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目の前の“にんじん”

あなたに「欲しいもの」がありますか?

「なりたい自分」でも構いません。同じことです。だって欲しい環境や、欲しい能力、のようなものですからね。

あなたにはきっと、欲しいものがたくさんあるのではないでしょうか?

上記のような大きな夢や目標、人生単位や、生き方、生き甲斐に直結するもの。

しかしあなたはそれ以外にも、欲しいものがたくさんある。

例えば「おしゃれな服」とか「心地よい家」「美味しい食事」など。

物質的なものでなくても「充実感ややり甲斐ある仕事」とか「素敵なパートナーと過ごす時間」や「ラグジュアリーな空間でのひととき」「まだ見ぬ世界の絶景の旅」という“体験”かもしれない。

それは素晴らしいことです。我々には「欲」があります。それは現状より「良くなりたい」という願望から来る欲求であり、真っ当な感覚です。

でも、その欲しいという気持ちが、どこから来ているのか?ということを考えないとなりません。

この絵を見ての通り、

この馬は、目の前のにんじんを追いかけて「前に走ります」。おかげで、この馬は進むことができます。確かに、移動し、新天地へ向かうので、人参の役割はすごいです。

お腹が空いていると、普段よりも、食べ物が「欲しい」になりますよね?

水をたらふく飲んだ後に「水が欲しい」とはならないように、まずはあなたの「欲しい」が、「私にはそれが足りていない」という思考、または肉体の状態にあることを理解すべきです。そうでないと求めないからです。

不足感や渇望感があるから、欲しいという気持ちが湧きおこり、馬がにんじんをおいかけるがごとく、走る原動力になるわけです。

馬の求める人参は、誰かが用意したもので、その誰かは馬を誘導し、馬を利用しようとしている人だと知っているから滑稽に見えますが、あなたはこの馬のことを笑えますか? 

あなたにとってのその「欲しい人参」は、誰が用意したものですか? もし「欲しい」と思わされているとしたらどうでしょう?

馬は目の前の人参しか見えてないから、ただ「欲しい」という気持ちで走ってます。自分では「欲しいものを求めている」としか感じないでしょう。しかし、実際は「走らされている」わけです。

もう一度お尋ねしますが、あなたの「欲しい」は、本当にあなたが思ったものですか?

「私の欲求や、私の願望は、私の心が求めてるものだ!」

と胸を張って言うかもしれません。心からにんじんを求める場合もあるでしょう。それならけっこうです。

しかし、あなたの真の目的はなんでしょう?

にんじんを食べることですか?  
空腹を満たすことですか?

あなたは、その求めているものが手に入ったらどうなるのですか? それを手に入れるために頑張って、努力して、膨大な時間を費やして、そこで得たもので、あなたはどうなるのですか?

世の中の人、きっとみんな「がんばって」います。その人なりに、がんばっているのですが、ぶら下げられたニンジンを追いかけることに一生懸命に頑張ってる人が多いと思います。

これはある意味「眠った状態」です。美味しそうなニンジンという「夢」を見続けているのです。

夢は楽しいかもしれません。夢はドラマがあり、夢を追いかけ、あくせくと走り、充実感があるかもしれません。

しかし、夢は夢です。

あなたの現実ではないのです。

精神世界では「目を覚ます」、なんて表現がされていますが、なんてことありません。ぶら下げられたニンジンを追うことをやめて、後ろを振り返ったり、ニンジンをぶら下げてあなたを誘導しようとしている存在を背中から篩い落とすことです。

そのためにどうするか?

たしかに「知識」は必要かもしれません。でも、「そのニンジンは夢だよ?手に入らないよ?」と教えられても、まず信じられないでしょう。

それよりも立ち止まったり、体を揺らして背中の余分なものを落とすことです。

いや、さらにその前に、目の前に吊り下げたれたニンジンを見ず、全体を見ることでしょう。

だから知識ではなく、感情とか、全身の体感を使って、真実を喝破していくことが必要なんです。そしてどう動くか?

動き、なんです。『運動』とは言ってもので、「運」を「動かす」んです。実際に、体を使って動かすんです。

場合によっては「止める」んです。きっと、無駄な動きを散々やらされて来たから、あえて「止まるという“動作”」を選択する。

目の前に吊り下げたれたニンジンを見ないために「目を閉じる」という行為も必要かもしれません。

動かないこと、目を閉じることは、怖いと思います。ずっと動いて来たのだし、ニンジンを追うことが人生だと思って来たのだから。

でも、それをやらないと人生は進みません。夢から覚めません。

夢から醒めるためのきっかけに?


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5月24日 京都

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歩く、奥高尾 5月2日 (満席)

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