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行方

つらくても悲しくても笑っちゃいけないことはない。というかむしろできるだけ日常に戻りたい。

羨ましい。好きな人を好きと追いかけられる人が羨ましい。世界で一番大好きなグループに世界で一番大好きな人がいる人が羨ましいと思ってしまう。それが何よりなのにさ、最低なんだよね……私ね…………そんなこと言ったってどうしようもないのに。私と彼の話であって、私の大切な人たちは入らないのに。それくらいのしんどさが、ただただ、終わりが見えないくらいにゆっくり続くみたいな日々だ。

なんで大切なものってひとつじゃないんだろうと思うときと、ひとつじゃなくてよかったと思うときがある。今は後者。

大切なものが沢山あるからといって、時間やお金をかけられないからといって、そのものへの思いが浅いわけではない。私は人よりもきっと、好きなものや大切なものが沢山あるほうだと思う。好きなものやことを聞かれて、あれこれわんさか盛りだくさん答えられるし、止められるまで語ることができる。

そのどれもが絶対大切だし、今は生活の中心から外してしまったとしてもそれが大切でないことにはならない。私をつくってくれたものだからこそ。

当たり前なんだけど、他人にとっての大切を、他人が決められるわけがなくてさ。だから私は私の大切を、大事に抱きしめていきたいわけでさ。

だから、他の人のことを言っても仕方ないのに。全然まだ、どうやって生きていったらいいか分からないんだよ。

私はエンタメが好きなんだと思う。アイドルに限らず、ドラマとか色んな作品とか、大切な世界が沢山ある。その真ん中に彼がいたんだよな。いつもわたしの中心にいた。

大切なものがいくらあっても、どれか欠けたとき、他のものが代わりになってくれるかって言えばならないんだよ。

なんとか日常に戻りたくて傷を見ないふりして笑っていたら、それはそれで慣れてしまいそうで怖い。目を背けたままいなくなってしまいそうで怖い。かといってどれだけ向き合ってみても分からないんだよね。わたしは仕事もしなきゃいけないし、生活も勉強もしなきゃいけないのよ。

好きな人に胸を張れる自分でいること、誰かの憧れの人になること、を、日々自分に課している。だから言い訳するみたいな生き方ってしたくなくてさ。

ずるいよね。本当ずるいと思う。それくらいさ、言いたくなっちゃうよ。あなたがその道を選べるってことは、選べるだけの実力と人気が備わっているってことだよ。それだけのことをやってきたんだよ。全ての過去がこの選択をつくってるんだよ。誰かに決められた道じゃなく、他の誰でもない自分で決めた道を自分1人で背負って歩いていくんだよ。誰かのためじゃない。自分のために。あなたが、自分の人生を自分のために生きていくと決めたんだと思っている。そんなの、そんなの嬉しいよ。誇りだよ。
ごめんね、できることならあなたが目指すべき場所に立つとき、一緒にいてほしかった人たちがいるんだ。今までは誰のために生きていたんだろうとかさ、思っちゃうのよ。彼の思いとかどこにあったんだろうか。この12年間、どんな思いだった?楽しかったかな。これは勝手に言ってるだけの話。こんなオタクの言ってることなんて聞いてたら、あなたは誰かのための人生を生きてしまうかもしれない。
本当にさ、まっすぐなんだよどんな時も。最近気づいたけど、まっすぐのスピードがはやい。
あなたは何も、気にせず、歩いていってほしいんだよ。なんて格好つけてどうすんのって。でもこの気持ちも嘘じゃないはず。私があなたに出会った時、あなたも私に出会っているんだから。

自分の好きなものの話でもしようか。なんでもいいよ。好きな人たちの好きなひと、もの、ことの話って何であんなに聞いてるだけで幸せになるんだろうね。不思議だよね。取り急ぎ、早くカラオケ行きたいですね。あと明朝体やめました(そうですか)

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