オタクが推しの踊り手語りするだけver.2

はじめに


 お久しぶりです、1000です。ブログを任せていただけるのはちょうど一年ぶりくらいで、あれからも活動を続けサークルに入ってから踊った曲が50曲を超えました。ということで原点回帰をしたいと思います!前回のブログで私がATYの夕香里さんが踊ってらっしゃる

『バレリーコ』


を見たことがきっかけで踊ってみたにハマったと書いたと思うのですが、今回はその動画の魅力を伝えていこうと思います!私はこの振りを新歓の今出川ステージで踊ったことがあるのですが、実際に踊った経験からも夕香里さんのすごさを伝えていこうかなと思います。ぜひこのブログを以下のリンクから見られる動画を見ながら読んでいただけると幸いです。

イントロ

 最初のポーズをまずみてください。足がちゃんと180°開いているのがすごいです。私は筋トレとストレッチをサボっていたせいで足が90°ぐらいしか開かないので、180°開けるというのは彼女が真面目にバレエを愛して取り組んでいたことがわかります。次にやはり体幹がしっかりしていらっしゃいます。しゃがんだ時に一切ブレていないのはすごいです。手の流れも美しいですね。指先、肘、肩、背中、反対側の肩、肘、指先のラインが綺麗につながっています。また、腹斜筋の柔らかさも一等級です。これによって体全体のシルエットが優雅に見えます。

Aメロ

 これYouTubeのコメントにもどなたか書いてくださっているのですが、たいてい中途半端なバレエ経験者の踊りは私も含めふにゃふにゃになりがちです。しかし夕香里さんの踊りはバレエ特有のしなやかさとなめらかさ、柔らかさがありつつも、キレや、気持ちいいほどの緩急の付け方、上重心だけでなく下重心のリズム感、持ち前の体幹からのしっかりとした芯を持った体の使い方も兼ね備えています。表情管理もばっちりで、つい疲労が顔に出てしまう私も見習いたいところです。

Bメロ

 ここで着目していただきたいのは顔の付け方とステップの軽やかさ、腕のなめらかさです。まず顔の付け方っておろそかにされがちなんですが、実は顔の向きをしっかりとキメると全体の踊りの纏まり方が段違いになります。自分のダンスで「何か物足りないな」と思う時は大抵顔がしっかりつけることができていません。

 次にステップの軽やかさですが、これをしっかりやろうと思うとかなり体力を使うんですね。それをしんどさのかけらも見せずに踊りきっているところは、彼女の表現力がずば抜けていることがわかりますし(もしくは本当に疲れていないだけかもしれませんが)、バレリーコ原曲の少女を表しているようで敬服します。

 最後に腕の滑らかさです。腕だけでなく体全体に言えるのですが、やはり彼女は自分が魅力的に見える、ダンスが上手く見える、綺麗なところははっきり綺麗に、かっこよくしたいところははっきりかっこよくできる踊りを研究し尽くされています。これは並大抵の努力ではできることではなく、何度も何度も、自分の踊りを見返し、改善していく中で何年も経ったのちに彼女が無意識に身につけた技量ではないかと私は考えます。

サビ

 このジャンプ軽やかに踊っているように見えて、私が踊った時はここで体力のほとんどを持っていかれるほどしんどい部分です。バレリーナってあんなにスラッとしているのに空中で脚を180°開ける大ジャンプができるのはしっかりと体の内側の筋肉があるからなんですね。

 もちろんタイミングや熟練した体の使い方、表面的な筋肉も必要になるので夕香里さんはそれも含め相当な努力をされたのではないかと思います。また顔の付け方、ステップの軽やかさ、腕の流れ、キレ、全体的なシルエットの綺麗さは上述の通りです。腕と体の間の空間も好きです。腕と体の間に柔らかい雲があるようで余裕のある踊りに見えます。

2番

 ほとんど1番と振りは同じなのですが、「よいこでしょ」の時の表情と「邪魔する猫は」の時の仕草が、自分は可愛いとわかっている猫みたいで本当に大好きです。

Cメロ

 「もう限界だ」の後の一瞬のギターで左右対称だった体のシルエットが崩れるのが天才的です。その後泣いているような表情と仕草によって本当に限界がきて泣いているように見えてドキッとしてしまいます。このCメロの振りはバレエらしさが出ていつつもそればかりではない踊りで、緩急をちゃんとつけながらもしっかりとした音ハメは見ていて気持ちがいいです。

落ちサビ

 まず足の甲が柔らかくて尊敬します。本当にすごい。
このスカートの中が見える振り、何度見てもドキッとしてしまうんですがどこか無邪気さも感じられて全く下品じゃないのがすごいです。

ラスサビ

 どうしてしゃがんでいた体勢からすぐにジャンプができるんでしょうか。この時点で私はもうヘトヘトで「早く終わってくれ」と願いながら踊っていました。ダンサーとしてあるまじきことですが、この曲は本当にしんどいんです。夕香里さんのダンサーとしてのプロ意識を感じます。しかし責苦は終わりません。「ねえグッバイ」で軽々と足を上げる振りがあるのですがこれが上がらないんですね……。

 まず私は速さに追いつけなかったのでつくづく自分の体力のなさと筋力のなさを痛感します。そして言わずもがな「もっともっと激しくエッサホイサ」の大ジャンプです。これは本当にすごい。

 ドン・キホーテ1幕のキトリのバリエーション(検索してみてください)にも見られるジャンプですが、これ出来なさすぎて絶望していました。どうして空中で180°足を開けるんでしょう。不思議ですね。

 最後に「全て完璧だ」でまた足を上げるんです。何回しんどい思いをすれば良いのでしょうか。これを最後の余裕のピルエット二回転まで軽々と踊り切れる夕香里さんはすごいとしか言いようがありません。

おわりに

 以上「バレリーコ」の夕香里さんの魅力について詳述してきました。まだまだ私の文章力ではつたえきれないことも数多くあり悔いが残ってしまいますが、このブログを読んで少しでも彼女の素晴らしさをわかっていただけたなら幸いです。

 最後までご精読ありがとうございました。

書いた人:1000
推敲:はとこ
編集:ユン


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