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祭のあと

「個展って祭みたいなものだね」と言う友人がいた。

16:00に撤去作業開始。黙々と作品を壁から外し梱包をした。途中エアパッキンが足りなくなったため急きょ「コメリ・ハード&グリーン友部店」に買いに走り(この会場は近隣にホームセンターがある所も魅力。銀座ではこうはいかないので非常に助かる)、全ての梱包を終えて自分の車に積み込み、とりあえず力作業は終了。

その時ふと、空になった会場の写真を撮りたくなった。オーナーに許可をもらってから撮影。何だろうか、この虚脱感は。個展会期中の様々な出来事が浮かんでは消える。なんとなくだが昔、長年過ごした女子美の寮を去る時に一切の生活用品が運び出されたまっさらな部屋を、出て行く前にどうしてももう一度だけ見たくなって何もないフローリング7畳のワンルームにしばし佇んだことを思い出した。


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