「アイ・ガット・スタング / I Got Stung」〜メンバー一新!兵役中に行なわれた一夜限りのセッション・その2(1958年)
1958年6月10日、RCAの要望に応じて、既に兵役中だったエルヴィスの休暇を利用して行なわれた一夜限りのセッションの続きです。メンバーを一新して行なわれたこのセッションは、今までに比べ格段にレベルが高く、時期的にも音楽面でも、50年代から60年代へとエルヴィスをつなげる重要なセッションでした。ジャズ畑の古いタイプのドラマーであったD.J. フォンタナに加えて、8ビートでグルーヴできるバディ・ハーマンが参加し、さらに、カントリー系ギターのスコティ・ムーアに代わって、よりソリッドなプレイを聞かせるハンク・ガーランドが、ウッド・ベースのビル・ブラックに代わってエレキ・ベースのボブ・ムーアが参加したことが大きな要因となり、エルヴィスの爆発的な歌声と演奏が見事に合体して傑作を生み出したのです。
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