法隆寺中門金剛力士像

画像1 法隆寺中門金剛力士像 阿形 (あぎょう) 天平時代 (奈良時代) 711年 和銅4年 (天平末などに補修) 379.9cm. 塑像 重文 / 「法隆寺資財帳」により制作年が明確な作品 (基準作) であり、(7世紀後半のレリーフ、長谷寺銅板法華説相図に続く) 日本最古の本格的な仁王像の遺例。その制作年 (711年) は670年法隆寺焼亡 (書紀) からの再建の時期を表してもいます。
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画像3 天平時代の仏像と言えば興福寺阿修羅像、薬師寺の金銅仏、東大寺、唐招提寺、新薬師寺の諸仏、聖林寺観音などが良く挙げられ、理想的写実主義と称されますが、意外にこの仁王像は挙げられない感じがします。鎌倉時代の彫像がルネサンス的な写実主義の極点と見なされるものの、この像を想い起こせば、天平もリアリティーや動感を先駆けて完成していたと考えられます。一方、西洋古代ギリシャ彫刻の方はよりリアルな筋肉描写となってますが。
画像4 法隆寺中門金剛力士像 吽形 (うんぎょう) 天平時代 (奈良時代) 711年 (天平末などに補修) 378.5cm. 塑像 (頭部・背中・腰・右手)。体躯の大部分は16世紀前半の木造補修。重文 / 記事写真 2019年2月5日撮影

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