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大手町・丸の内・有楽町で働く人たちとパフォーマンス? ダンス? 演劇?をつくるためのワークショップ 参加者募集
2月1日から有楽町に出現した「有楽町アートアーバニズムプログラムYAU」によるYAU STUDIO(有楽町1-10-1有楽町ビル10F)では、演出家・ダンサー・振付家の倉田翠さんを招聘して、大手町・丸の内・有楽町で働く人たちと、ダンスのような、演劇のような、「パフォーマンス」づくりに取り組みたいと考えています。
演技やダンスの経験は一切不問、必要なのはいつもの自分(このいつもの自分が厄介なわけですが)。皆さんにとってのいつもの自分から作品が立ち上がり、いつもと違う時間や体験を共有する、そんな取組みに参加してみませんか?
倉田翠さんから東京の中心で働く皆様へ
東京の中心で働く皆様へ、
はじめまして、こんにちは、倉田翠と申します。今もお仕事中ですか?これを今、その場所で、お忙しい中読んでくださっているなら、最後まで読んでくれたら嬉しいです。
私は京都の北大路烏丸という、中心より少し北寄りの所に住んでいます。地下鉄北大路駅は、ビブレという小さなショッピングビルになっていて、なんとか潰れないように頑張っています。最近マクドナルドが入りました。(嬉しい!)京都の地下鉄は二本しか通っていません。縦と横、非常にシンプルです。それでも満員になることなどほとんどありません。スカスカです。
私はそこから約徒歩5分の位置にある古いアパートをリノベーションしたなかなかの築年数のアパートに住んでいます。ボロボロではないですが、台風の時なんか、窓が、というか壁全体が、倒れて来るような家です。
部屋の窓からは遠くに大文字山が見え、夏になると山には「大」の字が灯ります。
五分ほど歩くと鴨川があり、お年寄りに混ざって早朝お散歩したりする。
「有楽町で働く人たちと作品を作りませんか?」と言うような依頼をいただきました。
私はメールを全部読み切る前に、はい、やります。と思いました。
私は舞台の演出家で、主にダンス作品を作っています。34歳で、舞台業界で言うとまだぺーぺーです。ほんとについ最近、舞台でなんとか生活できるようになったくらいです。
有名なところで言うと、蜷川幸雄とか、唐十郎とかでしょうか?みんなお爺さんですし、死んでたり死にかけていたりします。
でもジャンルでいうと、そのジャンルに属しています。
ずっと、ダンス(仕事)が楽しくなかった。なのにダンスを作る人(この仕事をすること)になってしまった。
仕方がない、もうそれしかできないんだから。
楽しそうに生き生きとダンスを踊っている人(楽しそうに生き生きと仕事している人)が羨ましかった。なぜ踊っているのか(なぜ働いているのか)理解できなかった。なのに私は必死にダンスを作っている。(なのに私は必死に仕事をしている。)
そんな時に、自分の立ってる世界が、視野が、なんと狭いんだろうか、と気が付きました。自分の立ってる世界にしか世界がないように思ってたんですね。
私はそこから、ダンス以外のことを知りたいと思うようになります。ダンス以外のこととはなんでしょうか。社会です。
社会の中で、私、もしくは私がやっていることが何なのか、考えるようになりました。
色んな人と出会いました。違うジャンルのアーティスト、子供、認知症のおじいちゃん、街の呑んだくれ、在日四世の女の子、公務員、おばちゃんたち、薬物依存症の人たち、ヤクザ(これはピーです)、、、。
これまでの自分の常識が崩れ去ったり、または、なんて自分は無力なんだとがっかりしたりしました。
でも、そのような、舞台とは別のところに生きている人たちとの出会いが、舞台を作りたいと思う原動力になっていきました。
例えば、あーもう仕事辞めたい、とか、もう死にたい、とか、思ったりすることがあるとして、そう思ったって全然良いんですけど、ちょっとだけ隣の道を覗いてみたら、突然にばりばり仕事したくなったり、猛烈に生きたくなったりするものです。世界を全部見て(不可能です)、それでも無理なら、こんなくだらない世の中は捨てて、死んでしまってもいいかと思います。
ただそういう人が、少しでも、あ、明日もまだ生きていたっていいかな、と思える作品を作りたいです。
私はそうして、ここまで舞台をやってきました。
舞台とか演劇とかダンスとか、なんとなく敷居が高かったり、ダサいなって思ったりすると思うんですよ。
でも、それらは、日常に上手く組み込まれています。
例えば仕事に行く。スーツを着る。職場に見合った喋り方をする。それはもはや演劇であるとも言えるんですね。
何のためか。その方がたぶん上手く仕事できるんでしょうね。もしくは「仕事の時」という振付がある。みんなそれを上手にこなしている。
私は、基本的には振付が嫌いですので、振付はしません。
じゃあ何をダンスとしているのか。
その人が、ただ生きていること、もしくは、日々隠している欠点とも言える振付以外の部分が、私には宝物に見えています。
会社を出て、ビールを買い、家で推しのアイドルのDVDを見ながらキャーキャー言っている時間、嫁とも娘ともほとんど会話がなく、ただただ帰るその大切に作り上げたお家での1人の時間、行きたくもないゴルフに付き合う時間、飲み屋の姉ちゃんをなんとか落としたい、結婚はまだかと古臭い田舎の両親がうるさい、知りませんけど、一人一人絶対違う人生をここまで生き抜いていること自体が価値です。
そうしたたくさんの「私」を背負って、今日も働く皆様方は、それだけですばらしいです。舞台が必死でやろうとしていることをもうやってる。
今もお仕事中ですか?
首や腰は痛くはないですか?目は疲れていませんか?
もし何か、引っかかることがあったら、私と話をしていただけませんでしょうか?時間は合わせます。仕事の時間が私は決まっておりませんので、24時間いつでも良いです。
あなたとの出会いが私にとっては「違う世界」を知れる大切な時間になりますし、もしかしたら、ちょっとだけ疲れが取れるかもしれません。(余計疲れるかもしれません)
どこかの誰かが、この世界でもう少し生きて行こうかと思えるように、どうぞ力を貸してください。
募集概要
【対象】
16歳以上で、大手町・丸の内・有楽町で勤労する方どなたでも。
※未成年者の場合、保護者の同意が必要となります。
※国籍不問。倉田さんとの対話およびワークショップ、稽古等は全て日本語で行います。
【実施期間】
2022年4月2日(土)~5月22日(日)
【募集人数】
最大15名程度
【応募期間】
2022年2月24日(木)~3月24日(木)
【参加費】
無料 ※会場までの交通費等はご自身でご負担ください。
【参加条件】
原則、以下の日程に参加できること。
4月 2日(土)顔合せ 13:00~16:00
4月 週1回・各1時間程度、対面またはオンラインで倉田さんとのワークショップ
※参加者それぞれのご都合に合わせて、実施日時は決定いたします。
5月11日(水)ワークショップ 18:00〜21:00
14日(土)ワークショップ 13:00〜16:00
15日(日)ワークショップ 13:00〜16:00
18日(水)ワークショップ 18:00〜21:00
20日(金)ワークショップ 18:00〜21:00
21日(土)リハーサル 10:00~16:00(予定)
22日(日)成果発表会 14:00開演(予定)
※既にご参加いただけない日程がある方など、個別のご事情がある場合は、応募時にお伝えください。
【会場(ワークショップ・リハーサル・成果発表会)】
YAU STUDIO(千代田区有楽町1-10-1有楽町ビル10F)
【こんな人にオススメ、参加してほしい】
・今の仕事が楽しくてしょうがない/つまらない
・今の仕事に誇りをもっている/今の仕事を辞めたい
・今の人生に満足している/満足していない
・人に言えない/人に言いたい秘密を抱えている
・大手町、丸の内、有楽町エリアが大好き/大嫌い
・普段の生活で自分を演じていると思っている人/演じていないと思っている人
・社会に変化を起こしたい
・自分の知らない世界や人と出会いたい
応募方法
メールまたは郵送にて、以下を記入してご提出ください。
■メールの場合
件名に「応募_倉田翠」と記入して、yau.ybase@gmail.comまで送付
① お名前 ②連絡のつく電話番号 ③メールアドレス ④年齢 ⑤性別(任意) ⑥応募動機(200字以上) ⑦ご所属(任意) ⑧顔写真添付
■郵送の場合
任意の用紙に、上記必要事項を記入し、顔写真(ご返却不可)を添付し、下記まで郵送ください。
〒 100-0006千代田区有楽町1-10-1有楽町ビル10F 1021 YAU STUDIO
倉田翠ワークショップ担当 宛
※封筒に、「倉田翠ワークショップ応募資料」在中と明記ください。
※応募多数の場合は、応募内容から審査をさせていただき、参加可否を3月29日(火)までに、ご応募いただいた方全員にご連絡いたします。
※ご記入いただいた個人情報は、本プログラムに関するご連絡・ご案内の目的以外には、使用いたしません。
倉田翠さんプロフィール
![](https://assets.st-note.com/img/1646236994450-0Lk9ZMV9n6.jpg?width=1200)
倉田翠 Midori Kurata (演出家/振付家/ダンサー)
1987年生まれ。三重県出身。京都造形芸術大学卒業。3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を中心に、主に舞台作品を制作。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。
近年の主な作品に、2016年初演『家族写真』、2017年初演『捌く』、2018年初演『はじめまして こんにちは、今私は誰ですか?』、2019年初演『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』など。
オフィシャルサイト
https://akakilike.jimdofree.com/
【主催・お問合せ】
主催:「有楽町アートアーバニズムプログラム」実行委員会
(⼀般社団法⼈⼤⼿町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、NPO法⼈⼤丸有エリアマネジメント協会)
企画制作:一般社団法人ベンチ
お問合せ:yau.ybase@gmail.com
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