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デッキ構築RPG「デビラビローグ」でジャンルの楽しさを知ろう

ケムコからデッキ構築型ローグライトRPG「デビラビローグ」がリリースされたが、ジャンルの初心者が楽しめる仕上がりになっていてとてもオススメしやすい

どんなゲーム?

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ランダムに手に入る攻撃やサポートのカードを取捨選択して、より強いデッキを作り出し、ダンジョンを攻略していくゲームだ。
ゲームを遊ぶと、ゲーム内のコインが入手できてガチャが回せる。ガチャを回せば新しいカードも使えるようになる。
また、独特な要素として3人パーティとなっており、バトルでは先頭のキャラクターが敵の単体攻撃を全部受ける。このままでは死ぬのでチェンジを行い味方の位置を入れ替える。チェンジは基本的にコストが必要だが、HP回復の効果もあるので上手に使いこなすよう戦略を考えて戦うことができる。

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キャラがかわいいのも嬉しい

コンボをキメてボスを倒せ

デッキ構築型のゲームではランダムに手に入るカード等を組み合わせ、より強力に戦えるデッキを作りあげて攻略を進めていく点がゲームの魅力的な点となる。単なる運ではなくカード選択の選び方や使い道を考える知力の活用こそが攻略のカギとなり上手くいった時の楽しさは格別なものとなる。
より強いデッキを組むには、カード同士の相性のよい組み合わせを活用するコンボを構築していくことになるが、本作では比較的優しい難易度設定なためか、簡単に戦えるコンボから超凶悪なコンボまで意図的に作られ、残されている。
本作は今のところ超凶悪なコンボもアップデートでほぼ修正が行われてない。コンボで楽しく遊べることを優先してくれているのだろう。


簡単で使いやすいコンボを一つ挙げよう。最初に触るテーマ1でのシンプルなコンボだ。(ガチャで手に入る追加カードを含んでいます)
・スラッシュのコストを下げて殴るだけ
スラッシュ」の名前がつくカードのコストを下げる「スラッシュピック」というカードがある。「ライトスラッシュ」は最初から3枚持っているコスト1の攻撃手段だ。つまり最初からある攻撃手段がノーコストで使えるようになる。
コストを下げるとマナに余裕ができる為、チェンジしながら攻撃が行えるようになる。チェンジすれば味方のHPが回復できる。攻撃と回復の両立が簡単に行えるようになる。
より威力が高い「ハードスラッシュ」「ユニティスラッシュ」もコスト0にすることも可能で、URカードの「アビススラッシュ」も組み合わせると大ダメージを狙うことまで可能で、コンボの成立自体が1枚から始まり組み合わせや秘宝で更に強化も狙える拡張性の高さが強みだ。
ついでにいえば「スラッシュピック」でコストを下げなくてもシンプルな攻撃手段が揃ったデッキなので揃わなくても普通に戦えるメリットがある。

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コスト踏み倒しすぎてマナの使い所がチェンジしか無いのである…。

ローグライクとしての良さ

さて、上記コンボを見たジャンルの経験者は「カード効果強すぎない?」と思うだろう。その通りです。むしろそれが目玉といってもいい位だ。
ランダムなカードを引きながらの即興コンボでもシナジーが出ればボスは十分に倒せる。ぼくの考えたオリジナルコンボが成立させやすく、程よく手ごたえのある敵との戦闘はプレイヤーに成功体験を与える為、このジャンルの楽しさが非常に実感しやすい作りとなっている。
デッキ1は主人公の回復力が強化されていたりとそのあたりも初心者向けだ。

デッキ構築型ローグライクの金字塔「Slay the Spire」を遊んだ時に一番に感じたことはゲームのシビアさだ。1面ですら容赦なく殺しにかかる敵、ギリギリの戦闘、乏しい回復etc 対抗するために知恵を振り絞ってランダムな報酬から最高の動きを求めていく。
これが上手くいった時の楽しさは抜群の快感となることは間違いなかったけれども、その難しさには欠点もある。
名作ローグライクアクションの「HADES」を制作したグレッグ氏はこう述べている。

グレッグ氏:
 ローグライクというフォーマットの最大の課題は、まずあまりに難しすぎること、そして死んですべてを失ったときの絶望感だと思います。
 この壁に直面したとき、プレイヤーは2種類に分かれます。「やったるぜ!」と奮起する人、そして「時間の無駄だった」と感じてゲームを止めてしまう人です。
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/210930m/2

世の中のゲーマーは高難度なローグライクに挑んで負けた時に「こんなの無理だ」と諦める選択をしてしまう人も出てきてしまう。
しかしそれが「もうちょっとで勝てるとこだった」ならば、奮起して遊びなおしてくれる人も増えるだろう。
「デビラビローグ」はそこまで難しすぎない。基本を押さえて戦っていければそこそこ勝てるような難易度となっていてジャンルの初心者も脱落しにくく楽しめるゲームを目指したのだろう。
もし負けても稼いだ分はガチャを回す原資となるため、敗北はロストではなく次の勝利に繋がる経験値としてゲーム内にも残ることになる。

比較的簡単。とはいえ一筋縄ではいかせないようにもしている。

難しすぎないゲーム、と書けば聞こえはいいが簡単すぎるとそれはそれでつまらないのがゲームの難しいところだ。

「デビラビローグ」ではカードの内容を振り切った内容を持たせることで飽きさせない工夫を行っている。
最初のシンプルな攻撃のテーマ1の後に触るテーマ2の初期カードは、
自傷攻撃とシールド概念だ。敵が使用してきたシールドを味方でも使えたり、自傷するかわりに威力高めの攻撃と違った感覚のゲームが始まる。
味方の初期の特殊能力もテーマ毎に異なり、テーマ1に存在した主人公のチェンジ回復も無くなる。テーマに合わせて別々の戦い方を構築していくことが求められ、難しすぎないけど簡単にはいかないようゲーム作りがされている。テーマは全部で5つ存在しておりそれぞれ個性に溢れたカードと戦い方が行えるようになっている。

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ちなみに私はローグライクとローグライトの区分けはどうでもいい派です。原義を少し拡張した程度の差をジャンル分けとまで言う程じゃないと思ってます。

気になったところ

・1プレイの時間が長い
順調に進めても1ゲームあたり数十分~1時間くらいかかり、多くのダンジョンが存在しているので全体で見るとややヘビーなゲーム。ハマってしまえばあっという間に時間が溶けるとも…
・ダンジョンが沢山ある割には単調
特に雑魚的のバリエーションが少ないと感じた。色違いの敵キャラが前に見たことある行動パターンで動いてくることが多く、せっかくデッキが違って戦い方も異なるのに相手が変わらないなと後半では思った。
せめてテーマ毎には違う雰囲気の相手がよかった。
・おまけ程度の探索要素
ゲーム中には街中を歩き回る要素がありクエスト等も存在しているが、操作感がイマイチだったり、利用手段も無い道具屋にクエストで行かされたりしても微妙に思ってしまう。
利用もできない意味不明な道具屋に行けって言われても…。
(アプデでクエストは改善されたらしいです。)
・永久コンボについて
条件を満たせば勝ちが確定する永久コンボがいくつか存在する。うまくハマるとめちゃ強いコンボはあってもいいけども、カード回すだけで勝ちが確定するバトルはゲームが崩壊してるとも思えるし過剰すぎるかも。
今のところ、カードを弱体化するようなアップデートはほぼ無いので、救済要素としてわざと残しているような感じも。
・やり込み要素:カルマ制がダレる
同じダンジョンを繰り返しプレイする際に敵をさらに強化して遊べるカルマシステムがあるのだが、カルマは1つずつ積み重ねていく必要がありため最高難易度で遊ぶには同ダンジョンを10回はクリアしないといけない。非常に面倒に感じる。せめて本編クリア後には全開放でいいのではないか。
(一応、ゲーム内通貨で開放できるはずだがコストが高く開放しにくい)

とはいえ素晴らしいゲームでした。

細かい所を差し置いても860円で30時間以上の間ハマって遊べるゲームだった。このジャンルの楽しいポイントが詰め込まれ遊べるとてもよいゲームでした。
Android版なら広告つきで無料ダウンロードからスタートできるみたいなので、まず触ってみたい人にもオススメ。

DLリンクは下記から。
App Store / Google Play(無料版) / Google Play(有料版)

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