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採卵①

採卵当日。緊張でなかなか眠れず、朝を迎えます。夫から精液を受け取り、それを病院に運ぶという使命もありました。1月で寒い時期だったので、病院へ運ぶまでの間にダメになってしまわないだろうかとすごく不安だったのを覚えています。病院からの注意で、カイロ等で温めたりしないように、というものがあったので、余計なことはせず、なるべく冷えないようにと病院まで持って行きました。

私は前日のエコーで20個程度の卵胞が見えていた為、全身麻酔での採卵を勧められました。(複数回刺さなければならないので、痛みを伴うため)
幸いにも身体が強く、これまで手術等したことがなかった私は、全身麻酔にかなりの恐怖がありました。
とはいえ、痛いのはもっと嫌なので、全身麻酔下で採卵してもらえることには安心しました。(もちろん麻酔の費用はかかるんですけどね。)

病院につき、カーテンで仕切られたベッドのある個室のような場所へ通されました。初めての場所で、かなり緊張しました。
ここで着替えを済ませ、全身麻酔のための点滴を入れてもらいました。
ドキドキは最骨頂の中、あれよあれよと進み、オペ室に入りました。
培養士さんや看護師さんも複数おり、ますます緊張してきました。
診察台に横になり、「10数えましょう」という先生の言葉で、10を数え始め、7.8あたりまで声に出したところで記憶がなくなりました。
ぼんやりと診察台から車椅子に移してもらうのに、看護師さんの首に手を回したのを覚えているのですが、はっきりと目覚めた時にはもうベットの上でした。
眠っている間に終わったのは本当に良かったです。

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