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彼を知り己を知れば百戦殆からず
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
孫子の兵法に書かれている有名な言葉ですが、
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない。
相手方と自分の方との優劣長短をよく知るというような意味になりますが、
これを誤って理解し、敵の研究にばかり熱心になって、
自分を見ようとしていないケースを良く目の当たりにしている気がします。
自分が強くなる為には、まず己を知るべきで、
自分を追求するべき
負けに偶然の負け無し
勝負は勝つこともあれば負けることもあります。
誰しも勝つつもりで勝負に挑むのですが、
なかなかそうはいきません。
しかし負けには必ず理由があります。
自分が教えた選手の負けた試合の後というのは、
なんとも言えない気持ちになります。
あれだけ練習したのに…。
勿論、負けた本人が一番悔しいと思いますが、
トレーナーも選手同様悔しいものです。
試合中に敗因がわかる場合もありますが、
その時解らなければ
何がベストだったのか?
お陰様で今まで何度もトーナメントをセコンドとして経験させていただきました。
今回は過去のトーナメントでの出来事を回想していきたいと思います。
トーナメントというのは本当に過酷で、
1日に3試合するといのは、強さも勿論大切ですが運もなければ最後まで残れません。
トーナメントの2試合目以降は、自分の選手のダメージ、相手の選手のダメージによって戦略が大きく変わってきます。
できるだけダメージがないこと
試合中のインターバルをどう使うか②
前回に引き続き試合の時のインターバルでのお話をさせていただきたいと思います。
セコンドは、チーフセコンド1名、セコンド2名の3名体制が基本になります。
チーフセコンドの役割は、インターバル中にリングに入りアドバイスをするなどの中心的役割をします。
他の2名のセコンドは、リングに椅子を上げる、水、氷嚢、濡れタオル等を使ってエプロンサイドでチーフセコンドの補助を行います。
セコンドはチームなので、肝
試合中のインターバルをどう使うか①
今回は試合の時のインターバルについて考えていきたいと思います。
ボクシング・キックボクシングは1Rが3分で、インターバルが1分になっています。
所謂休憩時間のことなのですが、その1分間で以下7つのことをして次のラウンドに選手を送り出します。
1.呼吸を整えさせる
2.給水をする
3.マウスピースを外し洗う(外さない場合もある)
4.選手の汗を拭く
5.出血した場合は止血をする
6.ダメージの確認
ノートに書かれていた言葉
以前、私が指導していたA君が、ある団体のチャンピオンになりました。
結果を知り嬉しくなって電話をかけました。
話を聞いてみるとA君は、試合中に骨折を負う様な状況であったにもかかわらず見事に勝利。そんな中よくがんばったなあと労うと、
「数年前、試合で負けた後ホテルの部屋に3人でいた時に、先生が言ってくれた言葉を自分の先輩がノートにとっていて、それから僕は、そのノートの言葉をみて頑張ってきました!」
口先で話すな!ハートで話せ!
私の師匠である積田進の師匠は、日系アメリカ人のレジ・一ノ瀬というハワイの方で、白井義男さんが世界タイトルマッチで戦ったダド・マリノのマネージャーだった方です。
戦後から昭和50年代ごろまで日本で活動されていたようですが、残念ながら私はお会いしたことはありません。
積田先生からそのレジさんのお話を伺ったことがあるのですが、特に印象に残っていることが、「口先で話すな!ハートで話せ!」という言葉です。