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アートがビジネスに想像以上の大成功をもたらす!具体的な成功事例を対話スタイルでお伝えする連載@『国際商業』。 ファシリテーターはパトロンプロジェクトの菊池麻衣子☆VOL.2ゲストは芸術屋の角文平氏☆ 「効率的に動く」と「時間をかけて生み出す」という二つの時間軸が必要☆

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◉アートとビジネスの可能性を考える新連載の第2回は、「芸術屋」と名乗るアーティスト・角文平氏と現代版アートサロン「パトロンプロジェクト」の主催者・菊池麻衣子氏の対談だ。◉アーティストの価値がイノベーションの原動力であること、伝統工芸の技術革新を事例に、ビジネスシーンにおけるマニュアルの弊害を指摘するなど、二人の話は盛り上がった。by編集長:長谷川隆

【対談ピックアップ】

菊池: アートには、メイドインジャパン、要するにジャパンバリューを世界に伝える力があると思います。角さんは、アートにおけるジャパンバリューはどのような点にあると思いますか?

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角氏: 伝統工芸などの職人のハイレベルな技術にあると思います。彼らの技術は、単なる技術を超えて、一見華やかで新しく見えるものよりもクリエイティブだと思います。例えば、伊勢神宮で20年に一度お宮を新たに建て替える式年遷宮では、お宮の中の調度品も一新します。ただ、式年遷宮が始まった7世紀の調度品の作り方の「マニュアル」はありません。職人達は、文献や絵巻物、先人達の仕事を見ながら想像と経験を駆使して調度品を再現していきます。その際に重要なのは、ただ効率よく再現するのではなく、「前回の作り方は実は違うのではないか?」「現代の手法、技術を使うことでよりオリジナルに近いものができるのではないか?」と探りながら革新していくことなのです。

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菊池: なるほど!ビジネスシーンでいざ「新しいものを作ろう」とした時になかなか出てこないのは、「マニュアル」があるからなのかもしれませんね。効率を求めるあまり、「マニュアル」を忠実に引き継いでいるのですが、「マニュアル」のないところから試行錯誤して新しいものを発見するといった職人達の制作プロセスにもヒントがありそうです。「効率的に動く」という事と「時間をかけて生み出す」という2つの時間軸が必要なのかもしれませんね。

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