、
ある意味で、楽しさがくることへの絶対的自信も感じられた。
山あり谷ありジンクス、
よく観察してみれば
谷が訪れても、でも次もまた山がくると
そこに関しては確信している自分がいる。
ポジティブなんだかネガティブなんだか。
どっちにしろ、ジンクスは好きじゃない。
…
落ち着いてみれば、大したことなかった。
今日になってそれをまじまじと感じている。
今の私はワクワクしている。
世界に対して、ちょっぴり拗ねてしまった次の日は、
世界は私に対して、ご機嫌取りな態度を見せる。
ランダムにしているパソコンのロック画面に、
とても素敵な写真が表示されたり
お花を上手に生けられたり
新しい興味と出会ったり
全部些細なことだけれど、
全部優しいご機嫌取りに見えて…
これはきっと、私の心の持ち様ということだろう。
そんなことは分かっていたのだ。端から。
今日は文章を書きたい気分というより、
文章を書き終えたい気分だったのかもしれない。
しっかり最後まで。
山あり谷ありも、結局はどこで終えるか。
山の頂上で終わらせてしまえばハッピーエンドだ。
だったら都合のいいところで終わらせよう。都合のいい解釈で。
兎にも角にも
全ては私の心次第
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