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ハミダシクリエイティブ プレイレポート1枚目(プレイ前)


前置き

 平素よりお世話になっております、インターネットで弓川と名乗っている者です。この記事は、アダルトゲームブランドのまどそふとより2020年9月25日に発売された『ハミダシクリエイティブ』を、プレイしながら並行して書いている感想文になります。2024年2月24日よりプレイ開始です。


注意書き

・本文章はPCから閲覧される前提で記述しますので、スマホ等から読む場合改行や一行に入る文字数の都合で読みにくくなっているかもしれません。ご了承ください。
・このプレイレポートという形式の文章は「そのシーンを読んだその時の私がなにを考えなにを連想したか」という、非常に主観的な内容で大部分が構成されています。故に、作品への純粋な感想を求めてこのページを開いて頂いた方のご期待に沿えない可能性があります。
記事の性質上、当該ゲームに関するネタバレを多く含みますので、未プレイの方はブラウザバックを強く推奨します。


プレイのきっかけ

 私がノベルゲーというものを読み始めてからもう何年が経ったのでしょう。いうて言うほどの期間ではありませんし、言うほど読んだわけではありませんが。とはいえ両の手足の指を全て折っても足りない程度には読んできました。読んできただけですが。
 ですが私は知っています。それらはすべて、いわゆるシナリオゲー……あるいは泣きゲーと呼ばれるものばかりなのです。私は「エロゲチョトワカルヨ」とかなんとか言いつつ、いわゆる「キャラゲー」というものをプレイしたことがありません。その事実は常に私のアタマの中にありましたが、それでも「いやでも……キャラゲ…読むかあ?」と思うばかりで一向にプレイしようとしませんでした。
 端的に言って、私はキャラゲーを「読み物として読んだ時の面白さに懐疑的になっている」のです。読んだこともないのに。

 そういうわけなので、ああだこうだ言う暇があったらとりあえずやってみろよってことに自分の中でなりました。しかもせっかくこのプレイレポートという趣味が続いているのですから、使わない手はありません。
 「弓川はキャラゲーでもプレイレポートを書く事が出来るのか?」……この検証こそ私が今回キャラゲーをプレイしようと思った第一の動機です。


 さて。キャラゲーをプレイするところまでは決まりましたが、じゃあどこのなにをプレイしましょうか?
 エロゲーでキャラゲーといえばやはりゆずソフト。次いであざらしとか、これからプレイするゲームのまどそふととか。そういったブランドが思い浮かびます。食わず嫌いしているので実際はどうか知りませんが、そういう話をよく聞きます。
 サガプラもここに挙げられると聞きますが、少なくとも私がプレイした1作についてはそうではなかったので分からない寄りです。あと金恋も属性過多ゲーに見せかけて相当なモンと聞いております。
 でまあとりあえず各社の製品情報を見てみたんですが……。製作陣やファンの方々にとっては大変な無礼を承知で申し上げます。まーーーァ食指が動かない!この『ハミダシクリエイティブ』だって、なんとなく「これなら……読んでもいいかなあ?うーん」という感じでした。
 それでも読むことにしたのは、そうやって調べていたのがちょうどFANZAがウィンターセールをしている時期であり、本作が良い感じにお安く買えたからでした。FANZAが決める第二の動機。現在FANZAの日ということでセールやってるらしいっすよ。



公式サイト読み

 キャラゲーを読むのですから、そのキャラクター達のことをよく知っておく必要があるのはそうでしょう。なのでいつも通り、公式サイトを読んで情報を仕入れていきましょう。
 今回持ち込んだ事前情報はたぶん3つです。後から「なんかそういやそういうこと聞いてたな」と発覚するかもしれませんが。
1.主人公はくじ引きで生徒会長になった
2.「社会からはみ出した者たち」が集まってゲームを作る
3.続編?FD?のOP『一冊のアロー』がめったゃ良い曲


 ……心の中にちょっと引っかかりがあるので、とっとと自分から茶化しておきましょう。私は今日の正午にこのような記事を投稿しました。

 Oh…なんとハイなギャグセンスでしょう、自分が恐ろしいです。ゲームを作ると言っておいて、その直後に(おそらく)ゲームを作ることをシナリオのメインに据えた物語を読み始めるとは。俺でなきゃ見逃しちゃうね。
 これについては完全に偶然です。このゲームをプレイしようとしたことと、私がノベルゲームを制作しようとしていることと、それらを一日の内に文章としてお出ししようとしていること。これら三者には一切の関連がありません。単にキャラゲーというものへの探求をするために『ハミダシクリエイティブ』のプレイレポートを書こうとしたことを明記しておきます。


 前置きが長くなりましたね。それでは以下に貼ります公式サイトから、色々と情報を仕入れていきましょう。


INTRODUCTION

・「最新作は『クリエイティブ』×『不登校』」
→不登校が生徒会長。それは……整合性を求めていると見ることが出来ない設定だね。いいじゃないか
→まどそふとらしさと新たな挑戦を盛り込んだそうだが、残念ながら私はあなたたちの過去作を知らない。だから私にとってはこの作品が「まどそふとらしさ」として定義されることになるよ

・①ワガママハイスペックの新作ライン
→なんだっけ、主人公が才能豊かなお嬢様たちに飼われる話?語弊ある?
→ワガママハイスペック、略してワガハイ。ハミダシクリエイティブ、略してハミクリ。そんな思春期の男子生徒じゃないんだからいちいち反応しようとは思わないけど、それでも私は公共の福祉というヤツを信奉しているので、この略語はプレイレポートの中でだけ使うことにする

・②本作に登場するヒロインたちはみな不登校児
→普段ならここで「ヒロインらが皆して不登校なのはなぜだろう?なにか根本的な理由があって、それがこの作品の謎を形作っているのではないか?」とか考え始めるんだけれど。たぶんこのゲームはそういう読まれ方を求めていないと思うので、今回はそういう読み方をしません
→しかしみんな不登校か。なんか1,2回書いた気がするけど、こないだ大阪のオタロードでコンカフェの客引きに引っかかった時にそういうコンセプトのカフェがあるって言ってたな
→客層一緒なのかな?キャラゲーを好んでやる人はコンカフェにも行くのかもしれない(※良い悪いの話は一切してません)

・③Hシーンはヒロイン一人あたり5シーン以上!
→凄いな、作品としての主張が違うとそこがアピールポイントになるんだ。シナリオゲーは常々「これエロ部分いらなくない?」と言われてるけれど、むしろ「エロ部分こんだけあります!」って宣言をする界隈であると。
→どうでもいいけど、シナリオゲーの「これエロいらなくない?」は「もうポルノ成分は充分じゃない?」って言葉の裏返しじゃないのかとふと思った。そういう風に思考曲げるのイクナイ
→しかし5シーン以上か。こっちだと大体2~3シーンかな?たまにメインヒロインがラストでもう1回ってのはあるけれど、5回は見たことがないな

・千玉学園。読み方はセンギョクでいいのかな?
→主人公の名前は智宏。主人公の名前は早いうちから変換候補に覚えさせておかないと後が大変なのよね
・千玉市。エロゲにこういう町ありがちだし大抵再開発の兆しがある。雰囲気は東京郊外……多摩の方っぽさがあるな。知らんけど
・主人公の部屋……主人公の部屋!?えっこういうのも紹介するノリなのか?それとも不登校だから自室こそ描写される回数が多くなるってこと?
→飾られているのは城、フィギュア、美プラ……本棚はかなり厚い本が並んでいるな。教則本の類じゃないかアレ?自室にデケえテレビとビデオデッキがあるボンボンで、PS4らしきものが繋がれている
→おお……机の下あたりのリアリティすごいな。なんらかの紙資料が散らばってて、小さめで蓋の無い黒いゴミ箱の縁からは液状の汚れが垂れた跡があり、白い壁は足があたるであろう部分が少し黒ずんでいる。ここまで丁寧に書いているのは普通に敬服するなあ


STORY

・作中季節は6月末から。誰だよそんなくじ引きを許可した学園側は!ヒロインは同級生、後輩、妹、先輩とスタンダードには見える
→ストーリー概説はこれで終わりか。なるほどカルチャーショック、文化の違いを先ほどからひしひしと感じている


CHARACTER

・さあキャラクター紹介だ。今日はこれを読みに来たといっても過言じゃあないんだぜ


●和泉妃愛
・これで「ひより」と読ませるのか。これは……カタカナ表記で進めさせてもらおうかな。主人公ひとりならいざ知らず結構大変そうだ
・というか開幕から妹が紹介されるんか。なんか妹モノじゃない限り早くても2番手じゃない?そんなもん?
・「お兄」と言われるとどこぞの青藍島のアサちゃんを思い出す。別にお兄呼びする妹なんてアサちゃん以外にもいくらでもいるけれど
・ボイス大体解釈一致だな。お兄呼びする妹って大体これぐらいの声の高さしてる印象がある


●常盤華乃
・CV.秋野花って感じだあ……
→いうてそこまで憶えがあるわけではないけれど。直近でプレイしたところだと恋カケの菜子ちゃんかな?あとは晴れたかのほのかとか、ニュー林のアリスも確かそうだったな
・なんか、まだ二人しか見てないけど言うて日陰者って感じじゃないな?仕事の都合で多忙過ぎて登校出来てないって感じ。それでも確かに「普通に送るはずだった月並みな学生時代」というものは彼女達には無いわけだ


●錦あすみ
・大人しい後輩系キャラ、華奢な寒色にされがち。あると思います
・引きこもりってわりとコンビニにはよくイメージあるわね。現実としてどうなのかは知らんが
・どうでもいいけど、コンビニの肉まんってとても早い時期から売り出してるのよね。8月の下旬から春先くらいまでかな?ちょうど作中時間(6月)では売ってない時期よね
・しかしVtuberの中の人という設定のキャラがエロゲのヒロインになる時代か。2020年というと……にじならセレ女あたりなのね。もう充分インターネット内には浸透した後だな


●鎌倉詩桜
・この手のキャラってもう少し目が小さいというか吊ってるというかシュッとしてるイメージあったな
→ボイスを聞いた感想。なんか、なんとなく音声作品みがあるな。そういえばあの界隈も「シチュエーションドラマ」として楽しむものへと5年くらい前から変化しているんだよな。その方が売れるのかなやっぱ

●和泉智弘
・主人公の顔グラが全くないってのは逆に新鮮だな。シナリオゲーはある側面では「主人公の精神的成長」も話に織り込まれて描かれることが多かったから、描かれているのが普通だと思ってた


(こっからサブ)

●竜閑天梨
・アメリさんね。大丈夫よ、まだ妹の方が読みにくい
・(ボイスを聞いて)ウッアカルイ!!マブシイ!!
→アレか、ギャル的なアレだな。あと君は……知っているぞ。ハミクリ凸での第5のヒロインだ。えっつまり今作はヒロインじゃねえの?これで?嘘やん

●和泉里
・元ギャルの女子高の女教師ってこんな感じなのかな……存在するのか?
・なんか、サブキャラ?になってから明らかにボイスのノリが変わった。シンプルにテンション高ェ。自分の事好きそうな声してるわ二人とも

●新川広夢
・性別秀吉じゃん。顔立ち・声色・髪留め・内股・撫で肩・腰の細さで6アウトってところか?
→私ね、女装の似合う男性キャラは結構好きなんですよ。いやそういうアレじゃあないですし、女装が似合うから好きというわけでもありませんが

●聖莉々子
・アサルトリリィかサクラノ刻のどっちかにいそう!(変化球)
・でも主人公やヒロイン4人はこの手の同調圧力ウーマン結構苦手なんじゃない?と思うな。実際に対面しないと分からないけど、話が回しやすくなるいいポイントに配置されそうだ


・ちょっと意外だったな。キャラクター紹介にある情報量が思ってたよりも少なかった。良い悪いの話ではないよ
→もっと顔グラの差分があるとか、「このキャラはこういうところがありこういう設定です」って部分にもっと文字が割かれているものだと思ってた。実際に触れば掴めるのかな
・あと、メイン4人のうち会長以外の3人かな?特に華乃から感じたけれど「自分のこと好きじゃないのかな」って思った。流石に偏見
・月並みに「誰が一番好き?」と聞かれたら……ある面では華乃かな?別にデカくて髪色がピンク系だからそう思ったわけではありません嘘じゃないです本当です
→別に他の面では天梨、直球勝負では広夢かなあというところ



MOVIE

・OPは見ないものとして、こみっくちゃんねるやカウントダウンムービー!こういうの見てみたかったんだよな
→たぶんプレイレポートとして書けることは無いだろうけど「ほー、こういうのでいいんだよ(※初見)」って感じで見てみたかったんだ
→書いててちょっと思った。私は「読む」ことを主として考えていたけど、もしかして「見る」が主となるのか?確かにテキストではなく一枚絵や背景からでも、私の言ういわゆる魂というものは存在が認められる。もしや作品への向き合い方からして変えていく必要がある?

・(弓川こみっくちゃんねる視聴中)
→土産と称してトルコライスやラーメンを持ってくるんじゃない
・(プレムービー視聴中)
→ボイスアクター、イラストレーター、Vtuber(Vtuber?)、ノベリスト。確かあすみは歌枠系のVだったからサウンド面は彼女が担当するのかな?んでシステム面は智弘の担当でゲームを作るとかそういう感じかな
→シナリオライター様は甲木順之助さん。全部が終わってグランドエンディングが流れた後にまた思い出すよ。あるのかな?グランドエンド

・(カウントダウンムービー視聴中)
→(20日前。開幕のノリで白目になりながら)さっきのプレムービーでもそんな雰囲気あったけど、やっぱこれ妹がメインなのか?
→これアレか、主人公=プレイヤー的な?あの~ラブプラス的な。そこまで行かなくとも、たとえば東鳩みたいな「主人公としてあらかじめ設定された名前と大枠の設定はあるけれど変更可能」みたいな位置になるのかな
→その手のゲームをやったのが本当に太古過ぎて覚えてないんだけれど、名前を変えた記憶が欠片も無いんだよな

・10日前。これ発売当時に一日ずつカウントダウンしていく分には特に問題ないんだけれど、こうやってまとめて視聴していくと1回3分が微妙に重く感じるな。そもそもこうやって見ることを想定はしてないでしょうが
・9日前。今更だけど妹は実妹なのかな?
・7日前。誰誰お前は誰!あすみの電脳人格か?
・6日前。華乃テンションひっく
・5日前。確かここがあすみの電脳人格よね。本当に7日前のアレは誰だったんだよ!!
・2日前。華乃がメインなの?実はそのあたり「4人全員メインです!」みたいな感じになったりするのかな
・発売日。ここまで見た感じ華乃と先輩仲悪いんかなって



終わりに

 こんなところでしょうか。GALLERYやOPムービーについては本編が始まってからのお楽しみと言うことにしておきましょう。
 さて。公式サイト読みが終わったところで、一つ大事なことを書いておきましょう。私が大切にしているもののひとつについてです。私の思想、あるいは哲学というヤツらしいです。

【汝、形ではなく魂を愛せ】

 ものすごくざっくり言うと、前者が形あるもので後者が形ないものです。与えられたものと発生したものという言い方も出来るかもしれません。
 これについては、先日私が「”推し”という言葉について私が向けている目線」や「二次創作について私が向けている視線」について書いた記事でも少し触れています。リンクは……まあ貼らんでいいでしょう


 要は「文字やモニターの中の人物といえどさ、見た目とか設定とか属性とかよりも、その中に入っている自我というかそういうものを大事にしていかね?そいつらだって間違いなく生きてるんだしさ」って考え方です。

 私は(どことは言わない部位が)デカくてピンク髪で、基本的には常識人的なのにどっかネジが飛んでいるキャラクターを好む傾向にあるようですが、デカいピンク髪だから好きというわけではありません。本当ですよ?
 2つくらい前のゲームのプレイレポートでも書きましたが。形ないものが良い琴の音が鳴らしたことに気付き、その方向を向いてみると、なぜだかそれなりの確率でデカいピンク髪がいるのです。なんででしょうね。

 他には…ファンタジックな要素が絡む作品に、アンデッドとかゾンビとかと呼ばれる存在がいるでしょう。多くの場合で彼らに自我を持たされておらず、私が好ましいと思わないもののひとつです。
 これは仮にその肉体が腐乱しておらず綺麗なままであっても、そこに「その人がその人として生きている根拠」がその人から発露されていなければ、あるいは「それがあると私が思える」ことが出来なければ、きっと私はその形~ツラ~ガワを愛することは出来ないでしょう。


 さて。キャラゲーキャラゲーと言ってきましたが、そこのところはどうなんでしょう?その作品、その物語、その世界の中で、彼女たちは確かに生きているんでしょうね?綺麗なゾンビィが喋っているだけじゃありませんよね?その真相を解明すべく、我々はテキストの奥地へと向かった……
 そんな感じで今日はここまでにしておきましょう。明日から読めるといいな、これでも結構楽しみにしているんです。

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