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Eさんのホロスコープリーディング②山羊座土星と蟹座キロンの180度

前回、Eさんの1ハウスにあるヨッドのアスペクトについてお話しましたが、今回はEさんの1ハウスにある他の天体とそのアスペクトについてみていきたいと思います。

まず、1ハウスの海王星をみていきます。

海王星が真ん中にはさまれていて、天王星と土星に影響を与えています。天王星と海王星、海王星と土星がそれぞれコンジャンクション(0度)です。

自分を変えたいと思う際に、元々資質として備わっているスピリチュアルな直感の能力が自動で起動するような配置です。海王星と土星も合なので、そのためには訓練が必要になると読み取れます。山羊座なので、どんな能力でも出し惜しみせずに自分のために使うぞ!という気持ちをもって取り組めばこれらの天体を使って自分を変えていき、いくらでも望んだ夢を現実化することが出来る配置です。

ただ、もしもネガティブに作用すると、海王星が夢を描いても土星がその夢をはばむような現実をつきつけ、結果的に自分は変われないし、夢を現実にすることが難しい、、と思う状況が起きるかもしれません。

けれど、土星は目的を阻むために厳しい現実を突き詰めているわけではありません。コンジャンクションの直感の力を使って、自分が何をするべきかを選び取り、直感と信頼関係を築いていくことこそがEさんの場合の土星の目的であると考えられます。海王星を扱う訓練みたいなものでしょうか。

Eさんの場合は、元々の資質としてこの直感力や夢を描く能力をお持ちですので、ぜひ大切にしていってみてください。

次に土星とキロンのオポジション(180度)をみていきたいと思います。


1ハウスの山羊座土星と7ハウスの蟹座キロンがオポジションです。

山羊座の支配星は土星です。その土星がホームグラウンドにあるということは、これまでの人生で数多くの試練や辛いことに直面し、その度に努力で乗り越えられてきた可能性があります。

7ハウスの蟹座は、対人関係において親密になれる相手かそうではない相手かを無意識に選別します。蟹座はとても繊細な感情や母性を表しますが、心を開ける相手かそうでない相手かはしっかり線をひいていく性質があります。自分の甲羅の内側にいれても安全かどうかをしっかり見極める感じです。

そこにキロンがあるということは、人間関係、特に家族やパートナーシップにおいて自分が安心して愛情を注ぎたい、注いで欲しいと思った方々に対して何らかの苦手意識が発生する、と読み取れます。もしかすると過去にそのような関係で傷つかれたことがある、、、かもしれません。

そのキロンと1ハウス山羊座の土星が180度のハードアスペクトということは、誰かと関わる度にその苦手意識や傷が浮上し、自分のもっているネガティブな部分を意識せざるを得ない現実を土星が突きつけてくる感じになります。結果として蟹座の性質で自身が心を開きたくない人達を全て外に追い出してしまおうとするので、誰かと親密になることを避ける気持ちが生まれるかと思います。

7ハウスは、まだ結婚までいかないパートナーのことも表しますので、たとえ顕在意識でパートナーが欲しいと思ったとしても、無意識に親密になることを避けてしまうかもしれないので、結果として現実に何も起きないという感じになる場合もあるかな?と思います。

こういった事が起きた場合は、以下のように葛藤を統合していってみてください。

そもそも7ハウスが蟹座の方は、人と関わる際にとても繊細に相手に対処します。きっとEさんと良い関係をもっているご友人達は、Eさんと接しているととっても温かくて優しい気持ちになり、何かあればEさんは助けてくれるし、もしくは見守ってくれているようなそんな安心感をもらえるはずです。

なので、そのように甲羅の内側に入れたい人達を守るために、甲羅の外側と区別をする事を自分に許すようにしてみてください。そして、甲羅の外側にいる人達、つまり、自分に安心感を与えてくれない人や信用できない人、愛情を注げない人などは、全て反面教師としてみると良いと思います。ああいう人達のようにはなりたくない。じゃあ、自分はどうしたいのかなあ、といった感じで自分を成長させるための資源にしてみてください。

そういった感覚をもっていくことで、土星とキロンのエネルギーは統合出来ると思います。甲羅の内側の人達と、外側の人達への対処法の仕方がうまくなっていけばキロンも癒やされていくかと思います。

ちなみに、ここ数年Eさんに色々な事が起きていたようなのですが、過去の運行している天体を少しみてみます。

以下は2019年の1月末のものです。


土星のある1ハウスに、土星が戻ってきている時期です。さらに冥王星も1ハウスを通過しています。あとこの時期、ドラゴンヘッドも7ハウスのキロンのあたりにありました。

自分のホロスコープの土星の位置に、運行中の土星が戻ってくると「サターンリターン」と言われます。土星は訓練、試練を表しますが、自分の土星をしっかり使えるように厳しい現実を突きつけます。冥王星は底力を発揮させる現実をつきつけますし、ドラゴンヘッドとキロンが重なっているこの時期は苦手意識や傷を浮き彫りにさせるような出来事が起きていたかと思います。

土星は2020年の年末あたりまでEさんの1ハウスの山羊座の領域にいました。現在は土星は抜けてますが、冥王星がまだ山羊座にいますので、ここ数年、身につけられた土星の底力を使う時期にあったのかなと思います。土星の力をつけられている場合、すでにご自身でキロンを克服されている状態にあるかもしれません。ただ、もしもまだ他者に関して何かしらの苦手意識がうまれている場合は、今日私がお伝えしたような方向性を試してみてください。

今後どのような流れになるか、というのは最後にドラゴンヘッドと共にみていきたいので、とりあえず今回はここまでにして、次回は残りのアスペクトを先にみていきたいと思います。

読んでいただいてありがとうございました♪



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