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英語コーチングって何するの?


コロナを機に英語を学んでみようという人も多いようで、英語コーチングへのお問い合わせや英語に関する相談を受けることが増えました。とても嬉しいです(^^)
今日は英語コーチングでやっていることについてお伝えしたいと思います。

コーチングではクライアントさんに合わせてカスタマイズするので、やっていることはケースバイケースですが、ざっくり言うと現実的な目標設定と、クライアントさんに合わせた学習戦略、英語でのコミュニケーション戦略作りのサポートをします。


目標設定

巷にあふれる英会話スクールや英語教材を見ていると、やたらと「ネイティブスピーカー」という言葉が目につきます。「日本語と同じように英語を話せない」「ネイティブスピーカーのように話せない」というお悩みを持っている人が多いのだろうなと思うのですが、正直なところ、これは無理な話だと思います。無理でなくても、かなり難しい。。。生まれた時からずっと触れて、思考の形成や意思伝達手段として使い続けてきた母国語と、大人になってから学ぶ言語を同じ感覚で使えるようになるレベルにするというのは、自分の経験から考えても現実的ではないと感じます。


それでも「実用的な英語」を身につけることは、十分に可能です。英語コーチングでは、そのためのお手伝いをしています。「英語=ネイティブスピーカーを目指すもの」ではなく、「英語=自分の目的を達成するためのコミュニケーションツール」と切り替えて頂き、現実的な目標設定をします。そのために、コーチングセッションでは、目的=何のために英語を学びたいのか・・・について、しつこいくらいにお聞きします。本当にしつこいです(笑)。目的が曖昧では明確な目標設定ができないからです。英語学習で無闇に「ネイティブスピーカー」を目指したり意識したりするのは、この現実的なゴール設定が明確に出来ていない場合が多いように思います。(そして「ネイティブスピーカー」を目指すことを煽るような無責任な広告を見ると違和感を覚えます。。。。)


学ぶ戦略と使う戦略


ゴール設定が出来たら、英語を学ぶ上での戦略を立てます。私は常々、「モチベーションは贅沢品」であると思っているのですが、モチベーションは不安定なものなので学習を継続する上では、あまり頼りになりません。なので、モチベーションではなく生活の中での学習の仕組みをいかに作るのか、ということをコーチングセッションでは考えます。


そして、英語を使う上での戦略を立てます。「英語力」というと文法や語彙力などのテクニカルなことを思いがちですが、実は母国語ではない言語を使いこなすためには「語学力を補完しながらコミュニケーションをするためのスキル」を磨くことも重要です。つまり、自分の英語力が十分でなかったとしても、伝えたいことを伝えるためにはどうすれば良いのか、について通訳の経験も交えてコーチングします。


同時通訳の仕事は「準備が命」というくらい、事前の準備がパフォーマンスに影響を与えますが、どんなに準備をしても「完璧」はあり得ません。現場では必ず想定外のことが起こります。通訳者がどんな準備をして、想定外のことが起きたときにどう切り抜けるのか、、、などなどもお伝えしながら、「英語を使うためのスキル」を磨くためにはどうしたら良いのか戦略会議(!)をします。


「英語buddy」を見つける

「使いこなせる」ようになる唯一の方法は「使い倒すこと」です。そのための「英語buddy」を見つけることを推奨しています。英語コーチングを受けてくださる方には、「新しく学んだ単語や表現はどんどん使ってみてください!」とお伝えするのですが、「使い方が間違っていないかな?」などと考え始めると、使ってみる勇気も萎えてしまいますよね。英語を使うこと自体に抵抗があるという方もいます。そういう不安や疑問をコーチングセッションの中でも扱っていきますが、同時に私は「英語buddy」を見つけてください。とお願いしています。buddy=相棒です。


「英語buddy」の条件としては、
1. 自分より英語のスキルが高いこと
2. 安心して話せる相手であること
・・・です。

英語ネイティブの方だと理想的ですが、何よりも大切なのは「この人となら英語を話しやすい」と感じる相手であることです。
「英語buddy」の確保をお勧めする理由は2つあります。一つはアウトプットを増やすためです。「英語buddy」相手に、なるべくたくさん英語を話す機会を持ってもらいます。そして、もう一つは「学び」を「実践」につなげるためです。新しく覚えた単語や表現を「通じているかな?」と確認しながら使う機会を増やすことで学んだ言葉を自分のものとして取り入れていく作業をしてもらいます。

「英語buddy」は、前述の条件を満たしていれば誰でも構いません。アメリカに住んでいる友人は、引越し先の家を探しているときに「不動産屋さん相手に英語レッスンをしていた」と話してくれましたが、英語が不自由ながらも不動産屋さんに一生懸命に喋ってみることで「この表現は通じた、これはダメだった」と新しく覚えた単語や表現をひたすら試す機会にしていたそうです。とてもおおらかな彼女は、不動産屋さんを英語buddyにしてしまっていたのですね(そして素敵なお家も見つけました・・・笑)。

語学を学ぶには、その言語がネイティブの恋人を作ると良いなどとも言いますね。「相手と会話したい」というモチベーションを持てるとともに、その言語を日常的に使う機会が得られるというのも良いと思います。更には、安心した関係の中で自分が多少おかしな表現を使っても大丈夫という気持ちで、わからないことを聞ける存在が身近にいるというのも大きなポイントです。最高のbuddyです♡

そうは言っても、そんな都合良く英語ネイティブの恋人が見つかる訳でもないし、日本に住んでいると、英語に触れる機会すらなかなかないというのも現実です。(使う機会がないというのも英語を学ぶ大きなチャレンジの一つですよね。)そういう場合は、オンライン英会話など、比較的安価で手軽に使えるサービスも沢山あるので、多少お金を使ってでも英語を使う機会を確保することをお勧めします。この場合はオンライン英会話の先生が英語buddyです。そして、なるべく沢山、英語を使う機会を持つことをお願いしています。「As much as possible!!本当に、たくさん!たくさん、お願いします!」とコーチングクライアントさんには煩く言います。私、ホントにウザいです(笑)。でも、量をこなすこと、慣れることはとても大切なんです。


なんだか面倒くさそう・・って思われるかもしれません。実際、言語を習得するって「面倒なこと」なのだと思います。それでも、そのプロセスは楽しくもあると思います。コロナウィルスの影響で、あらゆることをオンラインで行う機会が増え、物理的な距離がさほど重要でなくなった昨今、世界中の人と繋がれる英語というツールの便利さをますます感じます。「ネイティブスピーカー」を目指す必要は全くないけれど、「コミュニケーションツールとしての英語」を身につけることで広がる世界は確実にあります。そして、そのお手伝いができる英語コーチングは本当に楽しいなと思う今日この頃です。


あいちゃんや、このブログを読んでくださっている方からの英語のお悩みや疑問も、いつも楽しく見せていただいています。質問に答えるというより、私自身が新しい気づきを得ている感覚に近いです。なので、これからもドシドシ(!)お寄せください。そして、なんと、このブログが50回となりました。ニャンコの写真を見ながら楽しく続けているうちに50回!びっくりです。「ブログなんて無理〜」という私に「やってみよう!」と背中を押して楽しく続けさせてくれるあいちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです❣️

平日毎日更新してきましたが、これからは不定期の更新となります。引き続きよろしくお願いします〜。


Have a nice weekend!
慶子

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