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アートがビジネスに想像以上の大成功をもたらす!具体的な成功事例を対話でお伝えする連載@『国際商業』。 ファシリテーターはパトロンプロジェクト菊池麻衣子☆VOL.1ゲストはアーティスト・LUCENT代表松尾高弘氏☆ 「フワフワした感覚〟に個の表現力で挑むことに無限の可能性がある」

◉直感や感情は、ビジネスの意思決定を邪魔する存在なのだろうか。昨今、ビッグデータの発展、活用が著しく進んでいる。データに基づき、戦略を考えるのは当たり前のスキームだ。しかし、その裏では、戦略、施策の類似も少なくない。独自性の消失は、企業にとって大きな痛手となる。それもあって、直感、感情が生み出すアートをビジネスに取り入れることで、独自性に磨きをかけようとする動きが広がっている。とはいえ、アートにまともに触れたのは義務教育のときだけ……という普通のビジネスパーソンは、どうアートと向き合えばいいのだろうか。◉新連載「アート×ビジネスの交差点」は、アーティスト側からビジネスパーソンに向けて、アートとビジネスが双方にもたらす価値を語ってもらい、その可能性を考える試みだ。ファシリテーターは、アーティストと一般人が交流する現代版アートサロン「パトロンプロジェクト」の主催者・菊池麻衣子氏。第1回の対談相手は、アーティストとしての制作活動だけではなく、光のアートとデザインワークを手がける会社の経営者として活躍する松尾高弘氏である。by『国際商業』編集長:長谷川隆

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【対談ピックアップ】

松尾氏:透明の「クリスタルグランドピアノ」の上に、LEDで輝く雨を降らせる演出を提案しました。

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その際、せっかく発表するのであれば、イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインイベント『ミラノデザインウィーク』に出展することを提案しました。その時点では、カワイさんに世界イベントに出展するという発想はなかったのですが、自信作への情熱はありましたので、結果的に共作を『ミラノデザインウィーク』で発表することになりました。

菊池:ステキな成功事例ですね。これも、もとはと言えば、女性社員が素直な好奇心から松尾さんに連絡をとったことから始まったのですね。アーティストは、ニーズがあった時に、通常のビジネスシーンからは出てこないような創造物を出現させる発想とスキルがある宝庫のような存在ですから、もっとみなさんに掘り起こしていただきたいですね。ところで、『ミラノデザインウィーク』の展示では、常に行列ができるほどの反響だったと聞いていますが、単にピアノだけを展示するのと、作品として展示することの違い、要するに「アートの力」はどこにあると思いますか?

松尾氏:フワフワした感覚、最初は誰もわからない事に対して、アーティストが個の表現力で立ち向かうことに無限の魅力と可能性があるのだと思います。私の主な制作手法の1つとして、光とテクノロジーを用いて人と双方向に反応する空間の作成があるのですが、持てる知識と経験を総動員しても、完成後どうなるかわからない部分があります。作品の中に入り込めるインタラクティブ作品などは、作品の中で光りの雨がどのように人に反応するのか、また、人がその雨にうたれて悲しいと感じるか嬉しいと感じるかなど、創造を超えた所があります。それは単に仕事としてはリスクでもありますが、そのリスクにチャレンジすることで、全く新しいものが生まれるというアートの力を発揮できる領域があると考えています。

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 https://kokusaishogyo-online.jp/2019/07/27354

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