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占星術のお話 ー射手座ー

今日はこの前アップしたPouring Art Sagittarius、 射手座のお話です。

まずは、射手座の神話を以下に要約しておきます。

射手座は、半人半馬のケンタウロス族ケイローンがモデルと言われています。ケイローンは音楽や医学、弓術をならい、身体を治療する医師でもあり、心を癒やす医師でもありました。ケイローンは、半分人間なので人間の身体や心の痛みを理解することが出来ました。

しかし、ある日弟子のヘラクレスが誤って放った毒矢があたると、その痛みに永遠に苦しむことやその恐怖に耐えきれず、(半分神の地をひいているので死ねない)自分の不死の命をプロメテウスにゆずりました。多くの勇者を育てたキロンは、師としての功績を称えられ、ゼウスは彼を天に上げました。

 
射手座のイメージ
 ー楽観的。
ー未来に明るい希望を放つことができる。
ーひらめきにすぐれている。
ー優れた身体感覚と知性を備えている。文武両道。
ー基本的に運にめぐまれている。(支配星が木星なので)
ー気持ちがネガティブに作用すると空回りしてしまうこともある。
 
エレメント:火  支配星:木星  区分:柔軟宮

射手座は、木星が支配星なので前向きでさえいれば運に恵まれる性質をもっています。柔軟宮の性質から、あくまで軽く、シンプルに前向きになれるような考えをもって行動をすると、射手座のあるハウスにある天体は使いやすくなります。

私の射手座は4ハウスで海王星があります。そしてこのハウスはインターセプトされていますので、しっかり活躍させるは人生の後半頃、という配置です。この海王星は、1ハウスの乙女座土星とスクエアです。


以前にもどこかで書いたかと思いますが、ばりばりの現実思考派の乙女座土星は、努力をして辛い出来事を乗り越えるように私を訓練するのですが、そんな地道な暗い努力だけの人生よりも、もっと楽しく前向きな気持ちを基盤にしたいと射手座海王星は言ってくる感じです。

気持ちが前向きな時には、かなりの高確率で直感が冴えるので、それにのって行動すると、協調関係にある2ハウスの天秤座冥王星の働きで、人の縁や、欲しい物、欲しい情報などがあっという間に手にはいります。(すぐに所有の部屋に何かが届く、といった感じです。)しかし、スクエアの土星が、そんなのはただの偶然であって、現実をしっかりみつめて地に足をつけるべきだ、と訴え、でも目に見えないものだってそこに存在しているし、実際に直感は役に立っているではないか、という海王星との葛藤が生まれるのです。

そこで、私は降りてきた直感に伴う行動と結果を、乙女座流に非常に地道に分析を続けました。その結果、やはり目に見えない世界にも真実があるのだ、と現実的に納得できるようになりました。そして、1ハウスの木星を合わせて、自分の幸せのためにこの目に見えない直感や、スピリチュアルな考えをいかしていこう、と統合を葛藤出来ました。

私の4ハウスがインターセプトになっているのは、葛藤する時間を出来るだけ長くすることで、徹底的にこの力を使えるようになるまで訓練してほしい、という意図なのかなと思います。やはり土星がらみはいつも訓練的な要素を感じますね。

ちなみに、射手座神話がらみの小惑星キロンが発見されたのは1977年なので、わりと最近です。キロンはこの神話のイメージなので、「傷」と「ヒーラー」を表します。矢があたり、毒で苦しみ、その苦しみを資源にして天に上がってヒーラーとなる、、、といった感じでしょうか。

キロンのあるハウスとその星座の性質をよむと、どのような事で挫折をしたり、苦手意識を覚えたり、傷付く傾向にあるのかがみえてきます。それを乗り越えた後は、同じ痛みで苦しむ人達の心を理解し、その分野で優れたヒーラー的な能力を発揮できる、ということになります。ヒーラーとまではいかない場合、自信の経験から他者にアドバイスが出来るといった感じになります。

射手座の話からちょっとそれますが、ついでなので私のキロンをみてみます。

私のキロンは牡牛座9ハウスにあります。広いオーブでみると12ハウスの月とハードアスペクトになります。でも、オーブ10度くらいと広めなのでそこまで強い影響は感じませんでした。むしろ、それぞれが別々の分野で勝手にネガティブ感情を発生させていました。(たぶん、牡牛座と獅子座の不動星座だからなのかと思いますが)


9ハウスは「探究」を表すので、その分野で挫折や傷が出来る配置です。これが獅子座の月と絡んでいるので私の場合は、小さい頃から「自分は頑張って勉強しても、ピアノをひいても、バレエを練習しても、他者に認められない」という気持ちをもっていました。承認欲求が満たされず、自己否定の強い状態が常にありました。何かをしようとしても、月が足をひっぱっているので、思うように探究(勉強など)に集中できないのです。

そして、牡牛座の性質でいえば、特にバレエという「芸術の探究」での挫折で心に大きなダメージをうけました。
 
ホロスコープを勉強し始めて、キロンのあるハウスに金星があるということはけっこう酷だよな、、と思いました。その分野で無情の喜びを感じるのに、それで苦しむように設定されているからです。

でも、その金星がヨッドの頂点であることがわかってからは、通常の人以上に様々な挫折感を味わい、それに取り組んでいるうちに特殊な才能が磨かれていくのだ、ということも理解しました。

私の場合はハードアスペクトの配置を使って、12ハウスの月、つまり、潜在意識のインナーチャイルドについて9ハウスのキロンと金星を使って徹底的に探究することにしました。

もちろん心理学やスピリチュアル、占星術の事を、いくら勉強しても全く足りていない!という思いを、最初キロンは発生させました。なので、日本語と英語で調べられるサイトはマニアックにほぼ読み尽くしていき、気がついたらバレエで挫折した事以外にも、酔って暴言をはいていた父や、犠牲者精神から抜け出せない母の気持ち、母と祖母の確執、歪んだ家族像もふくめて、なぜ自分も家族もあんな状態になっていたのか、皆の当時の心の状態を全て理解することができました。ついでに、娘を産んでからの鬱々とした気持ちや、破綻に向かっているその当時の私の結婚生活の問題についても全て理解していきました。

そして、いつの間にか、心理学やホロスコープを使って、自分や他者の潜在意識を分析していくことに喜びを感じていくように、、、なった気がします。純粋に手放しで楽しい!と喜べなかったのは、この金星がヨッドの頂点だからでしょう、、、。やらされている感がつきまとうのです。そこから逃げようとすると、ひどい葛藤状態になっていました。

インナーチャイルドが癒やされた後は、射手座4ハウスの直感もかなり良い感じに働くようになりました。現実を前向きに幸せにするために色々とコミュニケーションの手段を変えていった結果、今は家族も私も平和な日常を過ごせる状態になっています。

そして、キロンと金星と月のハードアスペクトは、私が最近他者のホロスコープを読む時にしっかり活躍していると感じます。キロンにハードアスペクトがあると人生でたくさんの悲しいことや辛いことを経験しますが、それは必ず資源になります。そんなホロスコープの読み方をこれからもお伝えしていきたいなあ、と思いました。

読んでいただいてありがとうございます♪




 







 




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