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連勝馬は負けるまで買え、とは言うけれど【2024/3/7 船橋11R ダイオライト記念】

連勝馬は負けるまで買え
という競馬の格言がある。
読んで字のごとく、である。

でも、連勝馬の連勝は、
いつかは止まる。
無敗のまま競走馬キャリアを終えた馬は、
そうそういない。

パッと思いつくのはフランケル
リアルタイムで見ていないが、
マルゼンスキーもそうだ。

ディープインパクトですら、
ハーツクライに負けた。
(ちなみにその場面に立ち会った)

連勝馬が負けるときには、
負けるなりの理由がある。

前述のディープインパクト。
初めて負けた有馬記念は、
古馬との初対決だった。

デビューから6連勝で有馬記念に臨んだ、
怪物・ファインモーション
有馬記念は牡馬初対決だった。

やっぱり、初物は連勝馬にとって鬼門だ。

中央競馬の平地重賞連勝記録「8」を持つ
テイエムオペラオー
連勝が途絶えたのは2001年の産経大阪杯。

負けて強しの内容だった、
という評価もあるが、
負けは負け。

結果論ではあるが、
すでにこのころオペラオーのピークは過ぎていて、
2000mのスピード競馬に
対応できなくなりつつあったのではないか。

こんな風に、
連勝が止まるのには、
それなりの理由が必ずあるのだが、
それをパターン化すると、上記の
①初物(ディープインパクト、ファインモーション)
②衰え(テイエムオペラオー)
のほかに、
③クラス上がり
というのもあると思う。

クラス上がりとは、
読んで字のごとく、
クラスが上がって、相手のレベルが上がった、
ということ。

もちろんクラス上がりでも、
連勝を続ける馬もいるが、
連勝馬でクラスの壁に当たることは少なくない。

クラスの壁に当たるか当たらないか。
その見極めは、前走のレース内容にある。

前走のレース内容が、
クラスがあがっても通用する内容かどうか。

それが見極められれば、
連勝馬を買うか買わないかの判断ができる。

簡単に言ってしまえば、
やっとこさ勝ったレースだったのか、
余裕綽々で勝ったレースだったのか、である。

当然のことながら、
やっとこさで勝ったレースだと、
クラス上がりで壁に当たる。

ただ、余裕綽々の場合は、
いい余裕と、悪い余裕があるから注意が必要だ。

いい余裕とは、
力のある強い相手に余裕があった場合。

悪い余裕とは、
単に相手も弱かった場合。

その「余裕」の中身が大事
ということだ。

さて、前置きはこれくらいにして、
ダイオライト記念の出走馬を見てみたい。

重賞連勝馬・ディクテオンが出走する。

ディクテオンがこのまま重賞連勝を続けるのか、
ストップするのかは、
やはり上記の①~③に照らして、
確認してみないといけない。

①初物については、
船橋2400mが初物になる。
ただ、これはそこまで懸念に及ばない。
長距離左回りの実績が豊富だからだ。

②衰えについては、
まったく気にする必要がないだろう。
6歳馬で20戦。
血統的にもおくてのほうだ。

最後に③クラス上がりについては、
GIならまだしも、今回はJpnIIだ。

すでにJpnIIの浦和記念も勝っていて、
クラスが上がった、ということでもない。
むしろ、同じクラスでまだ戦える、
というアドバンテージを見たほうが良い。

したがって、ダイオライト記念は、
いたってシンプルに、本命をディクテオンに打つ。

母はJBCレディスクラシックの勝ち馬・メーデイア。
ダートの中長距離でこそ、という馬だ。
連勝濃厚とみたい。

前走でデビューからの連勝が止まってしまった、
セラフィックコール
前走は完全にクラスの壁にぶち当たった、
③クラス上がりだった。
今回はクラスが下がり、本来の力が発揮できる舞台。
出遅れ癖は気になるが、
ムルザバエフ騎手とのコンビが魅力で、
相手本線。

以下、乱ペースメーカーで、
昨年2着、船橋を得意とする、
みんな大好きテリオスベルは抑えたい。

2020年の勝ち馬・アナザートゥルースは侮れない。
門別に行って復活した感がある。
激走に警戒だ。

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