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機内から外を眺めるサラリーマン【耳で聴く美術館】

私は新年一本目の仕事のために、東京国際空港羽田行きの飛行機の中で、今この文章を綴っています。

朝早い便なのでサラリーマンの方がおおく、背広を着ている人ばかり。


私は飛行機が好きなのでいつも窓側席をとるのですが、直近にチケットを予約したので今日は通路側。

席を一つ開けて、窓側席には60代くらいの男性が背広を着て座っています。


その人はずっと青い空を眺めていて、時折スマホで写真を撮ったりして楽しんでいます。

私がアップルジュースを頼んだらその方もアップルジュースを頼まれていていました。



会社員をしていた時は60代くらいの方はなんというか近づき難い存在で、肩書きも私の上司の上司の上司くらいの方で遠い存在でした。

けれど飛行機に乗ったら肩書きなんて関係ないですよね。

ずっと外を眺めているその方を見ていて、微笑ましくなるのです。

それは電車でシートに膝立ちし、外を眺めている小さな子供のような後ろ姿ににています。


飛行機ではいつも機内雑誌をチェックするのですが、この季節の機内食が載っていました。

私はエコノミークラスしか乗った事がないので、ファーストクラスやビジネスクラスの食事は食器で出てくるのかと憧れています。

エコノミークラスの食事はそれはそれで好きです。水がゼリーのようなカップで出てきて、最初はこれは飲むものなのか手を洗うものなのかわからなかったのですが(飲むものだと思い込んでるけどあってるのかな…)
機能性重視の食事は未来の食事みたいで面白いです。

いつか、こんな機内食を食べてみたいな〜とお腹を鳴らしながら読んでいました。


そういえばベトナムに行った時、気流が悪くとても揺れる中で機内食のそばを啜りながらみんなガタガタ揺れていた光景を思い出しました。

揺れがひどくなってきましたね。
地上が見えてきました。


さて、行ってきます。

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