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名馬のかげに名手あり【2024/2/28 大井11R フジノウェーブ記念】

競馬は、馬と人が織りなすドラマ。
馬と人はセットだ。

特に騎手。

名馬と呼ばれる馬は、
常に騎手とともに語られる。

馬と騎手のコンビといえば、
昔はわかりやすかった。

シンボリルドルフには岡部幸雄がいて、
テイエムオペラオーには和田竜二がいた。

馬目線か、騎手目線か、でも違って、
和田竜二の代表馬といえば、
やっぱりテイエムオペラオーだが、
岡部幸雄というと、
タイキシャトルもいる。

武豊にいたっては、
もう、たくさん代表馬がいすぎて、
これは語る人の主観や、
競馬歴によって異なってくる。

今週の大井の重賞・フジノウェーブ記念。
フジノウェーブの相棒といえば、
御神本訓史騎手だ。

ただ、戦歴を見てみると、
フジノウェーブには御神本騎手以外にも、
多くの騎手が騎乗している。

テイエムオペラオーと和田竜二のような、
不可分の関係性ではない。

それでも、やっぱりフジノウェーブを思い浮かべるとき、
その鞍上にいるのは御神本騎手だ。

じゃあ、御神本騎手の代表馬といえば、
と聞かれると、
かつてはやっぱりフジノウェーブだったが、
最近はスピーディキックだったり、
ミックファイアだったりする。

これも武豊騎手と同じで、
御神本騎手が重ねた経歴によって、
思い浮かべる馬が違ってくるのだろう。

さて、そのフジノウェーブ記念。
フジノウェーブが得意とした大井1400mで行われる。

大井1400mの特徴は、
なんといっても、スタート直後のカーブ。
浦和1600mとかほどではないが、
なかなかクセの強いコースである。

人によって外枠がいいとか、
内枠がいいとか、
いろいろな意見があるが、
一つ言えることは、
フジノウェーブのように、
このコースをやたら得意としている馬がいるということ。

大井1400mほど、
大井1400m実績を重視したほうがいいコースはない。

そこで、今回のフジノウェーブ記念の、
出走各馬の大井1400m戦績を見てみた。

特筆すべきはこの3頭。

3戦3連対のギャルダル

6戦3勝、2着1回、3着1回のボンディマンシュ。

出走メンバー中トップの5勝を挙げているマムティキング

ほかにも、出走歴がないものの、
実は大井1400mが得意でした、
みたいな馬はいるかもしれないが、
とりあえず、この3頭のうちいずれかを軸にしたい。

まあ、そうなると、やっぱり、
ギャルダル
になるだろう。

何を隠そう、昨年の覇者。
その昨年の勝利から、しばらく戦列から離れていたが、
昨年末にやはり大井1400mで復帰して1着。

年明けの川崎マイラーズでも2着とくれば、
準備万端、必勝態勢だろう。

あとは、そのギャルダルに0.1秒差と食い下がった、
ボンディマンシュ

実績はないが、交流重賞で上位に食い込んでいる、
アポロビビ

最後に、こちらも実績はないが、
御神本騎手を背にした、
スワーヴシャルルまで挙げたい。

馬券は、馬単1着固定で、
7から8、4、2へ。

そういえば、ギャルダルも矢野貴之騎手とのコンビが板についてきた。
かつては御神本騎手が乗っていた馬だが、
矢野騎手が一時期ケガをしていたとき、
つまり、昨年のフジノウェーブ記念を制した時に、
澤田騎手が乗った以外は、最近はほとんど矢野騎手だ。

ギャルダルと矢野騎手のコンビも、
そのうち、語り継がれる名コンビになるのかもしれない。

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