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アラサーのイラスト練習①

前回までのあらすじ。

模写をした。

我慢できなくなって液タブを購入。

我慢って身体に毒なんだぜ。

そういうわけで液タブを買ってしまった。もう後戻りはできぬ。本当ならタブレットでデジタルイラストを描こうと思っていたけど、配達遅延に痺れを切らして15.4インチの液タブをポチる。

XP-PENの「Artist Pro 16」です。ワコムの液タブと悩んでいたけど、みんなが使っているヤツは一周回って嫌だという逆張り精神を働かせて購入。ちなみに、奇しくも弟も同じタイミングで液タブを買っていて、まさかのXP-PEN被り。

お兄ちゃんも頑張るからな。一緒に頑張ろうな。弟よ。

当初の予定では、三ヶ月イラストの練習が続いたらご褒美として液タブを買う流れであった。三ヶ月続けられたら三年間続くだろうという予想です。

まあ、どっちみち買うんだから、今買っても問題ないよね!

(1月16日)液タブってめっちゃ難しい

「よっしゃ、液タブ買ったから俺も半分プロだぜ!」

そんなことは一切なく、複雑な設定やら液晶の描き心地に慣れずに悪戦苦闘の日々が幕を上げる。筆圧? ブラシの硬さ? クリスタ?? 何言ってるかわかんねえよ。

マジで線が真っ直ぐ引けない。どうなってんの? 液晶の上にローションでも塗りたくってんのかってくらい思った場所でペンが止まらない。ツルツル滑る。

1本の線を引くだけで数分かかってんじゃないかってくらい苦戦しました。そんなこんなで、液タブ初日は自分のセンスのなさに絶望して幕を閉じる。

その日は液タブに線を延々と引き続ける悪夢を見た。勘弁してくれ。

(1月17日)「脳の右側で描け」という教本を買ってみる

たまたま書店で見かけた「脳の右側で描け」という教本を購入。

個人的に勉強しようと本を買うときは、「昔からある本」をまず手に取るようにしています。国を越え時代を越え読まれているのは理由があります。古典であればあるほど普遍的なことを書かれているので、最初に読むと今後の勉強の一助になります。

絵を描くときの考え方、模写の技術などをこの本では学べるようなので、初心者の僕にはピッタリです。

「脳の右側で描け」を受講する前に、課題として

・空想上の人物
・自画像
・自分の手

この3つを描きました。

まあ酷いよね。ホントに酷い。

本曰く、「ここで描いた絵が幼少期のシンボル体系」だそう。シンボル体系というのは、「眼だったらこれでしょ」みたいな思い込みのこと。本当は全然違う形をしてるのに、自分なりにデフォルメしてしまうことを言います。

「脳の右側で描け」はこのシンボル体系をなくし、脳の右側で描く練習をしていきます。

(1月18日)ようわからん肖像画を模写する

液タブに慣れるついでにこの日も「脳の右側で描け」を進める。

課題は「上下逆さにしたイーゴリ・ストラヴィンスキーの肖像」。

この上下逆さというのがミソで、逆さにすることで「ここは腕だからこういう形!」みたいな思い込みが発動しません。

つまり、目で見た物を正確に書き写すことができるそうです。

「嘘つけ。上下逆さにしたくらいで正確に模写できるんなら苦労しねえよ」と実践。

マジだった。

人間の思い込みって本当に厄介ですね。普段だったら、「腕の曲線はこうだ!」と自分の描いた線に納得いかずに何度も描き直して、結局よくわからなくなる無間地獄に陥るのですが、対象を逆さにするだけでスンナリと悩むこともなく模写できました。

「脳の右側で描け」が嘘だというのも1つの思い込みだったみたいです。

(1月19日)スパイダーマンと他1枚を模写する

「右脳」を意識してからか、かなりスムーズに模写ができるようになりました。思い込みを捨てたことで、徐々に正確な模写ができるようになりました。

うーむ、どうやら「脳の右側で描け」はガチ臭い。この本に初心者の今出逢えたことに感謝しかありません。

まずはこの本をしっかりと完了させることを目標にしてみます。

おわり

次回、「配達遅延のはずのタブレット、予想外の速さで届く」に続きます。

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