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ダイヤ改正とナイター競馬(2024/3/20 大井11R 京浜盃)

3月16日にJR各社のダイヤ改正があった。

例年この時期、ダイヤ改正がある。
単にダイヤが変わるだけでなく、
いろんなことが変わる。

新しい路線ができたり、
逆に廃線になったり。

今年のダイヤ改正の目玉は、
なんといっても北陸新幹線。
敦賀まで延伸された。

と、同時に、
大阪方面から金沢まで走ってた、
特急サンダーバード・しらさぎが、
敦賀発着となった。

報道では「ラストラン」の言葉が飛び交い、
あれ?サンダーバード無くなっちゃうの?
と思ったのだが、そうではない。

敦賀〜金沢間がラストランということだ。
実に紛らわしい。

これに関連して、
もっぱら北陸新幹線関係の話題は、
大阪方面から
金沢・福井までのアクセスについてだ。

今までサンダーバード・しらさぎで、
一本で福井や金沢まで行けたのに、
敦賀で乗り継ぎをしないといけなくなるという。
これが不便だ、というのだ。

まあ、不便だろう。

いくらトータルの時間が早くたって、
東京駅から成田空港に行くのは、
日暮里で京成スカイライナーに乗り換えるより、
成田エクスプレスで直通した方がいい、
という人は多いだろう。
乗り換えというものは、
想像以上におっくうなものだ。

当然、北陸新幹線の大阪までの延伸が期待されるわけだが、
これがまた、延伸するルートが話題になっている。

今のところ計画では、小浜を経由するルート。
ただ、このルートはやけに遠回りである。
当然工期も長い。

一方、もっともルートが短くて、
当然工期も短いのは、米原を経由するルート。

まあ、米原には東海道新幹線もあり、
素人が地図を見せられて、
最短で結べるなら、
これが一番いいと思うのは当たり前だ。

ただ、東海道新幹線と北陸新幹線とでは、
信号システムが大きく異なる。
同じ新幹線と言っても別物に近い。

さらに、東海道新幹線は、
けっこうな過密ダイヤなので、
そこに北陸新幹線を走らせようとすると、
少なからず東海道新幹線のダイヤにも
影響が出るだろう。

東海道新幹線を使っている人からすると、
余計なことをしやがって、
ということになる。

そうなってくると、
話は
「早くリニア中央新幹線を通せ」
ということになるが、
こちらは目標としていた
2027年の開業が絶望的。

静岡県の知事が変わらないと、
話は進まないだろう。

まあ、こんなふうに、
鉄道のダイヤ改正というのは、
あっちが立てばこっちが立たずだらけ。

京葉線の通勤快速廃止話もそうだが、
誰かが恩恵を受ければ、
誰かが不便になる。

みんなハッピーなんてことは、
まあ、ないと言っていい。

それでも毎年ダイヤ改正をするのは、
現状を少しでも変えたいと思う、
JR各社の不断の努力の表れだと思う。

かつては国鉄で、税金が投入されていたから、
国民は好き勝手言っていい立場だった。

だけど今は違う。
JRだって公共性は極めて高いが、
あくまで民間企業だ。

企業努力として実施しているダイヤ改正に、
いちいち文句を言うなら、
乗らなきゃいいだけの話。
まあ、サービスを受ける側として、
企業に要望を伝えるのは、
健全な顧客と企業の関係性だと思うけど、
過剰反応はよくない。

さて、今週から大井のトゥインクルレースが始まる。
やっぱり大井はナイターじゃないと、
と思うが、通年のナイターというのは、
けっこう大変なものだ。

先日、京成盃グランドマイラーズを観に、
船橋競馬場に行ってきた。

寒かった。

やはり冬場のナイターは寒い。

しっかりコートを着込んで、
あったかいモツ煮を食べながらの寒さ。

薄っぺらい勝負服で、
時速60キロで走る馬の上にいる騎手は、
とんでもなく寒いだろう。
ただでさえ、過酷な減量が課される騎手。
騎手の健康を考えたら、
冬場にナイターをやれとは言えない。

我々競馬を楽しむ者は、
鉄道関係者と同様、
競馬関係者の不断の努力があって、
初めて競馬が楽しめるということを、
日々感謝しつつ、
馬券を買わないといけない。

決して罵声を浴びせたりしてはいけないのだ。

さて、そんなまだ寒い中で行われる、
大井のトゥインクルレース。
今開催のメインは、京浜盃。
今年から交流重賞に格上げ。
羽田盃のステップレースという性格は変わらない。

検討するポイントは3つ。

一つは、あくまでステップレースだということ。

このレースを目標に仕上げた陣営はどの陣営か?
逆に、勝たなくてもいい陣営はどこか?
陣営の思惑を読み取ることが必要だ。

このレースを落としたくない陣営は、
本番の羽田盃に賞金が足りない陣営。

逆に賞金が足りている陣営は、
メイチではない可能性が高い。

次に考慮したいポイントは、
大井コースということ。

多いは昨年秋に砂を入れ替えてから、
それ以前とはすっかり傾向が変わってしまった。

要はパワーのいる馬場になったのである。

中央のダートは軽いから、
パワーはあまりいらない。

一方、大井や船橋、園田は、
白砂を入れてから、
とにかくパワー型の馬場。

一口に地方競馬と言っても、
この三場と他の競馬場では、
まったくと言っていいほど質が違う。

だから適性が大事。

パワー型の競馬場が合わない馬は、
とことん合わない。

その点、もう既に白砂の大井で走ったことがあって、
実績を残している馬がいたとしたら、
その馬は狙い目だ。

最後のポイントはナイター。

意外とナイターが合う馬、合わない馬はいる。
人間に夜型人間がいるのと一緒。
ナイターで実績のある馬は、
その時点でアドバンテージだ。

以上3つのポイントを押さえた上で、
京浜盃の軸に据えたいのは、
サントノーレだ。

今回の出走9頭で、
上記に挙げた3つのポイントを、
全てクリアしているのは、
サントノーレだけ。

本番に向けて賞金は足りそうではあるが、
心もとない。

大井の白砂は前走で経験済み、
かつ3着にきている。

ナイター経験は門別出身だから、
まったく問題ない。

そもそも全日本2歳優駿で、
フォーエバーヤングと、
イーグルノワールに次ぐ3着に来た馬。
実績は十分だ。

乗り慣れた服部騎手を背に、
最内枠を活かしてレースを進めれば、
好走は間違いない。
軸として信頼感に溢れている。

以下、3条件を満たす順に、
このレースへの本気度は疑問ながら、
白砂&ナイター実績がある、
アンモシエラは相手筆頭だ。

大井転入後快走を続けている
ティントレットは、
大井適性は文句なしだが、
間隔が空いて、今回は叩き感が否めないのと、
ナイター適性にやや疑問が残る。

ハビレはこのレースを落とせないという点で、
ムルザバエフ騎手を配してきたところからも
本気度合いが伺えるが、
大井コースとナイターはどうだろうか?

ハマると強そうなのはブラックバトラーだが、
前走で白砂にやや苦戦していたのは気になった。
右回りに変わるのはプラスで、
賞金を積みたいという点では、
陣営にモチベーションがありそう。

そんなわけで馬券は、
1から馬複で、9を本線に、
7、4、3に流す。

少頭数だけに買い目は絞りたい。

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