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アートを購入するには意外なハードルがある!村主悠真さんの視点

自宅に現代アートを飾ろうと、ネットなどで色々調べてみましたが、何の知識もない私のような初心者がアートを購入するには、結構ハードルが高いことがわかりました。今回は、私が出会った中で最近すごい勢いでコレクションを増やしている村主悠真さんに聞いた話をまとめてみました。

“一見さん”では有名なアーティストの作品は購入できない!?

村主さんは、最近オフィスを青山に移転したそうです。今思えば、何の気なしに会議室が味気ない白壁なので何かアートを飾ろう……と色々調べて動いてみたのが、購入への高い壁にぶち当たったきっかけになったそうです。
アートを飾るなら、ある程度、知名度があるアーティストの作品を飾りたいと思うのが正直なところ。ネットで調べてみると、「アート作品を購入する方法」などの記事が出てきて“さぁ、アート作品を買いましょう”といった小気味の良い言葉が並んでいたそうです。ただ、実際にギャラリーなどに行ってみても、何の知識もない自分では有名アーティストや作家のアート作品を買うには、かなりのハードルがありました。
たしかにギャラリーなどに行くと、アーティストはもちろん、ギャラリストのスタッフなどはすべて芸術大学を出ていて、アートに関する知識を持っています。その辺の知識に疎い自分には、アーティスト含めスタッフさんと話をすることさえハードルが高いのです。
例えば、ある作家の作品が欲しいとします。ただ、その作家は知名度があるので、いくらお金を持っていても買うことはできません。まさに“一見さんお断り”状態。
知識不足を悔やみつつ、ここで自分の心は完全に折れたのでした。
しかし、そんなときに知人を通じてある人物に出会うことができました。それが一般財団法人「村主現代芸術文化財団」で理事長を務める村主悠真さんです。この出会いが私をアートの世界へと引き込むターニングポイントとなったわけです。

現代芸術を盛り上げる人物との出会いでアートへの興味が加速!

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村主悠真さんは投資家という側面を持ちながらも、唯一無二な作品を集める現代アートコレクターとしても、業界で名を馳せている人物です。しかも、一般財団法人「村主現代芸術文化財団」を運営し、現代芸術の振興を図るため、若手芸術家に対する助成支援を行うなど現代芸術界を盛り上げようとしているのです。
村主悠真さんが行う、現代アートの制作を行う若手芸術家の助成支援はいわゆる奨学金のようなもの。ただ、その奨学金は返さなくてもいいそうだ。現在、その支援を受けた第一期生たちが実際に助成金を使って活動し、有名アーティストへの階段を上っている最中とのこと。
村主悠真さんは独自のスタンスから、現代アートへ貢献したいと実際に活動している人物です。
村主悠真さんは投資家なので、アートを投資として見ているのかと思われがちですが、そうではなく、純粋に自分の感性を刺激し、心に響くものとしてアートが好きとのこと。「投資目的としてアートに投資してもそんなに儲からない」とハッキリおっしゃられておりました。
これまで理系脳で育ってきた村主悠真さんは、この世のすべてを数式で表せるものと考えてきたそう。ただ、アートや音楽は、数式で表すことができず、自分が把握できない“何か”が面白いということで興味を持ったのがきっかけだったそうだ。
現代芸術のために活動し、現代アート界が抱える問題などにも詳しい、村主悠真さんと出会えたのは、かなりの幸運だったといえます。話を聞くことで、一度は心折れかけた自分も現代アートへの興味がどんどん増していくことになりました。

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