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英語コーチング(5)

あいちゃん、こんにちは!

前回の宿題では、あいちゃんにとって大切なグリーフケアを語る上でとなる「寄り添う」ということについて考えてみてもらいました。


あいちゃんにとって、寄り添うとは・・・
悲しみの中で、愛ゆえに苦しみながらも前に進もうとする
その方の偉業を心から讃え
必ず自身の力で素晴らしい活路を見出すと信じ、そばにいること。      (前回の宿題より)


素晴らしいですね。とても、とても素敵だと思います。私にはグリーフケアのような崇高なお仕事はとても出来ませんが、実は私がコーチングをやりたいと思った動機も少し似ています。グリーフケアで辛い状況にある人と向き合うことを、あいちゃんは「助けるっておこがましい気がして」と言っていますが、私は、英語を「教える」というのは、おこがましいというか、「無理!」って思ってしまうんですよね。私なんかが教えたりしたら、いろいろ間違ったことを言ってしまいそうで責任持てないっ!考えるだけで恐ろしくて、絶対ムリっ!絶対に出来ませんっ!(大笑)・・・って感じ。

でも、いろんな方から「英語が上手くなりたい」と相談を受けることが増えて、「教える」ことは無理でも、学びたい人をサポートすることは出来るんじゃないかと思ったのが、私が英語コーチングをやりたいと思ったきっかけです。あいちゃんがグリーフケアの「寄り添う」ということについて「必ず自身の力で素晴らしい活路を見出すと信じ、そばにいること」と言っていますが、私も「英語を学びたい」という人は、その人が必要とする「英語力」を身につけることが出来ると信じているし、そうであって欲しいと思うんですよね。そのためのお手伝いがしたいと思ったのです。


今日の宿題


さて、今日の宿題です。
前回と前々回の宿題で整理してもらった「伝えたいこと」や「寄り添う」ということを、あいちゃんなりに英語にしたら、どうなりますか?それを辞書やネット検索などを使わずに自分の中にある英語を駆使して表現してみてください。

ポイントは辞書などは使わずに、自分が知っている英語を駆使することです。もちろんGoogle翻訳もダメです!(笑)。あいちゃんの中に存在する「英語」を総動員して、「伝えたいこと」を表現できる方法を捻り出してください。


「え〜!!辞書使えないの〜!!」って思うかもしれません(ごめんね💦)

実は、英語コーチングでも、このお願いをすると、クライアントさんからイライラしながら「ちゃんと覚えるから、とにかく英語でなんて言えば良いのか、早く教えてっ!💢」って言われることがあります。でも、私は絶対に教えてあげません(笑)。

もちろん、伝わりやすい英語表現のアドバイスをしたり、スピーチやプレゼンであれば一緒に構成を考えたり、最終的に人前で話す英語として相応しいものに手直ししたり、、、、などのお手伝いはしますよ。仕事ですから(笑)。でも、「これで喋ってください」と最初から原稿を用意して丸暗記してもらうようなことは、なるべくしないようにしています。

なぜなら、喋りのプロでもない限り、人が作った原稿を読み上げても伝わらないんです。「自分の言葉」でない表現で喋っても相手の心には響かない。これは、私が通訳として何百、何千というスピーチやプレゼンを見て確信していることです。


「学んだ英語」を「使える英語」にするために

多くの場合、日本人は既にかなりの「英語」を学んできていると思うんです。でも、なぜだか「英語は苦手」となってしまう。つまり「学んだ英語」が「使える英語」になっていない。だから、学生時代の古い記憶も含めて、これまで学んだ「自分の中にある英語」を掘り起こして使うということをやってみて欲しいんです。

「学んだ英語」は使ってみることで「使える英語」になります。学んだことは「知識」にはなっても、それが自動的に「英語力」となるわけではありません。知識として取り入れた英語を「使いこなせる」状態にするには、実際に使う経験を重ねるしかないんです。「学ぶ」と「使う」を繰り返すことによって、初めて「使える英語」、つまり「英語力」になるのです。

「TOEICで高得点は取ったのに英語が全然話せません」という相談を受けることがありますが、お話を聞いてみるとTOEICのために勉強はしたものの、実際に英語を使うことはないというケースが殆どです。英語を「知識」として取り入れたところで終わってしまっているので、使う力は磨かれないまま、つまり「英語力」にはならない段階に留まってしまっているのです。本当にもったいないと思います。


自分の中の英語を掘り起こす

あいちゃんの大切なミーティングを前にして、「伝えたいこと」や「寄り添う」という言葉を私が「英語ではこう言えばいいよ」と教えて暗記してもらうことは簡単です。でも、実際に今度お会いする方とお話しするときに、丸暗記した言葉であいちゃんが伝えたいことが本当に伝わるのか私は懐疑的です。更には、初対面の人との英語の会話で、付け焼き刃的に覚えた新しい表現は、緊張ゆえにツルっと忘れてしまう恐れもあります。そしたら「アウト!」です(笑)。

だから、あいちゃんが伝えたいことを「自分が知っている英語」で頑張って表現する方法を考えてみて欲しいのです。多少、表現が子供っぽいとか感じたとしても、取って付けたように覚えた新しい言葉を使うよりは、その方が伝わると思います。そして万が一忘れてしまったり、「これでは伝わっていないかな?」と感じたときに他の言葉に言い換えたりするなどの応用が利く可能性が高いです。

そのために、宿題として、まずは日本語で(!)「伝えたいこと」を整理したり、他の言葉で言い換えて表現してみてもらいました。辞書のように、言葉通りに英語に翻訳しようとしたら出てこない表現も、「その言葉を通して伝えたい意味」まで噛み砕いて考えたら、既に自分の中にある英語の知識で表現できる方法が見つかりやすいのではないでしょうか。

誤解のないよう付け加えておきますが、これは「英語は勉強しなくても良い」と言っているわけではありませんよ(笑)! 必死になって単語や表現を丸暗記するような学習のプロセスは必要です。でも、いざ使おうという段になってから、急いで「自分の言葉になっていない」新しい言葉を覚えて使おうとするよりは、シンプルな表現でも「既に自分の中にある英語」を掘り起こして使う方が伝わる可能性が高いということです。

だから、「自分の中にある英語」を増やすためにも、日頃からの勉強も頑張ってね・・・笑

というわけで、宿題よろしくお願いしまーす。今回はミーティングという設定で相手の方との「会話」を想定していますので、文章の組み立てや、話の流れを作るための接続詞などはそんなに神経質にならなくても大丈夫です。自分がつくってみた英語で、その大切なミーティングに臨めそうかどうか教えてください。「一生懸命考えてもわからない〜!」ということはもちろん質問して頂いて大丈夫ですよ!

それでは、また来週〜
Have a nice weekend♪

慶子

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