【コンビニ哲学】身近な商品の値段の話。売価と原価、値上げと値下げについて語ってみます。

こんにちは!

なかじまです!



今回はコンビニの商品の値段について語っていきます。最近は物価の高騰が相次ぎ、コンビニでも商品の値段があがりました。コンビニのいろんな商品の値段と原価についてお伝えします。



コンビニの商品の値段について

みなさんご存知の通り、商品には「売価」と「原価」があります。ぼくたちはわかりやすくするために、それを「%」で表します。売価に対してどのくらい利益があるかを「値入れ率」と言います。そして、売価に対してどのくらいの原価があるかを「原価率」と言います。でもほとんどの場合には「値入れ率」という言葉を使います。



たとえば、売価100円の商品が原価70円だったときには、値入れ率30%になります。ここでは消費税は考えていません。もっと深い話をすると、コンビニではかなり多くの商品を販売します。なので、商品の1つ1つの利益を計算していません。1ヶ月間で販売した商品全ての合計金額と、平均の値入れ率を使って計算します。



商品ごとの値入れ率の特徴

コンビニの商品の値入れ率はその商品の種類で大体決まっています。たとえばチョコレートだったら、値入れ率は約30%だったり、菓子パンだと約20%だったりと決まっています。なので、100円の板チョコを1つ販売すると、30円の利益になります。


正直ぼくはコンビニはスーパーと比べて値段が高いので、その分利益が高いと思っていました。実際にはそうかもしれませんが、もっと利益率が高いものだと思っていました。



値入れ率の低い商品はタバコが10%(大部分が税金)で、雑誌は15%が代表的なものになります。そして、値入れ率が高いものはソフトドリンクが40%で、雑貨が大体50%ほどです。ライターは85%ほどで、レジに置いてある店が多いですが、こんなに値入れ率が高い商品の販売の機会を失わないようにするためです。



レジにあるファーストフードは大体の値入れ率は50%〜60%です。なので、コンビニで儲けるためには、ソフトドリンクとファーストフードをたくさん売るのが近道です。


新商品のうまみ

新商品は各メーカーから値引きしてもらえます。新商品導入特別原価という名前です。これがかなり美味しくて、ソフトドリンクだと値入れ率50%以上のものが多いです。たまに60%を超えるものもあります。なので、それを機に大量発注をすることもあります。



なので、新商品は各店が積極的に売り込むんです。お客さん目線で考えると、いつも同じ売り場だとつまらないですよね。なので、新商品に力を入れてもらえると売り場も変わるので楽しく買い物できますよね。あと、新商品って気になりますよね!



でも、新商品ってなかなか売るのむずかしいんですよ。目新しいのに全然売れないことは多々あります。1週間で1つも売れないことも珍しくありません。特にチョコは新商品売れないんですよ〜。ソフトドリンクやアイス、ラーメンの新商品はけっこう売れます。



なので、旨みの強いソフトドリンクを軸に売り込むことが多いです。毎週新商品が発売されるので、そんなに大量に発注しても売り場が開けられなくなります。そうなると、新商品が導入できなくなってしまうので困るんです。


そんな時に商品を半額などにして売り場を開けたりします。




商品値引きについて

商品の値引きについては、お店は本部からの補填がもらえます。それはキャンペーンのものが対象です。お店独自の値引きには適用されません。なので、キャンペーンの商品はお店の利益は変わらなくて済むんです。なので、オーナー店だったとしても旨味があるんです。



最近は、お酒のセールが多いです。それには理由があります。去年と比べてお酒が売れなくなりました。なのでそれを改善するために、セールをしてお客さんが買うきっかけを作っているんです。



セールには理由があります。例えば、お盆の時期ではお線香のセールがあって、梅雨の時期には冷やし麺のセールがあります。倉庫に在庫が大量にあるという理由でもセールをやることもあります。

お客さんには関係がない話ですが、ファーストフードの値引きは販売数で店舗ごとのランキングが作られます。なので、順位が悪いとよくないことがあります。逆に上位のお店で特別なことをしていたら、他の店にもそのテクニックが紹介されることもあります。




1本買うと1本もらえるキャンペーン

各チェーンで結構やってるキャンペーンで、「1個商品を買うと1個の商品がもらえる」という、かなりお得なキャンペーンがあります。買ったものと同じくらいの値段の商品がもらえます。なので、実質50%OFFとかなりお得です。たまに買ったものよりも、高いものがもらえる時があります。



ミニストップでは、この前「ウィルキンソン オレンジ 500ml」を1本購入すると、「ウィルキンソン 1L」がもらえるというキャンペーンをしていました。



これはかなりお得ですね!

実質だいたい60%OFFです!



ただ残念なのがキャンペーンの販促物がわかりにくいことと、売り込んでいないお店も多いので、気づいていないお客さんも多いんですよね。これはミニストップに限らずに、他チェーンでもです。それと、その場で交換できるものはいいのですが、翌週交換のものはけっこう交換を忘れてしまいます。これは本当にもったいない。



実はこのキャンペーンってコンビニもかなり利益が出る仕組みなんです。その商品のメーカーが交換分を全額負担してくれます。なので、コンビニ側もお客さん側もお得なキャンペーンなんです。



たまに箱で買いたいから発注して!て言ってくれるお客さんもいます。お得なのでまとめ買いしたい人って多いんですよね。店員もけっこう購入しますね。




コンビニの商品の値上げについて

コンビニの商品の値段は、メーカー希望小売価格で決まっています。なので、全てのコンビニで金額が統一されています。



商品の値上げはコンビニで決めるというよりも、メーカー側で決めています。もしかしたら、コンビニとメーカーで話し合いがあるかもしれませんが、わかりません。



最近はお菓子やサラダ油やカップ麺などさまざまな商品が値上げしました。これは辛いですね。



以前までは正直な話、コンビニは高くてもいいと思っていました。値段が気になる人はスーパーを利用するし、便利さにもっと価値をつけてもいいと思っていました。ですが、最近ではお年寄りがスーパーの代わりにコンビニを利用する人が増えています。



やっぱり、スーパーが遠いいとお年寄りでは辛いんです。そして、ネットスーパーを利用しようにも、リテラシーがないからなかなかむずかしいのが現状です。お年寄りでもPayPayなどのバーコード決済を使っている人もいます。ですが、そういう方は少数で、スマホの使い方もわからない方がほとんどです。なので、コンビニが頼りになるんですよね。




商品値引きについて

値上げの話をしましたが、値下げもしています。昔では考えられませんでしたが、コンビニでも賞味期限が近い商品を値下げしている店も増えてきました。



ぼくがいつも利用しているローソンでは、レジ前の唐揚げが値引きされています。50円引きや、50%引きがあります。たぶん賞味期限の時間によって値引率が変わっているんでしょう。



ミニストップでも菓子パンを値引きします。翌日の夜に廃棄のものを、今日の21時に20%OFFにしています。それと、唐揚げやささみなどのお惣菜を廃棄の4時間前に20%引きにもしています。全店やっているわけではありません。



なので、値引きされているものを活かして買い物するとお得になります。



コンビニの商品の値段について

コンビニを利用している私たちにとって、商品の値段は安いにこしたことあありません。でも、実際に働いているぼくからすると、もっと便利さに価値があると思うんです。コンビニには売り場にある商品だけでなく、宅配便の受付や切手の販売、公共料金の収納代行などたくさんのサービスがあります。



そして、夜中も空いている便利さ。店舗数も多いから家から近いのがいちばん便利ですね。ここまで便利になったのも、企業努力があってこそです。



ですが、商品の値段をあげるのはきついですよね。原価の高騰だからしょうがないと割り切るしかないんです。


これ以上ネガティブな意味での物価の上昇がおきないことを願います。

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