彼を知り己を知れば百戦殆からず

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
孫子の兵法に書かれている有名な言葉ですが、
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない。
相手方と自分の方との優劣長短をよく知るというような意味になりますが、
これを誤って理解し、敵の研究にばかり熱心になって、
自分を見ようとしていないケースを良く目の当たりにしている気がします。
自分が強くなる為には、まず己を知るべきで、
自分を追求するべきと思います。
相手ベースではなく、自分ベースで考えないと対処だけになり、
自己の向上を体系的にはかることはできません。
自分の長所を生かし、短所を普通にもっていく、
または短所が露出しないように隠すという自分のスタイルの構築を図っていった方が、確固たる自分になれると思います。
ですから私の場合、「己を知り彼をしれば百戦殆からず」の順番になります。
自分を知ったうえで、相手が必ずやって来ることに対処できれば良いわけで、相手によって何かを変える部分というのは、せいぜい1個か2個で充分です。
私達が毎日鏡をみるように、格闘家も自分の姿・動きを見つめる鏡が必要です。


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