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発達障害当事者の根本治療可能性としての頭蓋早期癒合症(軽度三角頭蓋)、類似する頭蓋形成の問題の手術治療に向けての覚書①

大学入学後の学校生活や部活動などにおいて、周囲との間に感じた幾多の違和感や身体・精神的な様々な症状(聴覚過敏、記憶力・空間認知能力の欠如、手や足先の感覚の鈍さ、不器用さ、段取り能力の問題、日中の強烈な眠気、些細なことに気分が落ち込みやすいetc) は、長年、いわゆる「大人の発達障害」に由来するものであり、それは生来の脳の一種の機能不全状態(前頭葉・側頭葉の機能が阻害されていて、それゆえにドーパミンやセロトニンの放出量が普通よりも少ないこと)が原因であるため、それは所与のものとして受け入れて、様々な場面ごとに対処をしながら生活をするほかないと、考えていました。

しかしながら昨年、自分の頭蓋の形成の特徴、またそれに起因する脳(特には前頭葉・側頭葉部)への圧迫感などは、頭蓋早期癒合症(国内での小児への治療の先駆けとなった沖縄セントラル病院の脳神経外科のHPに詳しい病態と治療法の解説があります)→http://www.central.jyujinkai.or.jp/intro-neuro/#:~:text=%E4%BD%95%E3%81%A8%E6%82%A3%E5%85%90%E3%82%89%E3%81%AE90,%E9%A0%AD%E8%93%8B%E3%81%A8%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
と極めて近いのではないかと確信するに至り、今後の「根本治療」(≒頭蓋形成手術)に向けての通院記録、ネット上などで得た知見、関連情報などを纏めて把握する目的で、noteに記していきます。

今現在、大人の発達障害は、日常・社会生活に支障をきたす場合などでは、「発達障がい」外来の案内を出している心療内科などにかかり、個人の特性や、困っている症状に応じて、そこで精神科医に処方されるコンサータ、ストラテラなどの「発達障害治療薬」(で対応するのが一般的となっていますが、それは多くの場合には障がいの「根本治療」にはならず、それどころか長期に渡る薬の服用により、強烈な副作用(体の倦怠感、日中の意識喪失、呼吸が困難になる程の激しい動悸、視覚神経への障害、眩暈、感情の乱高下など)により苦しんだり、望むような症状の改善がみられないままの状態にある当事者の方が数多くいるのが現状だと思います。私自身、大学の学部時代より、かかりつけの精神科医に処方された、もしくは自ら海外の通販サイトを通じてネット購入をして服用していた処方薬の副作用、またその服用を中断したのちの離脱症状に長年苦しめられてきました。

この国で、成人以上の年齢の発達障がいにスポットが当たり始めて、つまりはテレビ番組やネットニュース、また行政・福祉支援や、教育界での取り組み、企業の就労斡旋などのアプローチなどが行われるようになってから、個人的な体感では早十数年以上の月日が経ち、今や社会の様々な場面で個人のもつ「多様性」を認める・その可能性を拡げていこうとする動きが大きな流れとなっている中で、その「多様性」を構成しているグループの一つとして「大人の発達障がい」が取り上げられる機会も増えていると感じます。

メディアでは、興味のある事柄に高い集中力・記憶力を発揮する特性を生かしてプログラマーとしてIT業界の最先端で必要不可欠な人材となったり、常識では考えの及ばない着眼点から、新たな発想を生み出して作品作りを行いクリエイター(ビジュアルアーティスト、作家、ミュージシャン、経営者、研究者、ゲーム作家など)として活躍する方々にスポットが当てられ、極めてポジティブな文脈で「発達障害」の特性が取り上げられる機会も多くありますが、その一方で、就労に際しては一般雇用では障壁に直面してしまい、障がい者雇用制度を利用するなど、障害の特性に対しての周囲の配慮を受けたり職場環境などを調整することにより、一見問題なく就労できているように思われるものの、普通の人よりも同じ業務への心身への負荷が大きいため、健常者よりも少ない分量、ペース配分の仕事でしか生活の糧を得られなかったり、そもそも社会的に疎外された立場に置かれたままの状態の人も多くいることでしょう。

更に、そのように幸運にも、ある特殊な形とはいえ、社会的に「適合」をすることが叶えられたとして、それは、本人の発達の特性に由来する幾多の身体的・精神的な苦しみを根本的に緩和、あるいは治癒することにも繋がっているのだろうか、と問われれば、当然のことながら周囲の環境が変わっただけでは本人の生まれながらの身体の構造に変化はもたらされることはないため、それが解決されたケースは殆どないといえるでしょう。

勿論、医学的に発達障害の原因の全てを頭蓋の形成不全にあると断定することはできないものの、もし既に国内でも沖縄セントラル病院や、幾つかの大学病院(都内では順天堂大学医学部附属順天堂医院・慶応大学病院など)の形成外科専門外来の治療チームの事例をはじめとして、多くの実例が報告されているように、私たちの発達の偏りの特性が脳の機能不全に由来するものであり、その機能不全の原因が、頭蓋の形成不全にあるのだとすれば、恐らくは、幼少期に軽度三角頭蓋と診断を受けた子供たちと同様に、頭蓋骨再形成手術を行えば、(それは成功の確約はなく、当然術後の後遺症などの多大なリスクも伴い得るものではありますが)症状の劇的な改善が見られる可能性が残されているということでもあり、故に成人当事者の方々にも、発達障害を専門的に診る医療従事者や支援を行う行政・福祉事業者や、周囲の家族・友人などの意識も併せて変わり、根本治療への機会がより開かれてしかるべきなのではないでしょうか。



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