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一筆啓上《8》

〜記憶〜

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 遠くの景色が霞んでいるのは雪が降っているのかと思っているとやがて雨が降り出したりします。地表付近の気温が高いのでしょう。雪が積もっていなければ近所を自転車で走るのですが、雨が降り出してしまうと少し厄介です。雪なら振り払えば濡れずにすむのです。年末も近いというのに近くの山の雪は消えてしまいました。

 この時期は花や昆虫の姿も少ないので写真を撮る機会も少なくなります。

 麓にはまだ雪が積もっていないせいか春を待つ植物の球根も地表に剥き出しになって風にさらされています。

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 もし朝早起きできるなら幻想的な風景に出会えるかもしれません。

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 雪が積もるとイノシシは動けなくなるらしいのですが、地球温暖化が叫ばれる昨今では被害が多発し始めていると聞きます。
 雪国ではとかく邪魔者扱いされてしまう雪もその恩恵は計り知れないものがあるようです。

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 最近はすっかり3DCGにはまり込んでいます。ほんの少しずつでもわかってくる感覚は嬉しいものです。初めてパソコンに触れて悩みながら習得していたことを思い出します。
 当時は遠方から通勤しているというのに毎日始業30分くらい前に出社してMacと対峙していました。初めて使うパソコンやソフトは謎の塊です。おかしなことをすると壊してしまうのではないかと不安も感じつつ試行錯誤をしていました。DTPと言われる編集業務だったので主に画像を扱うソフトや編集用ソフトを使っていましたが、共通する用語も少なくないので一つ覚えれば知識を水平展開するとこが可能でした。

 3DCGソフトはというとこれまで聞いたこともない用語が多数出てきます。そういった用語はソフトの挙動とリンクさせることにより役割を理解していくことになります。基本的に怠け者なので新しいことを覚えるのは億劫なのですが、目的のためならやるしかありません。そうして新しいことを覚えるとより高度で効率的な手法を知ることとなり、悩んでいたことが解決することも少なくないのです。

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 そしてある程度試行錯誤を繰り返したところで、やっとこれまでの経験と繋がる部分に気がついたりしています。

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 こもりきりで作業に集中していると瞬く間に時は過ぎ去り気がつけばいつも1日の終わり。季節もまた留まることなく移ろい、時を重ねています。

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 枯葉はまるで生命の残像のようです。輝きながら風に吹かれる季節を記憶に留めてどんな夢を見るのでしょう。

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…頼風…




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