新しい学校のリーダーズライブ スリーマンライブ その3

 
 先週の大阪に続き、新しい学校のリーダーズ × Klang Ruler × Grace Aimiによる3マンライブ『WELCOME NEW STANDARD』の東京渋谷WWWXでのライブに行ってきた。年度末の3月31日というサラリーマン泣かせのこの日に今年度最後のライブ。満を持して有給休暇を取得した。準備は万端である。

 オープニングは大阪と同じくPineapple Kryptonite。渋谷ではステージ後方のスクリーンに映像が映された。照明と映像とパフォーマンスが一体となって印象が異なる。同じパフォーマンスでも違うものを見ている。うむ、やはり大阪東京とふたつ見に行って良かった。
 続いて最終人類。ここでも映像に最終人類ポーズが映し出される。純粋に楽しむなら映像がない方がいいのかもしれないが、映像があることでより一層パフォーマンスの面白さの幅が広がる。それに伴い照明の重要さを改めて認識する。映像と一体化することが肝要で、その点が実に素晴らしかった。音響も同様で、入場している人間が少なくなっている分、音圧を控えめにしているのではないか。これは大阪でも思ったことだが、入場できる人数が少ない分、音も吸収されないわけで、以前のような爆音ではなく抑えているように感じたのだがどうであろう。感覚があっているのかどうだか知りたいところだ。なにしろライブに対しての感覚が久しぶり過ぎる。

 大阪と同じ二曲を聴いたが印象はかなり違う。環境が変わり、観客が変わるとまるで別物だ。MCも全く違った。渋谷ではATARASHII GAKKO!の決めポーズ後、MIZYUが「テレレレ、すしざんまい!」と自らのポーズを笑いに誘っていった。そこからすしざんまいトークにつながるのだが、関係者の方がいらっしゃれば是非とも今のうちに押さえていた方がいいと思う。すしざんまいの世界進出のお手伝いとして新しい学校のリーダーズは最適だと思う。根拠は何もないけれど。スッキリの話しも出した後、みんなで振りの練習をしましょうということで、あれれ、大阪と流れが違うなと思ったら、次の曲はCANDY。
 大阪ではファンタスティコだったが、渋谷ではステージのスクリーンに映像が映り、歌詞も映ることで断然のりやすかった。そして今まで意識していなかったのだがRINのヴォーカルがかわいい。自身の作詞による透明ボーイでは切ない印象だったが、CANDYではポップでガーリーな歌唱であることに初めて気が付いた。
 日テレのスッキリでマンスリーMCとしてSUZUKAが起用されたが、その他の三人も実力は十二分で、これからも四人が切磋琢磨するようなパフォーマンスを期待している。胃液に溶解のKANONの動きも絶妙であることはファンである方たちならば言わずもがなであろう。

 続いてはAG!SUZAN。大坂ではfreaksだった。結論から言うとこの2曲が大阪と東京のセトリの違いであった。昨年の東名阪福では福岡以外セトリは同じだったので今回も同じかと思っていたら2曲変えてきた。ただ、系統としては一緒で、スナックタイムからの曲を変えたのと、フィーチャリング(AG!SUZANはフィーチャリングではないが)を入れ替えたので構成としてはほぼ同じものであったのがいい。これがもし恋ゲバや透明ボーイだったら、そっちを見れなかった組が地団駄を踏みまくるだろう(透明ボーイ、恋ゲバは五月のワンマンに温存か?)

 そして次は大阪と同じく「恋文」。感想は重複するから一言だけ。実にいいっ! 今後のキラーチューンだ。

 NAINAINAI。言うことなし。大阪同様素晴らしい。
 最後はFree Your Mind。この曲がラストであるのは今のベスト。実に素晴らしい。

 アンコールも大阪同様三組の魅力たっぷり。一曲目の Grace Aimiの曲ではSUZUKAをツインヴォーカルとして招き入れたときに Grace AimiがSUZUKAを抱きしめるシーンにもうグッと来た。反則だよ、ずるいよ、感動的だよ。RINが音を叩いているのも実にいいっ!

 続いてオトナブルー。2番で Grace Aimiがヴォーカルを披露して、この三組の仲の良さがうかがい知れる。ツーマンライブやスリーマンライブの時に常々感じていたのが、もっとコラボレーションしてほしいというものであった。

 ラストのbe fin. 紅白歌合戦の最後に歌われてもいいようないい曲。大団円。またこの三組でのライブを見てみたい。聴いてみたい。ライブを見に来て、ほっこりして。旧知の人も見知らぬ人もいて。渋谷のライブはソールドアウトの大盛況のうちに幕を閉じた。次回の五月のワンマンはどうなるのか。期待以上になるのは請け合いだが、あと一ヶ月、楽しみでならない。

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