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一般的なコースマネジメント論って、なんかモヤモヤしませんか?

こんにちは。MG(えむじー)です。

今日はコースマネジメントについて書きます。

ゴルフは「距離や地形が異なるコースと呼ばれる場所でやるスポーツ」です。そのコースを独自の戦略を持って攻略していくところに面白さがあります。


一般的なコースマネジメント論に感じるモヤモヤ

技術論以外でスコアを安定させたいという怠惰な欲があったので、コースマネジメントはあれこれ考えました。「コースマネジメントが出来れば100は切れる」または「90を切れる」といった記事をたくさん読んで、いかに楽にゴルフを組み立てるかに没頭しました。

よく言われてるやつがこちらです。

  • 事前にコースレイアウトを把握する。バンカーやグリーンの位置、コースの地形を見て戦略を立てる

  • コースレイアウトを把握するために距離計を使う

  • アプローチは転がす

  • OBは打たないようにする

  • ティーショットは飛ばさない。ドライバーを使わなくてもOK

  • グリーンから逆算して考える

これら一見すると納得感あるのですが、私は言語化できない謎のモヤモヤを感じてました。何かが違うと・・・。

ある日、とある経営の本を読んでいて違和感の正体に気づきました。

その本にはこう書いてありました。
「人間は現実に起こる様々な事象を①知識→②状況把握→③対処の順で処理する。知識がないと状況すら把握できない。」

この一文を読んだ時にピンときました。

一般的なコースマネジメントで言われてることって、「②状況把握」か「③対処」の話しかしてないんです。最初に来るべき「①知識」が欠落している。

例えば「事前にコースレイアウトを把握する。バンカーやグリーンの位置、コースの地形を見て戦略を立てる」は②の状況把握の話です。
バンカーやグリーンがどこにあるか認識はできても、そのバンカーがどういうタイプのバンカーで、コース設計上入れたらペナルティを払わされるものなのか、またはコースアウトを防ぐための抑止機構のバンカーなのかの知識がない。結果、③の対処につながらない。

「コースレイアウトを把握するために距離計を使う」も同様です。
これは③の対処の話で、何を計測したらレイアウトや地形を把握できるようになるかの知識がない。

なので、コースマネジメントで楽にゴルフしたいのであれば、まず先に知識を追い求める必要があるなと思いました。私はコース設計のHow to本に答えを求めました。


必要なのはコース設計の知識

この本を見つけた瞬間、一瞬で心を掴まれました。
コースは知性の冒険である」と笑

内容はぜひ買って読んでいただきたいのですが、例えばこんなことが書いてあります。

  • プレーを面白くするためのラフの役割

  • グリーン後方の設計で攻め方の選択肢を狭める

  • 飛ばない人にも公平なデザインをどう作るか

  • 最悪なウォーターハザードとは

読めば読むほど、ゴルフコースは「使える土地の制約」と「設計者の意図」によって緻密に計算されていることがわかります。

コースマネジメントが重要だということに異論はないと思いますが、有効なマネジメントをするためにまずは知識が必要です。

コース設計の知識をベースにして、設計者の意図を推察する。その意図に反しないようにプレーを組み立てていく。

例にあったような「ティーショットを飛ばさない」ことがマネジメントなのではなく、知識から意図を探り、その上で飛ばさないと決断することこそがマネジメントだと思います。

では。


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