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天使 「EL」の話 前編

私がガイア、つまりこの「地球」と呼ばれる惑星に受肉したのは、もうずいぶん昔のことになります。

今回は私とガイアの関わりを記しておきます。

地上世界に受肉するまで、私は「わたし」という個人を持っておらず、当然「名前」というものも持っていませんでした。自他の区別というものがなく、世界に境界線がなかったのです。

私は大いなるすべてと「ひとつ」であり、私は時に全体として、時に粒子として、私に与えられた役割を、喜びをもって行っておりました。

仲間たちが、少しずつ次元を落とし、創造の体験の場である物質世界に受肉していきました。私はそれを愛をもって見守りました。

地球の他にも、受肉した生命体はたくさんおります。さまざまな銀河の惑星に、受肉し、そこで創造の喜びを体験しました。

しかしガイア、惑星地球においては、新しいタイプの生命体を生み出すことになりました。それが大いなる「ひとつ」から降りてきた創造のインスピレーションであり、地球より高次元に住まう生命体からすると、そこは一つの実験場のようなものでした。

彼らは物質のボディと、高次のマインドボディ、そしてガイアの意志を備えたハートのボディという、いわば3つの体を持ちます。それはつまり3つの脳が無理やり一つに容器に押し込められたような存在でした。

本来、その3つは共存できません。

周波数が違いすぎるのです。しかし高次の生命体とガイアのコラボレーションにより、ガイアでは3つの脳を持った生命体の人間が誕生しました。

だからガイアとそこに暮らす3つの脳を持つ人間たちは、天使たちや他の惑星の生命体から、とても興味深い存在でした。

さて、ガイアで生きる彼らはやがて、自分達がかつて大いなる「ひとつ」と共にあったことを徐々に忘れ始めました。

それまでは調和3つのボディが調和し、大いなる源からのエネルギーが流入していたのですが、調和を見出すとそれが薄れていくのです。

その頃から彼らは物質世界と天の世界の高次の存在を明確に区別するようになり、彼らは「神」という概念を作りました。また、私は彼らから「天使」と呼ばれるようになりました。

彼らは統合された意識から、すべてが相対関係にある「二元」の物質世界のレベルに、自身の思考を同一化させてしまったのです。

しかしそれでも、彼らはガイアのゆりかごの上で大いに繁栄し、栄えました。神の世を謳歌し、神の創造を楽しみました。

だけどもその栄華は長く続きませんでした。それは彼らが二元の世界を選択したから、栄華と滅亡は必然の出来事だったのです。

彼らの作り上げた文明は滅びました。

大いなるひとつと共にいた頃にはなかった、分離の二元意識が彼らに「エゴ」を作り、全体的な意識を忘れ、地球は個人のエゴを満たすための舞台となりました。

大いなる叡智を使い、彼らは創造の欲しいままに、ガイアを壊し、宇宙にもその破壊の影響を及ぼしました。

それは「ルシファー」たちの勢力の影響でした。彼らはこの世界の半分の領域を担当する、我々と同じ「天使」と呼ばれる存在です。

私たちとルシファーは対等に、世界の均衡を保っていたのですが、受肉した人たちは、いつからかルシファーの魅力の虜になります。

破壊的な想念がガイアを埋め尽くすと、ガイアは太陽系の力を借りて、地上世界の浄化を行いました。その時にエゴを持つ人々はほとんどが一掃されます。

一部、高次の生命体に保護された生き残りたちは、再度チャンスを与えられ、また何も持たず、無知な赤子のような状態から人類は再スタートを切ります。

紆余曲折を経て、再び神性と出会い、彼らは栄えます。物質的に、精神的に、向上します。

しかし、また同じように、やがて神性が損なわれ、エゴに飲まれます。そしてエゴを満たし、支配と争いが起こり、破壊が繰り広げられます。

もちろん、破壊を阻止しようとする神性を取り戻した人たちも、滅びの直前にはたくさん現れるのですが、結局また滅んでしまいました。

そしてまた、高次の生命体からの救済措置があり、もう一度リセットし、新しい人類の文明を始める。

そんなことが4度繰り返されました。

繰り返すたびに、受肉した人間や、その他の生物の形態は小さくなり、能力を縮小を余儀なくされました。

自由な能力があるから、いとも簡単に破壊を選んでしまうのです。最後は些細なことで、時には精神波で生命を破壊したり、時には科学兵器を発動させ、文明は一瞬で滅んだからです。かつての人類は、それほどの力を持っていました。大いなるひとつの分御霊として、いかんなく発揮できたのです。

しかしまた同じことをさせてはならないというガイアの判断で、新しい人類から、少しずつ能力を取り上げました。

いよいよ5回目の文明の際に、私も地上に受肉することを選びました。

後の人たちはその時代を「レムリア」と呼ぶことをアカシャに記録さていますが、当時の私が受肉した文明では、そういう音声表記はほとんどなく、また、文字や言語の表現はほとんど意味のなさないものでした。

その時代では、言葉の響きではなく、イメージを直接ハートを通して脳に送っていました。

だから私たちは、私たちのことや私たちの文明すべてを、後の人たちの言う「記号」や「象徴」のようなもので表現していました。ただ、後の人たちがその記号を見ても、ただの二次元の模様にしか見えないでしょうし、それを感受する能力は奪われています。

その文明で、何度も私は受肉転生を繰り返しました。物質世界での創造の喜びを味わい、人類の発展に貢献しました。

しかしまたやがて文明はエゴに飲まれ、ルシファーに脳を冒された人々が政治などの中枢を握り、同じように滅んでしまったのです。

なんということでしょう!レムリアはかつてないほど人類に長い栄光と栄華をもたらし、この3つのボディと共に、高次の世界へ移行する準備ができていたというのに!

ルシファーに飲まれた人間たちは、破壊活動を「善」と思ってしまいます。良かれと思って、愛を持って、人心を腐敗させるのです。ルシファーの手口も、どんどん巧妙になってきました。

天変地異が起こり、わたしたちの物質的な肉体は簡単に壊されていきます。しかしいつものように、高次元の生命体たちが一部を救済し、一時的に彼らを避難させます。そして落ち着きを取り戻したガイアに再び戻し、彼らがまた一から始める際のサポートだけをしました。

しかし多くの魂が、この時にガイアを去ることを選びました。この星はもう無理だろうと。ここでの生命形態は、宇宙でも稀に見る実験場だったのですが、この3つの脳をを持つ生物の共存と進化は失敗に終わったと思ったのです。

それでも、まだやり直せると信じた者たちはいました。

私もその一人として、次の文明を創造することを選びました。

今回はどういうわけか、前回のレムリアの文明を多く引き継げた点もあり、能力もさほど縮小されませんでした。なので比較的早い段階で私たちは文明を築き上げました。私は前回に記憶を引き継いでいたので、そこでは「ムー」と発音される大陸で、大いなる一つとつながり、人々の向かう方向を共同創造する役職にありました。

大いに発展しました。やがて「アトランティス」という都市国家が形成され、世界はアトランティスの文明が中心になり、かつてのレムリアの知恵を持つムーの神官や巫女たちは、役職を奪われました。

なぜなら能力が縮小された分、アトランティス人は科学を発展させることに成功したのです。クリスタルを用いて、大いなる宇宙の無限のエネルギーを得ることが可能になり、また、精神波を増幅させることで、ムーの神官や巫女たちと同様の叡智を得ることができたのです。

そしてついにアトランティスは、高次の文明を持つ他の惑星の生命体ともコンタクトを図ることができました。

その結果、これまでのように、魂だけなく、肉体も宇宙由来の者たちがたくさんガイアに移住しました。私たちは彼らから伝えられた遺伝子工学を使い、混ざり合いました。

ただ、この時に数々の遺伝子実験をした結果、翼の生えた馬や、鷲の頭をもつライオン、燃えるような熱を帯びた熱を持つ動物などが生まれました。人間との遺伝子実験では、半人半獣のような者たちた多数生まれました。

文明中期には、さまざまな異形なものが増えました。それは多様性に溢れ、ユニークな世界だったと思います。

しかし、やがて人々はその「差」を認めなくなります。同族同士で結束し、争いが起こります。

ああ、なんということでしょう。またエゴによる支配と、ルシファーの台頭です。

転生してきた魂の中には、非常に動物的な魂や、好戦的な魂が増えました。

私たちは今度こそはなんとしても同じ過ちを踏みたくないと、どうにか踏みとどまり、三つの脳のバランスをとり、我々の肉体がガイアと共に次元上昇するための方法を模索しました。

私はムーの役職を終えた後も、アトランティスに転生し、そこで重要なポストを与えられました。私は神性を理解しつつ、科学にも長けていたので、重宝されたのです。

私はマスター・クリスタルの力を使い、より深い瞑想に入り、心身の浄化と、自らが高次の意識への移行を、個人レベルではなく、全体意識で次元上昇することを試みました。

クリスタルを使うことで、私たちの意識が増幅されることを知られていましたが、さらにクリスタル科学の発展で、太陽のエネルギーを放出するマスター・クリスタルを作りだし、それを我々の持つスピリットとハートの開花に利用しようとしたのです。

その計画は、うまくいくと思われました。我々の多くが、意識を拡大させ、宇宙の叡智を感じ取り、精神は並行世界を自在に観察できるようになったのです。

その頃地上では気候変動が起き、天変地異の前触れが起こりました。太陽からのフレアや、避けられない隕石の到来が計算できました。

一部の者は、地下に大洞窟を掘り、天変地異に備えました。かつての文明の崩壊が、地震や火山、津波、洪水などに起こったことは理解していたので、地下が安全だと知っていたのです。

また、世界各地に生八面体の建造物を作りました。半分は地下に埋まっているので、地上から見ると四角錐に見え、後にそれは「ピラミッド」と呼ばれるようになります。その中に我々アトランティス文明の情報を記録し、同時に別次元のアカシャにも保存しました。

そのアカシャの記録で、天使「EL(エル)」という名前があったことを後に知ることができました。私はELから発生したスピリットなのです。

しかし、私や私たちのグループは、世界中の人たちが、クリスタル科学を使い、高次の存在に身を委ねることで、すべてが救われ、全員がアセンション。つまり次元上昇できると信じていました。

人々は自宅の祭壇にマスタークリスタルかの浄化を施されたクリクスタルを置き、厄災から逃れられるように祈りました。

それは後の世界で「宗教」と呼ばれるような組織や概念であり、アトランティスでは、やがてほとんどの国民がその思想を理解し、信じていました。

その信仰のリーダーはひとりではなく、7人いました。

今の呼び方に変えると「7の輝き」という名称の信仰なりますが、メンバーは、まさしく生ける神の如く、神秘的な能力を持ち、神々しく輝き、美しく、誰もが憧れる存在でした。

後編へ続く

お知らせ

6月23日(日) 瞑想“力”を高めるための、瞑想の会 

6月30日(日) 静寂の会  満席

7月21日。「目覚め=Awakening」東京に引き続き、大阪でも。

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新曲「火の唄」



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