漢字の書き取り

そういえば、昔良く漢字の書き取りを白文帳にしていたなあ、なんて思い出したのですが、白文帳って、長野県だけで使われていたものだとは知りませんでした。(笑)
まあ所謂、漢字の書き取りをする練習帳のことです。
そんな白文帳のことを思い出したら、ふと格闘技の基礎練習と、漢字の書き取りは共通する部分があるなあと思いました。
ただ何となくやるのではなく、どこに注意をはらうのかを意識して繰り返す。
漢字の書き取りで言えば、はねるのか、とめるのか、力の入れ具合、全体のバランスをどうとるのか等。
お手本どおりに正しく綺麗にバランス良く書けるように何度も繰り返します。
格闘技の練習も全く同じで、ただ惰性でやるのではなく、そうやって細かい部分を意識して取り組んでいくと、正確に吸収できる度合いが違ってきて綺麗なフォームが出来上がります。
ですから正しい動作を覚えて、何度も繰り返すことが必要だと思います。
なぜなら、最初の基本動作を正確に習得できないと、巡り巡って将来またやり直す必要が出てきてしまうからです。
本当に自分のレベルを上げたければ、そういった地味なことを最初の段階から、継続してやっていかないと成果は現われません。急がば回れですね。
真直ぐにしていなければならないところは、真直ぐでなければならないし、曲がっているべきところ、部分的に力をいれるところ、力を抜くところ、角度、タイミング、スピード、重心、ポジショニング、バランス、意識(自分と相手)と、考えだしたらきりがないくらいあります。
ですからそうやって形にこだわり何度も繰り返し、それが無意識でできるようになるまでやり続けます。
しかし、それはあくまでも基本ですので、今度は自分にあったものにする為に、既存の形を打破して自分にあったものに変化させていく事が必要になってきます。
いつまでも形止まりでは次のレベルに進めません。
意識していることを無意識になるまで反復していけば、有形のものが無形になっていくのです。
そういう過程を経て、トップ選手は自分の形を掴んでいくのです。

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