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「悪魔の子」愛と救済の物語

「紙芝居デリバリー」今回は、オリジナルストーリー。カジモド、メフィスト、マルガレーテ、ジークフリート、といった、オペラやミュージカルでおなじみのキャラクターの名前を借りて、「悪魔の子」を孕み、産み落としてしまった女性、「悪魔の子」を育てた男、そして悪魔の子としての葛藤に苦しむ主人公、といったおよそ子供向けの紙芝居とは思えない、重厚な「愛と救済」の物語です。

もともと、ミュージカルとして構想した物語と音楽なのですが、壮大なお話だけになかなか実現せず、紙芝居としてコンパクトにまとめることで、やっと完成しました。紙芝居としてまとめるために、ストーリーも無駄が省かれ、わかりやすくなったと思います。

この物語、悪魔を倒すのは英雄の戦い、ではなく、世界中の親が子供にしているように、「子供を愛し育てる」という、それだけのことです。本当の英雄は、そこにいて子育てしているお母さんやお父さんなのだ、というのが、この物語の主題です。当たり前の生活に込められた愛こそが悪魔を倒すのです。

このお話、世田谷公園で子供たちに実演していますが、子供たち、ちゃんと見てくれて、ストーリーも理解して楽しんでくれています。やはりライブの力はスゴイです。このお話はライブでしか伝わらない、かも、と思いますが、渾身の力作、ぜひご覧ください。

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