東京アダージョ「ライダースジャケット」
自分が、30代に入った時だった。
都内の高校の時の同級生と、たまたま、仕事での出先の駅で会った。
それも、北関東の駅でだった。
急に声をかけられても、、彼には、失礼だが、あまり目立たない存在だったのか、すぐには、思い出せなかった。
彼は、浪人の末、当時、学費の安い国立の大学に進学したそうだ、それは、母子家庭だったからかも知れない。
はじめは、都内の信用金庫に勤めたが、今は、母親の実家で暮らし、地元の職業訓練校に1年に通い、職安で見つけた北関東の建築関係の会社に勤めていると言う