レオニー
イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を描いた映画。
ドウス昌代の「宿命の越境者」を原案に、松井久子監督によって描かれている。
「宿命の越境者」は読みかけの本だが、良く取材していて興味深い。
レオニーというアメリカ人の女性が、詩人野口米次郎に出会う事で、運命を翻弄されながらも、自分の意志と力で生きていく。
前々から見たいと思っていた映画だったが、TUTAYAでレンタルできて、やっと見る事ができた。
芸術家の生涯を描いた映画は多いが、その家族を描いた映画は意外と少ないと思う。
イサム・ノグチの作品数は莫大で、時代が戦争を挟んでいる事もあり、波乱万丈で、本人を映画にするには大作になると思う。
いつか、誰かが映画にして欲しいと思う。
その母も然り、誰にも縛られない自由な魂の持ち主である。
劇中で「退屈な人生ならえらばない」というようなセリフがあった。
イサムが医者を志して大学で学んでいる時に「あなたは芸術家であるべき」と薦めるレオニーは、彼の資質、才能、本質を見抜いていたのだと思う。
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