見出し画像

資金ショートの意味は?原因や対策を考えよう

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

円滑な企業経営において、欠かせないのがバランスの取れた資金繰りです。資金繰りは些細なトラブルによってバランスを崩し、必要資金が不足する可能性があります。これが、「資金ショート」です。

今回は、資金繰りに悩む方に向け、資金ショートについて解説します。資金ショートの意味や原因、今すぐできる対策もまとめました。

#資金ショート #融資 #資金調達コンサルタント


資金ショートの意味

資金ショートの意味

資金ショートとは、収支のバランスが崩れてしまい、今後の支払いに必要な資金が不足することです。資金が不足すると最悪の場合、会社は倒産してしまいます。

経営者の方々は、社員思いの方たちがとても多い印象を受けます。社員を雇用するだけで社会的な意義は大きく、中には家族がいる社員もいるでしょう。そのような方々を支えているのが経営者です。

そんな経営者の方々でも、経営不振や資金繰りで手元現預金が枯渇してしまうことがあります。このような状態が、資金ショートです。

赤字や債務超過との違い

赤字は、利益がマイナスの状態を指します。売上から原価や経費を引いた際、マイナスになるのが赤字です。赤字は倒産に直結するものではなく、その後の戦略の立て直しによって回復できる可能性があります。

債務超過は、会社が抱える負債が資産の総額を超える状態です。借金を抱えている状態なので、決して良いとは言えません。ただし、赤字と同様にすぐに倒産するような状態ではないのも確かです。

資金ショートの言い変え

資金ショートと聞いても、イメージがわかない方もいるでしょう。資金ショートを別の言葉に言い変えると、以下のようなものになります。

  • 資金繰りが悪化する

  • 財政難になる

  • 手元資金が不足する

つまり、資金ショートは手元にお金がなくなり、支払いができない状態を指します。資金繰りが悪化すれば、経営に直接影響するため、下手をすれば倒産につながるでしょう。

資金ショートに関する悩みを抱えている方は、ぜひ以下からご相談ください。融資や資金繰りに関する相談も受け付けています。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

資金ショートが起こる原因

資金ショートが起こる原因

資金ショートが起こる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 売上の減少

  • 資金繰りの管理不足

  • 売上金の回収遅れ

  • 予想外のトラブル発生

売上が減少すると、手元に入ってくる資金が減り、資金ショートが起こりやすくなります。また、売上金の回収に遅れが生じると、支払い日までに資金が足りなくなり、支払いが滞るでしょう。

そのほか、資金繰りの管理不足や予想外のトラブルなどにより、資金ショートが発生するケースが多々あります。

資金ショート寸前の対策

資金ショート寸前の対策

資金ショートしそうになったとき、一体どこから手をつけたら良いのでしょうか。ここでは、資金ショート寸前の対策を解説します。

現在の状況を確認する

資金ショートしそうなときに、まず考えるべきことが現在置かれている状況です。状況を把握せずに融資を受けたり、資産を売却したりして資金を用意しても、同じことを繰り返す羽目になってしまいます。

なぜ、資金ショート寸前まで来てしまったのか、その原因とともに現状をしっかり把握しましょう。

融資を受ける

資金ショートが起こった際、早急に解決したい場合は融資を受け、資金を用意する必要があります。しかし、融資を受けるためには準備が必要です。審査に通過できなければ、当然融資は受けられません。

さらに、融資を受けられるまでに時間が空くことも考慮する必要があります。融資を検討している方は、ぜひDMや以下URLからお気軽にご相談ください。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

資産を売却する

資金を用意するために、資産を売却する方法もあります。ただし、資産を売却することで余計に経営を悪化させるケースもあるため、売却する資産の内容やタイミングはしっかりと見極めなければなりません。

出金を遅らせる

資金ショートが起きそうなときは、手元に資金がなく支払いができない状態です。そのため、出金(支払いタイミング)を遅らせることも有効な手段だと言えます。

ただし、支払いを遅らせることは取引先の信用を失うことにもつながりやすいため、「いつまでに支払うか」「どのように資金を確保する予定か」などを明確に伝えましょう。

資金ショートが起きそうなときに私が考えること

資金ショートが起きそうなときに私が考えること

「自分の身を守れない経営者は誰のことも守れない。」
私はいつもそうお伝えをさせて頂きます。
普段何をやっているのかわからない社長も、普段ゴルフ三昧の社長も
銀行からの借り入れにはサインをし印鑑を押しているのです。
それだけでも立派な仕事です。(それだけで良いとは言ってはいません)

資金ショートが起きそうなとき、私が考えるのはこの3つです。

  • 社員や取引先の協力がなければ事業は継続できない

  • そもそも今の業績で銀行は追加融資をしてくれるのか?

  • コンサル、その他業務委託などの報酬は待ってもらえないか?
    (または契約停止)

先ほど紹介した「対策」の内容とも似ていますが、ここでは私の考えについて紹介します。

社員や取引先の協力がなければ事業は継続できない

一つ目は言わずもがなですが、社員や取引先よりも大事なものはありません。協力をしてくれるなら、感謝をして協力を得るべきですが、他に手をつけるべきところがあります。

社員や取引先の信用、協力を失ってしまっては、資金ショートを回避できたとしても経営回復は見込めないでしょう。

そもそも今の業績で銀行は追加融資をしてくれるのか?

二つ目ですが、社長さんたちはこういうとき何故か金融機関に期待をしてしまいがちです。先日も断られて「やっぱり無理だったか」と思ったことを思い出してみてください。今の業績のままで、本当に銀行が融資してくれるでしょうか?

ざっくばらんな話で、貸してくれないのであれば返済をするだけ手元資金が少なくなってしまいます。条件変更(リスケジュール)を申し出て元金返済を止めましょう。

今はコロナ融資の関係で条件変更ではなく、借換えし元金据え置き期間を設定できる場合もあります。

コンサル、その他業務委託などの報酬は待ってもらえないか?

三つ目ですが、業務委託契約はいつでも切ることができる代わりに、普通の社員よりも時給換算したときに報酬が高額です。

安定継続した報酬を受け取りたいのであれば、そもそも正社員で勤めるべきなので、ここは腹を割って話し合いましょう。お互いにやりやすい環境で付き合ってきたにも関わらず、節税の観点などから業務委託で安定を求めるのは笑止千万です。

どうしても資金繰りが苦しいときは契約を切る、発注を減らすなどして業務委託などの報酬を調整しましょう。

資金ショートや資金繰りのお悩みはぜひ相談を

資金ショートのお悩みはぜひ相談を

今回は、資金ショートについてお話ししました。

私もよく社長から「銀行は雨の日にはお金を貸してくれないよね」と言われます。あなたの目の前に、ポケットに100円しか入ってない人がいて、100万円貸してくれと言われても大概は貸しません。

「返ってこないだろう」と、誰でもそう思うからです。そうならないためにも、雨になる前の比較的明るい曇りのうちに、ちゃんと銀行取引を行なっておく必要があります。

資金ショートや資金繰り、融資に関する悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。相談は、以下のリンクから行えます。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

【関連記事】

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
初回30分無料相談もお受けしています。

メールやFacebookDMでのご相談を随時受け付けています。資金繰りにお悩みの方は、ぜひ以下からご相談ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?