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ディズニーTVの現役アニメーターが教える成長のコツ

アニメーションの先生は、自分の現在地がどこであれ常に一段だけ上のレベルを目指して作業しろって言っていた。あまりに高いレベルを目指すとうまくいかないだけでなく、できない自分に失望してしまうと。できないことは問題じゃないけど失望は問題。楽しくない描きたくないという気持ちの入り口だから。


高すぎるレベルを目指す→自分に失望する→楽しくなくなるという地獄サイクルってありますよね。

これって本当に気を付けなければならなくて、何故ならやる気に満ち溢れている人や、自分に厳しい人ほど陥りやすい落とし穴だからです。

難しすぎることをやるな、という先生の言葉を最初の授業で聞いて、救われたことを今でも覚えています。

そして『これは初心者への心得ではなく、全アーティストへの心得だ』とも先生は仰っていました。上手な人ほど遠くではなく一段上を目指す感覚が強いと。

『ああ、そっか。頑張るって高すぎるレベルを目指すってことじゃないんだ。ひとつ上の階段を絶えず登れば良いんだ。高すぎるようなレベルもそこから地続きに繋がっているんだ』ということを感じました。

一念発起して今年は絵をやるぞ!という方にこそ、是非の先生の言葉を届けたいです。

この話って、人からアドバイスを頂いたときにも大切な考え方だなと思っています。

というのも、アドバイスを頂いたその時は全く参考にならなかったけど、後からためになったアドバイスが結構あるからです。

今の自分に対してあまりに高すぎるアドバイスをもらって、それを無理やり参考にしようと努めてかえって混乱してしまう、みたいな経験ないですか?

でも後から『ああ、あれはこういうことか!』って腑に落ちる、みたいな。

だから頂いたアドバイスの全てを今受け入れる必要はなくて、一段上に進むために必要なことだけ参考にすれば良い。他はその時が来るまで大切に保管しておけば良いと思います。

また、一段ずつ登ることも大切だけど、どこに向かっている階段を登りたいのかちゃんと自分の頭で考えることも大切なんだろうなと思います。

絵の上達ってたくさんの尺度があるし、作りたいものを理想の形で作れるようになるためにステップアップしているという大前提を忘れないようにしたいです。

そして、ステップアップしていく過程も丸ごと楽しめたら最高ですね。


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