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Timeline Project

                                       Timeline Project 発表要旨                                                                                                                                   発表者:長倉友紀子、渡辺泰子

 ベルリンと東京を拠点に活動するアーティスト二人が運営するアート・コレクティブ “TimelineProject”(以下TP)の活動趣旨について、① TP設立までの各々の経緯、② 可視化作業⑴ 年表制作、③ 可視化作業⑵一般公募よる情報収集、④ 今後の課題、に分けて発表する。2019年より活動を始めたTPは、美術史を中心に「“女性”アーティスト」と呼ばれる人々の活動を可視化する作業を、主に A:「既存の歴史情報を基に、女性アーティストに焦点を当てたタイムライン制作」と、B:「『お勧めしたい / タイムラインに加えたい女性アーティスト (グループも可)』の情報を一般公募で募る。」という作業を中心に行ってきた。本発表では、アーティストが年表制作をするに至るまでの動機とその経緯を説明し、その上で、“A”のタイムライン制作の作業工程、現状、そして課題・問題点について共有する。また、 “B”のアーカイブ作業を“A”の年表制作と平行する形で始めた動機とその作業工程も解説し、最後に、活動に関する現在・今後の課題、問題点について考察する。
 アーティスト主体の「アーカイブ作業」と、研究者が実施する「アーカイブ作業」、両者の共通点や差異を整理、理解することで「アーカイブ」そのものの困難性とその可能性について議論し、本発表への参加者それぞれが、今後実施するアーカイブ作業に活用できる足掛かりを発見できる機となるような発表を目指したい。


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