初心者向け登山装備のお話
2024/4/20のルミトモ(LUMIX友の会)の山撮影イベントに際し、初心者向けの登山装備について紹介します。
本格的に登山を始める場合を想定して詳しく書いていますが、もし今回だけお試し程度であれば全部そろえる必要はありませんので参考程度に読んで頂ければ。コスパよく装備を揃える方法も後半に記載しています。
まず揃えるべき装備として、登山において三種の神器と呼ばれているものがあります。それが「登山靴」、「レインウェア」、「ザック」です。
【登山靴】
山道は滑りやすいところも多く、登山靴はグリップが効いて滑りにくくなるので、これは必須です。カメラを持っているならなおさらで、特に下山時に滑って転ぶと悲劇が起きます。
登山靴は初めてであればミッドカットの靴が良いと思います。足をくじいたり、捻挫などすると、場合により歩けなくなるので、ミッドカットであればこれらのリスクをある程度防いでくれます。
登山靴はサイズの適性が大事なので、必ずお店で買うのがはじめは大事だと思います。きつすぎると爪が割れたり、ぶかぶかだと滑りやすかったりします。いつもはいている靴のサイズとも変わるのでネットでだいたいで買うのは危険です。幅広、甲高など足の形で合う/合わないメーカーなどあります。お店なら正しく足のサイズ、形を計測、判断してくれて合うものを選んでくれるので、初めての場合はお店を進める理由です。
もし、準備できない場合は、今回のイベントであれば、運動靴で、クッション性が良く、レースアップのアウトドア向けのものであれば良いです。マジックテープやスリッポンの靴はNGです。
合わせて靴下も紹介しておくとメリノウールのものが防臭効果があり、中厚のものが良いですね。中厚なので、登山靴を買う時は合わせて使う靴下も履いた上でサイズ選びをするのが良いです。
ない場合は、薄い靴下を二重に履くのも良いです。
【レインウェア】
登山用レインウェアは高価なのですが、もし雨が急に降ってくると体温を奪われ危険なので、常に携行しています。今回だけならカッパとかでも良いかもですが、本格的に登山をするのであれば必須です。
カッパとレインウェアの違いは透湿性で、要はカッパは蒸れやすいけど、レインウェアは水は弾きながらも湿気は逃がす素材でできており、ある程度快適に雨の中でも行動できます。
当然、雨が降るなら山に登らないので、使用頻度は低いのですが、山の天気は変わりやすいと言われるように、雨に降られることもあるのでやはり必ず持っていきます。
【サック】
ザックは、上の2つに比べると、はじめは何でも良いかもしれませんが、登山用だと背中が蒸れにくかったり、体に合ったものを適切に選べば体の負荷も違います。
以下のリンク先のドイターのザックは背中とザック背面が直接触れないので(正確には背から浮いたメッシュ部が接します)背中が涼しくて快適です。
容量は日帰りなら20-25リットルくらいが標準だと思います。
登山用のカメラバッグもあるのでそれを使うか、それでも取り出すのが大変なので、カメラポーチと軽量ザックの組み合わせで私は使っています。
【登山ウェア】
3種の神器以外にも大事なのが服ですね。登山ウェアはレイヤリング(重ね着)が重要になります。
と言うのも、登山で避けるべきは汗冷え。これで体調を崩したり、最悪低体温症になったり命に関わります。そのため、できるだけ汗はかかないように快適な状態を維持し、汗をかいてもすぐ乾くことが望まれます。
そこで、①ドライレイヤ、②ベースレイヤ、③ミドルレイヤ、④アウターレイヤを使いこなし、行動中に暑くなれば脱いだり、停滞時に寒くなれば着たり、調整することになります。これで快適な状態を基本維持します。
また、そうは言っても汗はかくもので、その対策が①ドライレイヤです。
有名なのが通称アミアミ。下のリンクを見てもらえば、一見、アレですが、肌とベースレイヤとの間に隙間を作り、汗を吸って、ベースレイヤに移し、肌に濡れた衣類が付かないようにしてくれます。これで汗冷えを防ぎ、速乾性がもあるので、早く乾いてくれます。
今回は春の低山で比較的暖かいので、私の場合は
①ドライレイヤ:アミアミ
機能はいいのですが、温泉で脱ぐとき恥ずかしい...。
これはちょっとな方はこちらでも
もし準備ができなければ、なしでもいいですが、着替えを用意して、汗冷えするなら着替えるのも一手です。
②ベースレイヤ:メリノウール(適温に保ち、防臭効果に優れる)
メリノウールはオススメですが高いので、代わりに化繊の速乾性のものでも良いです。ただけっこう匂うので、着替えは必須です。
④アウターレイヤ:シェル(雨、風から身を守る)
シェルもいろいろあります。薄いナイロンのものから、ソフトシェル、ハードシェル(レインウェア)。
今回はどれでも良いですが、個人的にはソフトシェルを春時期はよく着ます。
最近は登山用の山シャツ(超軽量、高伸縮性、速乾性)なんかもあるので、低山では使えると思います(防風性ではシェルに劣りますが)。
あと、パンツは動きやすくシルエットも良いこれが定番です。
動きやすいもので代用は効きます。撥水の方が小雨など降る場合にはベターだと思います。
あと、お昼ごはんとか停滞時寒い場合を想定して③ミドルレイヤで薄手のフリースかアクティブインサレーションなり持って行きます。カメラ撮影だと停滞のタイミングがあるので、あった方がいいかもです。
標高が1000m上がると6.5度気温は下がります。今回も山頂は920m程度のため、多少は涼しいと思います。
最近は暑いので、長袖が一枚あればいいかもしれません。
注意点として、ウェアの色は黒は蜂が寄ってくるのであまりオススメはしません(冬ならいないので良いのですが、春から低山では特にブンブン飛んでいます)。
【トレッキングポール】
あとはトレッキングポールはあると、テンポよく歩けたり、足の負担を減らしたり、滑りやすいところなど歩きやすくなります。初心者にはオススメですが、ただカメラがあると邪魔なので私は低山では特に使っていません。
今回に関しては下山の道がやや歩きにくいところがあり、トレッキングポールを持っている方は持ってきた方がいいです。
【グローブ】
その他、岩や木を掴む場合とか、或いは寒い場合など、手袋も持って行くことも多いです。転んだ際に傷もある程度防げたりもしますので、必要に応じて持って行きます。
ただし、これらをいきなり揃えると費用がかなりかかります。
中でも登山靴とドライレイヤ、ベースレイヤのウェアを優先するのが良いと思います。快適さが特に変わってきます。
特にWORKMANで、激安の登山ウェアはあったりするので、費用を抑えたい方にはいいと思います(低山日帰り用途なら)。詳しくは以下のリンクで紹介されています。
mont-bellも登山ウェアの中ではまだリーズナブルな方で定番です。
値段は上がりますが、Northfaceやアークテリクスなどデザイン性も機能性も良いです。
正直、登山用品は高いです。なので買うなら、個人的には石井スポーツがオススメです。ヨドバシカメラにあるので10%ポイント還元が大きいですね。ネットのヨドバシ・ドット・コムでも買えます。
ぜひ、お近くの登山ショップ(mont-bell、石井スポーツ、好日山荘など)に行ってみると良いです。分からない場合、悩んだら店員さんが詳しく教えてくれると思います。
登山をあまりしない場合でも登山ウェアは屋外で撮影する際は使えて快適なので、オススメです。
次回は、携行品と安全対策について紹介します。
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