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探求文庫 #145 「1本の薔薇と、100本の薔薇の花束」

「1本の薔薇の花と、100本の薔薇の花束」

よく聞く「恋愛論」の話ですが、男性が意中の女性をものにしたい時、100本の薔薇の花束をプレゼンするよりも、一本の花を100日プレゼントした方がいい、っていう話がありますがご存知ですか?

まあ中には毎日1本より、一度に1000本くらい買える財力の方が魅力的に思えてしまう女子もいそうだし笑、なんなら推しのイケメンならそんなプレゼントもいらん、という発想もあるかもしれませんが、その辺りは特例としときます。

毎日の1本のバラ。それか、100本のバラのプレゼント。

男ってついつい一度にドカンっ!とやった方が効果が高いと思いがちです。

「どうよ!こんなオレ、魅力的だろ!」

とドヤってしまいます。もちろん、女性はそのサプライズ感や自分のためにかけてくれた労力は嬉しいでしょけど、それよりももっと「信頼」とか「自分を裏切らない保証」の方が優先度高いので、少しずつでも、確実に、毎日の方が信頼度高いわけです。

しかしこれは恋愛に限らないよね? というのが本題です。

自分の人生を変えたいとか、良くしたいと思う人は多いですが、ついこの「一度に100本」が効果高し!、と感じてしまうんです。

だから自分の財力を度外視した高額のコンサルを受けたり、霊感商法に頼る人がいて、日本の経済流通の末端を回してるとも言えるのだけど、個人的レベルでは健全なことではありませんよね。

もちろん、時には一度にどかんと来る「ショック」は必要だと思います。「思考」を変えるきっかけや、「行動パターン」を変えたり、「制限」を超えるための外部的刺激は、人生には必ず必要です。

だから誰かの力を借りるとか、外の世界のパワーを利用するのは大事です。

しかもそのショックは、本人にはなんらかの「絶望」をもたらすくらいでこそのショックです。なぜなら、現状の自分の人格などを、猛烈に否定するような事態に陥るので、自我(エゴ)は崩壊します。

だから、人は本能的にショックを避けて生きています。願わくばそんなこと体験したくないのです。だから自分から出会いにいくようなアクションがないとならないし、その絶望も自己否定も乗り越える覚悟に、自分が「開いている」ことが重要です。

もちろん、やってくるショックってあります。コロナなんかそうでしたね。社会的、人類的レベルでしたが、あれも外部ショックです。あとは自然災害なんかもそうでしょう。

でもそういうのは稀ですし、多くの人が、そのショックを活かせずにいます。ただただ自分の感情(恐怖、不満)や肉体的な苦痛や労苦に振り回されて、結局「災害のせい」とか、「行政のせい」とか、自己否定ではなく、外部を否定しまう。

それでは何も変わりません。自分自身に絶望して打ちのめされるからこそ、本当の「ショック」と言えます。

そのショックを経て、人は「変わろう!」「このままじゃダメだ!」と思ったり、それまで取り繕っていた上部の自分が剥がれ落ちて、本当の自己が見えてきます。

その本当の自己として自分で、自分の人生をどうやって生きていくのかを考えること。それが「目醒めた生き方」と言えると思います。

しかし、一時的に思考法をちょっと変えたところで、大事なのは潜在意識。つまり、その人が信じてる『信念(ビリーフ)』の部分です。人生は思考は現実化するのではなく、信念や信じているものが体験されます。

残念ながら、ショックだけでは人はまず変わりません。

外部からのショック➕その後の習慣が、新しい自分を作ります。

後半はその習慣化など、もう少し詳しい話。

その前にお知らせ

11月27日 新刊出版(Kindleにて)

☆ イベント、ワークショップ、セミナーなど。

*残2名


1日の大きなショックより、100日の積み重ねが高次の自己の信頼を得る

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