辰年の幕開けにはやっぱりこれ!龍神系殿方ラブ!

お久しぶりです。地獄の釜の底のおこげを削ぎ取って食う妖怪、有兎あるかすです。

激動の幕開けとなった2024年ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
心身ともに休まらない方も多いと思いますが、あなたの好きなものや楽しいことが、どうかあなたの支えになるよう願っております。

またはなんか分からんけど楽しそうなオタクの様子を見て、クスッとなってくれたらそれも嬉しいです。

さて、表題の通り本日は
『辰年の今こそ読みたい!!龍神系殿方ラブおすすめ紹介!!』※1
となっております。

えっ、何…なん…なんて?となった方はそのままお帰りください。この先は闇深き腐海です。

注釈1:『殿方ラブ』とは、俗に言うBLジャンルを指すわたくし独自の呼び方です。色々な気持ちがあってこのような呼び方をしていますが、響きがイイネ…となった方はぜひお試しください。ちょっとファビュラスな気分になります。

ちなみに今回ご紹介するのは全てコミックシーモアを媒体とした商業作品となります。
お気に召した際はぜひ普段ご利用の電子書籍サービスや紙の本でお迎えください。それでは以下本文です。


1.タイトルが全てを物語る!王道の中でもキラリと光る個性派『溺愛龍神と生贄花嫁』/DOGA先生

龍神の嫁として迎えられるために育てられた主人公の和歌。
その目立つ金髪や金眼の容姿から不遇な扱いを受けることもあり、自分の運命を疎ましく思う日々を過ごしていた。しかし月日は無情にも過ぎ、とうとう嫁入りの日が訪れる。
そうして出会った龍神は、和歌の心に反して花嫁をひどく優しく丁寧に溺愛し、彼の愛情に和歌の心も少しずつ解けていく。
そんな中、ひょんなことから和歌は自分の運命や生まれに関する秘密を知ってしまい、信じていた龍神への愛情も揺れ動いてしまう。
すれ違う二人の心、そしてその先で二人が選ぶ未来とは──。

Q.龍神と来たら対になる存在は?
そう、生贄(読み:花嫁)ですね。
こちらの作品、タイトルから分かる通り王道の嫁入りジャンルなのですが、神への嫁入り作品にしては珍しく現代が舞台となっています。
そして何よりこの作品が個性派なのは、王道でありながらもラストの展開で「そう来たか…!」と思わせる物語があること。
神への嫁入り作品ではあまり見かけないような展開に、思わず拍手喝采でした。これぞまさに「溺愛」のタイトルを冠するに相応しい作品です。
いかつい龍神様が可愛い嫁を「俺のお嫁さん」って呼ぶやつが好きなオタクはみんな読んでください。
あとイラストに艶があってたいへん官能的です。表紙がもうエッティだね…。

2.こんなに美しい龍、見たことない!長命種と人間の愛を描いた『ラズワルドは王にしか輝かない』/螺子じじ先生

とある国の王子であるユタは、内乱から逃れるため亡命を図っていた。
しかしその最中に盗賊に襲われてしまい、目を覚ますと美しくも怪しい青年ラズと強制的に肉体関係を持ってしまう。
何者かと尋ねれば、雷を操り、雨を降らせるラズは自らを「龍神」と名乗った。
祖国を復興させるため帰る道を探すユタとラズの距離は徐々に縮まる。しかしユタには長年の想い人がいるようで……。

オタクとして生まれ育った皆さんなら、体液や精液に魔力が含まれていることは型月等で履修済でしょう。それです。
そう、この作品は龍神様が受け!!!!!!神は美しく気高い存在ではありますが、そんな神が飢えた瞳で人間の精を求める姿は大変官能的です。
初めは身体目的だった二人の心が旅を経て通じ合う様子、そして何より初めは怪しくも美しかったラズが愛されて可愛くなっていく過程がたまらん一作です。
人ならざる存在が人間に愛される作品がお好きなあなたにもぜひオススメ。

3.龍神様の押しかけ婿入り!?分かり合えない二人がゆっくりと繋がっていく過程が愛おしい『神様のウロコ』/日ノ原巡先生

東京で小説家として生計を立てていた主人公の智治は、スランプから逃げるかのようにかつて祖母と暮らしていた田舎へ愛犬と共に帰る。
懐かしくもどこか居心地の悪い地元に戻れば、なぜか駅前には現代に似つかわしくない和服を身に纏った男が倒れていた。
鱗(りん)と名乗るその男に智治は食事を与えてその場を後にしたが、何故か鱗は智治の実家を訪ねて来たかと思えば、智治を「私の妻」と呼び──!?

龍神と人間は分かり合えないのが鉄板ですが、そこから二人が寄り添い合い惹かれあっていく過程に美しさがありますよね。異種族ジャンルの肝はここにあると思っています。
人間が神の世界に染まっていくのも好きですが、こちらは龍神様が愛する嫁のために花嫁修行ならぬ花婿修行をしたり尽くしたりお布団で待ち構えていたりと、可愛らしい一面が多い作品。
しかしその一方で神様としての権能を発揮したり、他の神と争ったりする龍としての側面の恐ろしさが際立ちます。
まっすぐで素直な神様と、不器用だけど愛情深い人間が、定められた運命にどう立ち向かっていくのか。その結末をぜひその目で見ていただきたい…んですがこちら、連載休止中の未完の作品となっております…日ノ原先生お忙しいからね…。
大丈夫です、オタクは完結するまで死なないので。


と言うわけで3作品ご紹介させていただきました。
辰年記念にこれ出そうと思ってたらあっという間に3月になってて震えちゃった。マジ?

長くなりましたが、今年もたくさんの素敵な作品と出会える年になりますように。
ちなみにもう既にギヴンの番外編と映画でだいぶぐちゃぐちゃになっています。後編秋ってマジ?長生きしなきゃ…。

全ての殿方ラブに幸あれ──。
それではまた。

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