風林火山

武田信玄の旗印として有名な「風林火山」
その疾きこと風の如く
その徐かなること林の如く
侵略すること火の如く
動かざること山の如く

この文章を初めて見たときに、
規律のある強い軍隊を連想し、
格好の良い雄々しい言葉だなと思いました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
これは孫子という兵法書に書かれているものの抜粋になります。
「戦いとは、機先を制し、敵の空虚を撃つことである」
が要約になるかと思いますが、
動く時は一気に動くことを連想させてくれます。
格闘技に例えれば、
風のようなスピードで動き
ポーカーフェイスで
じわじわと前進して攻撃で相手を飲み込み
バランス良く微動だにしない様を連想させてくれますが、
この想像だとファイタータイプでしょうか?
この「風林火山」には続きがありまして、
知り難きこと陰の如く
動くこと雷の震うが如し
と続くのですが、
味方の戦略は陰のようにひそめ(情報統制)
動く時は、雷鳴のように激しくというような意味になります。
なぜ、最後の2つが省略され、
風林火山になったのか…
旗印は4文字の方が、
語呂がいいからそうなったのかどうか、
真相はわかっていないようですが、
戦いの要諦の詰まったすばらしい言葉だと思います。

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