フランスなまりはチャーミング？

慶子さんへ
こんにちは！
今日は、英語における、いわゆる『なまり』の話です。
イギリスなまり、とか、フランスなまり、とか
インドなまり、とか、英語にもいろいろななまりがあるように思います。
シンガポールも、なまり、というよりは
もっと強烈に変化を遂げたシングリッシュという話し方があります。
私はアガサクリスティの名探偵ポアロが大好きで
このポアロは、フランスなまりの英語を話すので
毎回フランス人？と勘違いされて
誇り高く『ベルギー人です』と答えるのがお約束になっているのですが…
それはさておき。
フランスなまりはチャーミングよね、みたいな話は時々聴かれますが
日本なまりってどうなんでしょう？
私はシンガポールの運転手さんと日本人の話になったとき
『日本人はすぐにわかるよ
みんな自信がなさそう（not confident ）だからね～（笑）』
と言われてしまったことがあって（涙）
なまりからも、国民性が見え隠れするものなのでしょうか。
慶子さんのお話をまたいろいろお聞きできると幸せです。
それでは今週も素敵な一週間になりますように！
藍子　拝

「日本語なまりってどうなんでしょう？」というご質問への答え

あいちゃん、こんにちは！
東京は梅雨というより南国のスコールみたいな激しい雨とやたら蒸し暑いという、変なお天気を繰り返しています。なんだか気分もスッキリしません〜。

『なまり』に限らず、話し方というのは「人となり」を表すものだなぁと常々感じています。だから話し方には気をつけようと思いつつ、つい乱暴で、早口で、お行儀悪い言葉で、ぶっきらぼうに喋ってしまう私です（しょぼーん）。

さて、あいちゃんのご質問、「フランスなまりはチャーミングよね、みたいな話は聴かれますが日本なまりってどうなんでしょう？」ということですが、その答えは私にはわかりません（笑！）。チャーミングと感じるかどうかは、あくまでも主観的なものだし、好みもあるでしょう。フランス語なまりに限らず、なまりは何語でも個性、つまりチャーミングになり得ると思います。私の友人に某韓流アイドルの熱狂的ファンの子がいますが、その子に言わせると韓国人である彼らが『なまり』のあるカタコトの日本語で一生懸命話すのが「最高に可愛い♡」のだそうです。

先週このブログの「英語の発音の話」の中で、英語の発音トレーニングについて書きましたが、私は通訳の仕事を始めるまではザ・ジャパニーズ・イングリッシュ(!!)なカタカナ英語で喋っていました。そんな私の『なまり』の強い英語を、もしかしたらチャーミングだと思ってくれていた人もいるかもしれないし、分かり難いとイライラしながら聞いていた人もいるかもしれません。いずれにせよ、当時は意思疎通は出来ていたので切羽詰まって発音を直さなくてはいけないと感じることはありませんでした。しかし、通訳の仕事に就いてからは「聞きやすく誤解の生じない英語」を話す必要があり、必要に迫られて必死に英語の発音のトレーニングをして矯正しました。（それでも今もなまってますけどね💦）

なので、状況によって『なまり』は個性やチャームポイントにもなり得るし、矯正すべきものにもなるのではないかと思います。なので、一概に「フランスなまりはチャーミング」とか「日本語なまりは自信なさそう」などは言えない気がします。

ただ一つ思うのは、日本人は英語を学ぶにあたって「ネイティブスピーカーのように話す」ことへのこだわりが強いと感じることが多いのですが（英会話学校の宣伝を見ていても本当にそう思います）、個人的には努力して身につけた「ネイティブではない英語」を使いこなしている人は、とても魅力的だと思います。もしかしたら、その人の英語そのものよりも、母国語ではない言語を学び仮に完璧ではなくても使ってみるという「自分を受け入れる姿勢」が魅力的と感じさせるのかもしれませんね。でも、これもあくまで私の主観と好みです（笑）

なんだか今日もまた質問の答えになっていなくてごめんね〜！💦

それでは、また明日〜

慶子

追伸：あいちゃんの質問に、『日本人はすぐにわかるよ。みんな自信がなさそう（not confident ）だからね～（笑）』とシンガポールの運転手さんに言われたとありますが、この運転手さんは「自信なさそうに話しているのが日本人である」ということを、どの程度ちゃんと確認したのでしょうか？？？外国の方が「日本人は・・・」と語るときに、ちゃんと調べてみたら実は日本人ではなかった！というオチにこれまで何度も遭遇している私は、そういう話になると「なぜ、その人が日本人だと分かったの？Are you Japanese?って聞いたの？」と意地悪に突っ込んで質問してしまうのですが、かなりの確率で実は確認もしないで「どうせ日本人だ」と決めつけて語っていることが多いんですよね。今度そういうことを言う運転手さんがいたら、ぜひ突っ込んで聞いてみてください〜（笑）。