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5月30日(日)世田谷公園たくさんの子供たち

久しぶりのNote投稿であります。
世田谷公園紙芝居は、毎週日曜日、やっております。
5月30日(日)は、11時スタート、15時終了で3公演。
小川未明の「月夜とめがね」ベトナム民話「バーコーの怪物退治」アンデルセンの「白鳥」の3演目。(リンクのYouTubeでご覧いただけます)。今回は長くて、3演目やると50分以上かかります。それを3回公演ですから、3時間近く紙芝居やるわけで、さすがに大変です!!

子供たちはたくさん集まって、とても熱心に見てくれました。毎回子供だけでも20人近く集まってくれました。最初から最後まで、50分以上じっくり見てくれる子供もとてもたくさんいて、本当にうれしい。いつも「たくさん見てくれてありがとう」って子供たちに言ってます。

「月夜とめがね」は小川未明初期の静かで幻想的なお話、あまり小さな子供向きではなく、いつも苦戦する演目ですが、今回はみんなじっくり聞いてくれました。私もだんだん上手にこのお話を語れるようになったのかなぁ、などと思います。うれしい。
絵が美しく、わたしの作った音楽も自信作です。

「バーコーの怪物退治」はベトナム民話、猿蟹合戦とヤマタノオロチを一緒にしたような怪物退治譚、展開が早く、迫力もあり、子供たちに喜んでもらえる安定の演目です。
音楽はベトナムの民族音楽を中心に、ガムランなどを交えたアジア的なものを集めました。

「白鳥」アンデルセンの「野の白鳥」をわたしなりにアレンジして自分で絵を描き、音楽も作った作品です。だから、思い入れのある作品で、よく上演します。
主人公のエリサがなぜあんなに迫害され、ひどい目に合うのか、原作ではわかりにくいので、エリサやお兄さまたちを「黒人」、継母の王妃や、海の向こうの国の王さまたちを「白人」という設定にし、迫害の原因を「人種差別」にしました。写真の場面は、「黒い魔女」として火あぶりにされる町の広場に連れていかれるエリサに、街の人たちが人種差別的な罵声を浴びせかける場面です。最後は、「この国の人たちはもう二度と、人を肌の色で見るのをやめました」という言葉で締めくくられます。
特にそのことをメッセージとして伝えたい、ということではないのですが、わりとmixraceな世田谷公園で上演するのには、とても良い作品になっている、と思います。
前後編25分に及ぶ大スペクタクルで、幼稚園保育園くらいの子供にはどうなんだ?という演目ですが、いやいや、長年の実演でいろいろ工夫してきた成果で、子供たち、とても楽しんで食い入るように見てくれます。
ただ、これは演者である私が、集中力とエネルギーを注ぎ込めた場合のみ、であります。今回の3回目の上演では、わたしが少し疲れた?のか集中力に欠き、すると子供たちの反応は悪く、イマイチの結果でした。
こんな風に、子供たちの反応は本当に正直で、わたしの調子が悪いと、子供たちは全然聞いてくれません。下手するとお話の途中でピューッといなくなる、なんて当たり前です。でもそれこそが、公園でやる紙芝居の一番の楽しさです。幼稚園や図書館など、お行儀よく聞かないといけない場所での上演では絶対味わえない緊張感ですし、だからこそ、子供たちが集中して聞いてくれた時の達成感はたまりません!!

次回は6月6日(日)12時くらいから始めます。
今度は、最近取り上げていなかった演目を久しぶりに上演します。
しっかり練習しなくっちゃ!!

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