制作環境について
写真やDTP関連の仕事を経験させていただいたので少しは解るつもりですが、何しろ機材や設備を揃えようとすると莫大な出費を必要とします。これから始めようとする人には大きな問題だと思うんです。
それで、出来るだけお金がかからないように整えた現在の制作環境を少しご紹介しようかと思います。
まずは、パソコン環境です。
■ PowerMacG4 800MHz メモリ1.25GB
メインで使用しています。中古で数千円だったと思います。
※本体のみの価格:
内蔵ハードディスク・メモリ・SCSI接続PCIカード等別途購入
■ Mac mini 2.26GHz Intel Core 2 Duo 1067MHzメモリ2GHz
インターネット閲覧中心です。中古で3万円程度。
■ バックアップに2台の外付けハードディスクと1台のDVDドライブ
データ破損が怖いのでこれらは新品で購入。ただ、現在はUSBメモリの価格が下がっているのでちょっとしたデータならUSBメモリで事足りるかもしれません。
■ モニタ
◇10年以上前に新品で購入したCRTモニタ(最近ちょっと不調)
◇インターネットオークションで購入した液晶モニタ
数千円(不具合はあるものの使用可能)
□ 他にスキャニング用にCanonのフラットベッドスキャナーとOLYMPUSのフイルムスキャナーを新品で購入しましたが、既に10年以上になるので高い買い物ではなかったかなと思っています。
そしてプリントはコンビニです(笑)
以前はプリンターを持っていましたが、年に数回しか使わなかったので目詰まりしたり、その都度交換するインク代がバカにならなかったので壊れて処分してからはコンビニでプリントしています。ネットでデータを送れるのでプリント数量が少ないのであれば意外と便利に使えます。
次にカメラです。
一眼レフはOLYMPUSのE-620を中古で購入しました。ズームレンズ1本つき、CFカードやバッテリーの予備などを揃えて4万円くらいだったと思います。これにアダプターをつけてフイルムカメラで使用したレンズを装着して使用します。クローズアップレンズの使い心地は素晴らしいです。
コンパクトデジカメは、μ-7020。これも中古。OLYMPUS製品は充分な機能を持っているのに型落ちの中古が信じれない価格で安く出回っています。狙い目だと思います。
さて、問題はここからです。制作用のツールはどれも高価です。仕事で使っていたソフトがあればストレスも少ないのですが、全部揃えるのは不可能。さらにフォントを購入しようとするとお金がいくらあっても足りません。
□使用経験のあるソフト
◎QuarkXPress3.3
◎Adobe Illustrator 7〜10
◎Adobe Photoshop 5.5〜7(だったかな?)
◎Adobe GoLive CS
◎Adobe PageMaker 6(だったかな?)
○Adobe Lightroom(バージョン不明)
以前ならAdobe社のソフトは毎年のようにバージョンアップがあり、Illustratorなら20,000円程度のバージョンアップ費用が必要でした。現在はAdobe CCとして様々なソフトが定額で利用出来るので業務利用には楽になっているのかもしれません。それでもやっぱり個人ではなかなか負担が大きいと思います。
ボクが自宅に制作環境を作るにあたって選択したメインソフトは、Adobe Illustratorでした。このソフト一本あれば、ポスター・チラシ・パンフレット・イラスト・漫画…と様々な用途で利用出来ます。ただし、ページ物となるとQuarkXpress、もしくはAdobe InDesign(使用経験なし)が優位であると思います。
次に用意したのはAdobe PhotoshopElementでした。Photoshopに比べて安価ですが、Web用に使用する画像データなら充分と考えています。印刷向けのCMYKモードで使用出来ない点に注意が必要です。
それからホームページ制作に導入したのがAdobe GoLiveですが、現在は開発が終了してDreamweaverにWeb制作の座を譲りました。
そこで、新しく始めようとするとやっぱり出費が必要なのかと嘆いている方にお試しいただきたいソフトをご紹介します。
■ Inkscape
Illustratorのようにベジェ曲線をコントロールして作画が可能です。
Illustratorに慣れてしまうとちょっと使い難い印象がありますが、なんとフリーソフトです。手軽に始めてみたい方には良いのではないでしょうか。
■ GIMP
Photoshop的な写真の編集をしたい方はGIMPですね。ご存じの方も多いと思います。PhotoshopElementより高機能ではないかとすら思う程メニューが充実しています。トーンカーブが操作出来るのが魅力です。これもフリーソフト。
そして、手描きのタッチがお好きな方にご紹介するソフト。
◆ SketchBook Express
試用制限がない(?)ありがたいソフトです。ペンタブでなくてもマウスだけでもある程度の手描きの表現が可能のようです。漫画の下絵的な使い方なら最適のように思います。有料のSketchBook Proもあります。
◆ ArtRage
インクの滲みのような表現や油彩の絵の具が盛り上がった表現など多彩な表現が可能です。試用版では解像度の設定に制限がありますが、試用期間を過ぎても使えます。ただし、書き出しデータに透かしが入るようになります。
◆Mischief
どれだけ拡大してもピクセルが見えないと言う不思議なソフト。お試しで楽しんでみてはいかがでしょう。
ちなみにホームページ作成ソフトとしてはCodaに注目しています。試用期間を過ぎると機能に制限がかかります。
テクニックは長い時間をかけて身につけなくてはなりません。何かやってみたいと言う方はフリーソフトから少しずつ勘やセンスを身につけるのが大切ではないかと思います。
なお、ご紹介したソフトはインターネット上にたくさんの情報があります。商用利用の制限がある場合やパソコンの環境等もありますので情報を収集していただき、用途にあったソフトを自己責任にてお試しいただくようお願いいたします。
創作活動のヒントになれば幸いです。
こちらにはイラストレーター*モリシタアイミさんの「私の制作環境」が紹介されています。是非ご参考にして下さい。
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