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アメイジング・グレイス プレイレポート1枚目(プレイ前)

前置き

 こんにちは、インターネット等で弓川と名乗っている者です。この記事は、アダルトゲームブランドのきゃべつそふとより2018年11月30日に発売された『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』を、プレイしながら並行して書いている感想文になります。2023年11月27日よりプレイ開始です。


注意書き

・本文章はPCから閲覧される前提で記述しますので、スマホ等から読む場合改行や一行に入る文字数の都合で読みにくくなっているかもしれません。ご了承ください。
・このプレイレポートという形式の文章は「そのシーンを読んだその時の私がなにを考えなにを連想したか」という、非常に主観的な内容で大部分が構成されています。故に、作品への純粋な感想を求めてこのページを開いて頂いた方のご期待に沿えない可能性があります。
記事の性質上、当該ゲームに関するネタバレを多く含みますので、未プレイの方はブラウザバックを強く推奨します。



プレイのきっかけ

 諸事情により3年ほど前まで私は、いわゆるノベルゲームというものを読むことから離れていました。およそ5年ほどでしょうか。それまでは人並み(?)には読んでいたのですが、なんと言いますか可処分時間が無かった的なアレで遠ざかっていました。
 ただ、やはり好きな界隈だからでしょうか。風の噂で「このゲーム良かった!」という話が聞こえてきていました。これからプレイする『アメイジング・グレイス』(以下、アメグレ)もその一つです。
 なにやらきゃべつそふとなる、新進気鋭のブランドが盛り上がってるとかなんとか。この2023年からwikipediaくんを見てみても『さくらの雲*スカアレットの恋』や『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』など、音に聞こえるタイトルが並んでいます。

 時は流れ3年後。時間が無いのは今も変わらずなのですが、それでもやらねばやらねばと色々と積みゲーを増やしていました。んで直近でプレイしていたゲームが終わったので「次はなにをやろう」となった時に、購入済みにあった本作品が目に留まったのです。
 確かこのゲームは……去年のFA〇ZAウィンターセールで(上述の良い噂をきっかけとして)買ったんでしたか。あの頃はまだTwitterと呼ばれていた場所でフォロワーさんにオススメされた記憶もあります。

 事前情報として、このゲームがなにやらクリスマスにまつわる作品であることは聞いております。確かに、クリスマス・キャロルの定番で超有名な例の曲を連想するタイトルではありますし。
 現在2023年11月27日。正直クッソ寒い日々に適した良き季節ゲーを期待して、これからプレイしていきたいと思います。


公式サイト読み

 いつものように公式サイトを読んで情報を仕入れていきましょう。別に読まなくてもいいのですが、直近でノベルゲームをプレイする時の傾向として毎回読んでいる気がするので今回も読みます。
 今回は事前情報がほぼノーです。精々が「冬ゲーであること」「クリスマスに関わること」「オープニングがなんかキラキラしてて素敵な曲調だったこと」の3点くらいしか知りません。



愛しの君へ 明けない聖夜の祝福を――

→なるほど?永遠に終わらないクリスマスから脱出する的な物語なのかな。このキャッチコピーだけで判断しても仕方ないけど
・なんか、全体的に明るいイラストだわね。華やかだ。あと別に他意は無いんですが全体的にデカめですね。他意は無いんですが


Story

・(ざっくり目を通す)
・最初からループものであることが明示されてるんだ。珍しいような、そうでもないような
→2018年というと、いわゆる死に戻りループ系がひとしきり浸透した後の時代という印象がある。そうでもない?
・とりあえずこのユネってヤツがメインヒロインかグランドエンド(?)ヒロインなのかな。アドカレと共に共通パートを進めていって、25日から各ヒロインへの分岐が始まる予感がする
・せっかくクエスチョンが明示されているわけだしちゃんと書き出しとこうか。後で使うかもしれない

1.なぜ、破滅は起こったのか?
2.なぜ、何度やり直しても同じ運命を辿るのか?
3.なぜ、これだけ時間を繰り返すことが出来るのか?

→たぶん的外れだろうけど、少し前に見た「アリスとテレスのまぼろし工場」をちょっと連想した。あれも12月だかいつかに閉じ込められた町の物語だったはず


Character

●ユネ
メインヒロインさんでいいのかな
・クリスマスツリーの由来について。確かにツリーに飾られるオーナメントは禁断の果実に見立てられるかもしれないけれど、アレ自体はキリスト教の連中が後付けしたんじゃなかったっけ
・特技は七色の声。声帯模写まで出来るのなら、大きなクエスチョンが明示されている物語に於いては「危険人物」としてカウントするかな


●キリエ
・キャラクターの性格がイメージと違う!
→このナリで甘い方面の妹系キャラじゃないんだ……
→いや別に、そうじゃないからなんだという話ではある。単にギャップが大きかっただけ。つか私自身その手のキャラクターってわりと苦手だし
→でもイラストのタッチを見て「ここの作品は結構キャラゲー寄りなのかな」って思ってはいたのよね

・アメグレとは無関係な話をする。私はキャラゲーに「"キャラクターの構成要素"に好きと言うゲーム」という偏見を持っており。それは(私が物語を読む時に使っている語彙である)「摂取」の範疇ではないと判断し、食わず嫌いをしていたりする。具体的にはMDとかYZとかその辺り
→実際やってはいないから、あの辺りのブランドのゲームに言われている「面白い」という評価が実際にどう面白いのかという点には興味がある


●コトハ
・変な人や……
・油彩画、風景画。世界をそこにあるまま、その者の見たままをキャンバスに落とし込む絵画が私は好きだ。君はどうだろう


サクヤ
巨乳ピンク!!(※キャラクターの構成要素)
・一人称サクヤなんだ
→……あーだめですだめです、私のレーダーが反応した。Voice2聴いて直感した。こーれは駄目だぜきゃべつそふとさんよ。黒幕かどうかは知らんが、このサクヤとかいう少女は「この物語が評価されている理由」の核になっているだろう。そんな予感がバリバリなんだわ
→この者の内にあるソウルは『激情』だ。こいつはただのとぼけた毒吐きふわふわ系後輩じゃない。なにか、戦慄すら覚えるほどの漆黒か紅蓮の意志を持って生き続けている。知らんけど

・私はこういう感じのデカいピンク髪のキャラを好ましく思う傾向にある。それを知ってる人からは「いうて"デカいピンク髪だから"好きなんでしょ」と言われるが、違うんですそうじゃないんですと否定しておく
→なんか知らんが、そいつの中に書いてある【形ないもの】が私の琴線を鳴らすんだ。その音を鳴らした者がいる方向を見てみると、それなりの割合でデカいピンク髪が居ることが多い。いやマジでそうなんだって!!


●シスターリリィ
・エロゲ名物、攻略できない超人気サブヒロインじゃん
・なんか、コトハさんが云々ってわけじゃないんだけどなんとなく絵画モチーフ推しか?それともクリスマスからキリスト教を引っ張ってきて、讃美歌や宗教画から話を広げるのかな
→聖アレイア学園って名前からもミッションスクールであることは分かる。でも仏教にしろキリスト教にしろ、弓川は齧りかけ程度の知識しか無いからちゃんと読めるか不安である

●ギドウ
・エロゲ名物(名物?)、男友達枠の一人がマッスル系変人
・やっぱり芸術家方向のキャラまだいるんだ

●ヨウジ
・悪友枠。アート、アートねえ
→コトハさんの話なんだけど、どうにも宗教画(歴史画・神話画)と風景画が結びつかない。そもそも風景画自体がその手の絵ばかり評価する風潮に対して「写実主義」としてアンチ活動したことで隆盛したものだし

●リンカ
・既にいなくなっているキャラをこのキャラ紹介に載せる。ふむ
→すごく気になるね。サクヤほどじゃないにしろ怪しい。なんだろうな、きっと「音楽的」や「印象的」な物語なんだろう。知らんけど。嗚呼、形ないもの、形ないもの
・しかし黒サンタと。そりゃクリスマスを扱う以上はサンタも出てくるか。この黒サンタがそのまま火災や巻き戻りの黒幕?

●店長
・うーん無味無臭。逆に怪し過ぎる

シュウ
主人公くん。そもそもこの町の連中はなんで町から出られないんだ?流通網はどうした、進学や就職、移住は?
・しかし記憶喪失か。ユネさんかサクヤさんのどっちかまたは両方だけど、たぶん記憶喪失前のシュウと既知なんだよな。そしてそれこそが「繰り返し」の理由だか原因だかになっている。俺は詳しいんだ


終わりに

 Galleryはゲーム内1枚絵の先見せだけか。じゃあ見なくていいや。風景とか細かい施設紹介とかあったら読んでもよかったが。ムービーも発売前記念とOPなら今から見る理由はない。
 そういうわけで、最後にサブタイトルにある”What color is your attribute?”を考えて1枚目を終えようか。

なにも考えずに直訳すると「あなたの性格(性質)は何色ですか?」になる。これだと微妙に意味分からん。
 しかしこの作品が絵画を主題に扱うのであれば、アトリビュートという単語は「宗教画に於いて特定の意味を対象に与える道具」を意味する言葉になる。メタファーといえば通りがいいか。
 たとえば、青い外套を着ている女性は聖母マリアと認識される。これは「青い外套」というアイテムが「これを着ているものは聖母マリアであることを表す」というアトリビュート。他にも白い百合とか赤い服とか、色々とそういうのがある。

 この「アトリビュート」(メタファー)をサブタイトルの訳に置くと「あなたであることを表す道具はどんな色をしていますか?」になる。何色をしていたからなんなのか。余計に分からなくなったところに、弓川の脳裏へ数十分前の記憶が走る。

 私はキャラゲーに「"キャラクターの構成要素"に好きと言うゲーム」という偏見を持っており。それは「摂取」の範疇ではないと判断し、食わず嫌いをしていたりする。

 アトリビュートは「宗教画における特定の聖人の構成要素」といえる。外套を着ていても青でなければそこに描かれている女性はただの女性であり、ラクダの皮を纏わず十字架の杖を持たないオッサンはただのオッサンである。後者は色あんま関係ないけど。
 では、キャラゲーとは?そのキャラをそのキャラたらしめている構成要素がなければ「そのキャラは"そのキャラではない"」のか?ばいんばいんでも髪色がピンクでなければキャラとしての価値を失うのか?ならば現実なら?その人はどうして「その人」と言えるのか?


あなたをあなたたらしめているのはなんですか?
そんなところでひとつ。クリスマスまでに読み終えられるかなあ。