見出し画像

AIイラストについて

イラストが中身のない表層的なイラストとして継承されていくかどうかは、AIが作るかどうかではなく、見る側のリテラシーによるものが大きいと思う。

一流のイラストレーターはアイディアを意識して組み込もうとしている。イラストには主題となる何を描くか、それに絵柄となるどう描くかが加わり、さらにアイディアが加わってくる。アイディアが加わることで情報としての価値が付与されることになる。これは3次元空間に物質を配置して作り上げられる絵画と違い。ただのデータであり情報であるイラストには価値のある情報が含まれていることは重要なことであると感じる。

こういった3層構造のイラストに対し、何をどう描くかで見る側が満足してしまうAIによるイラストは2層構造であり、これらが市場を席巻することは人類の一文化であるイラスト制作から1層が抜け落ちて、より表層的な記号と装飾として継承されていくことになり、とても悲しいことのように思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?