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友達の姉と想いが交差しました.....




授業を終えた昼下がり。


「部屋汚いけど、○○ならいいか。」


「なんだそれ、お邪魔します。」


そう言って扉を開けた瞬間。



体に電流が走った。




「あら、いらっしゃい。」







可愛い系、清楚、俺より少し低い身長、全てが俺のタイプに当てはまっていて心臓が跳ねる。



「姉ちゃん、いたんだ。」


「ふふっ、ゆっくりしていってね。」


確実に俺に向けられた笑顔。

心を支配するのには十分だった。


「おい、俺の部屋行くぞ?」


そんな声にビンタされて階段をのぼり和宏の部屋へと向かう。









部屋に入りベッドに腰かけ和宏がゲームに手をかけた。


「今日は何のゲームする?」


可愛かったな…名前なんて言うんだろ、なんて感情の水溜まりを跳ねていると


「おい、聞いてる?」


「わ、わり...てかお前姉ちゃんいたのかよ!言えよ!」


「聞かれてねぇし、てか学校も同じだぞ。」


「は?!まじ?!」


それを聞いた俺は我慢できなかった。


「名前は?!何個上?!」


「いや、食いつきすぎだろ。」


和宏は悪いことを考えている顔でそう言うのでさすがに俺も我に返った。


「い、いや俺も姉ちゃんいるから...」


「ふーん、まぁ教えてあげるよ。」



「名前は美空、一個上。」


「なるほど...」


年下は恋愛対象に入るのか、1番の問題はそこだと思っていたけど俺の中の悪魔はこう言った。


お前、友達の姉ちゃんのこと好きなの?恥ずかしくないの?



抑えきれない好きという気持ちと恥ずかしさ。


俺は天秤にかけるまでもなかった。















                            ・・・






「美空さんか...」

机に突っ伏して昨日の衝撃を思い出す。

そんな余韻に浸っていると突然教室の扉が開いた。


「和宏、お弁当忘れてたよ...!」


昨日聞いた声。急に机から起き上がると扉の所には美空さんがいた。


「あ...!」


そうやって目が合うと手を振ってくれる。


可愛い。


違う、そうじゃなくて和宏は今委員会に行っているので俺が行かなければ。

すぐ椅子から立ち上がり美空の方へと向かう。


「和宏は今委員会に行ってます、代わりに渡しておきますよ!」

「じゃあ、お願いね~」


「○○君!」


名前を呼ばれた瞬間、自分でも驚く程に顔があつくなっているのがわかる。


「な、なんで名前を...?」

「昨日和宏に聞いたよ。」


そして俺の真っ赤になった顔を見ていたずらっ子のように


「可愛いね。」


そう言うんだから、感情の川も決壊する。


「あ、あの...!」

「どうしたの...?」


首をコテって倒して上目遣いでこちらを見てく
る。

可愛い…じゃなくて、スタートラインに経たないと。


「連絡先、教えてください...。」

「いいよ~はい。」



みくが友達に追加されました。



「じゃあ、お弁当よろしくね!」

「はい!」


見えなくなるまで手を振っていたのと入れ替わりで和宏が教室に入ってきた。


「仲良くなれた?」

「なんで?!委員会は?!」

「はやく終わったから見てた。」

「○○、姉ちゃんのこと好きだろ?」


親友に痛すぎるところを突かれて流石に動揺してしまう。


「は?!」

「いいよもう分かってるから。」


いたずらっ子のような顔はどこか美空を感じさせるようで言い返そうにも言い返せなかった。

ニヤニヤしながら更に畳み掛けてくる。


「お前、姉ちゃんのどこが好きなの?」

「えぇ...そうだな....」

「最初は凄い綺麗だと思ってたんだけど笑うと無邪気で可愛くて...でもなにより所作が丁寧で話すだけで心地良さが貰えるというか....」

「あと....」

「いや、もういいわ。」


和宏に止められなかったらこのまま話しつづけてただろう。


「思ってたよりちゃんと本気なんだな。」

「まぁ....」


そんな会話をしながら昼休みを過ごした。


次の授業中も「次、いつ会えるかな。」そんなことを思いながら授業を受けた。


和宏との帰り道でも会うことは無く、そのまま頼まれたおつかいを遂行しにスーパーへと向かった。


「あれ、○○君?」


先程も聞いたその声。


振り返ってみると美空さんがいた。


「お姉さん?!どうしてここに?」

「買い物だけど....○○君は?」

「おつかいです。」

「偉いね、和宏にも見習って欲しいよ。」

「はは....」


言うか言うまいか。
気がついた時には勇気を出していた。


「一緒に回りませんか?」

「いいよ、せっかくだし!」


所作も丁寧で可愛らしいなんてずるい。


2人で同じカートを押しながら店内を回る。

なんか夫婦みたいだなんて、口が裂けても言えない。


「なんか、弟が増えたみたい。」


そんな言葉に少し悲しくなったけど、美空さんからの感情なら何でも嬉しかった。


「和宏、買い物しなそうです。」

「でしょ?家の中なら手伝ってくれるんだけどね。」


たわいも無い会話でさえも美空さんのことを少しでも知れて嬉しかった。




帰り道。

少しはアピールしたい。


「それ、家まで持ちますよ。」


と言い、買い物袋目掛けて手を伸ばす。

が、それを躱されてしまう。


「それは申し訳ないし、見てよこれ!」


そう言いながら少し腕をまくりほとんど無い力こぶを見せてくる。


「いつもの買い物で鍛えられてるから!」


少しドキッとして、たじろいでいたけど引き下がれない。


「でも....」

「じゃあ、はい。」


そう言って買い物の片方の持ち手を差し出してきた。


「○○君も自分の分あるし申し訳無いから、はんぶんこ!」


すかさず受け取り、そのまま一ノ瀬家へと歩く。

身長差があるからか買い物袋が少し傾く。






                           ・・・




「ただいまー姉ちゃん。」

「おかえり、手洗っておいで。」


姉の彩に言われ、指示に従う。

手を洗い、少し気になることを聞いてみた。


「姉ちゃん、一目惚れってしたことある?」

「え....え?!○○が?!したの?!」

「姉ちゃん、落ち着いてよ....。」

「ごめん...いっつも告白断ってた○○がそんなこと言い出すんだもん。」

「いやまぁ....」

「誰にしたの?お姉ちゃんに言ってみな?」


小さいくせに少し偉そうな態度に言ってくる。

ムカつく。


「友達の姉ちゃん。」

「ふーん、同じ学校なの?」

「うん、姉ちゃんと同い年。」


姉ちゃんの驚きの声が家中に響く。
女子ってホントこういうの好きだよな。


「誰なんだろ....」

「一ノ瀬美空さんだよ。」

「美空か.......美空?!」


正直、もうこのリアクションにも飽きてきた。


「美空、可愛いもんね。」

「うん.....」

「でも、ライバル多いよ?」


そりゃあんだけ可愛いんだからみんな好きになるよ。


「それでも.......好き。」

「そっか、頑張ってね。」


明らかに他人事すぎるけど、干渉されすぎても困るしいいか。



「あ、そうだ。」

「なに?」

「美空、どっちかと言うと年上のがいいらしいよ。」


「ふ、ふーん.......。」






                            ・・・





「ただいま。」

「姉ちゃんおかえり。」

「今日たまたま○○君とスーパーであったよ。」


私がそう言うと和宏は少し嬉しそうな顔でどうだったか聞いてきた。


「袋、はんぶん持って貰っちゃった。」

「なんかお礼しないとね。」


確かに何もしないのは申し訳ない。
そう思った私は○○君に連絡してみた。


「今日はありがとう。お礼したいんだけど何がいいかな?」


これでよし。











急な通知音ですら傷心中の心に響く。

確認すると



みくから新着メッセージが1件あります。



「え?!」

「○○、どうかした?」

「な、なんでもない。」


流石にびっくりした。

内容を確認する。


「そっか...。」


お礼なんてそんな大したことはしていないけど、ダメ元で言ってみた。


「デートがしたいです。 」


まずは恋愛対象に入らなきゃ。



そう思って返信を待っているとすぐに返ってきた。


「いいよ、行こっか。」


会心のガッツポーズを彩に見られないように決めてそのまま日時と場所を決めた。

この日は失敗できない。













そして約束の日、私は洗面所で準備をしていた。

ヘアアイロンで髪を巻いていると


「わ、姉ちゃん気合い入ってる。」


急に入ってきた和宏に言われてちょっと恥ずかしくなる。


「デートって言われたし.....張り切りすぎかな?」

「いや、その方が○○も嬉しいと思うよ。」


そんな弟の嬉しい言葉を受けて待ち合わせ場所の動物園へと足を運ばせた。





集合時間10分前に着いたけど彼はもうそこにいた。

教室や家で見た時よりもなんだか大人びていてかっこよくて、和宏がモテると言っていたのも納得。


「お待たせ、待った?」

「今来た所ですよ。」

「その…いつもより可愛いです.....!」


○○君はそんな意味で言っているんじゃないと分かってるけど、ちょっぴり意地悪してみたくなった。


「いつもは可愛くないってこと?」

「そ、そういうことじゃなくて....」


そんなにかっこいいルックスで慌てるものだから可愛い。

先輩アピールを終えた所でチケットを買おうとすると


「あ、もう買っておきましたよ。」


そう言って○○君がチケットを差し出す。


「お金払うよ。」

「いいです、デートなのでかっこつけさせてください。」

「でも....」

「いいんですよ、ほら行きましょ!」


そう言って私を楽しませてくれる。

彼は確かにかっこいいけど、どうしても可愛いという気持ちが先行してしまう。

勝手に申し訳なくなった。


「○○君もかっこいいね。」


まわっている途中、彼もおしゃれして来てくれているのでそういった。


「今日はデートなので....気合い入れてきました....」


○○君がとっても可愛い。


「あ、トラですね。」

「ほんとだ!久しぶりに見た!」

「あっちはパンダもいるみたいですね、行ってみます?」

「うん。」

「他にもお姉さんが見たいところあったら言ってくださいね。」


なんだかどっちが年上か分からないくらい○○君はしっかりしてるな。


「あの....」

「なに?」

「今日だけは....美空さんって呼んでもいいですか?」

「うん....」

「ありがとうございます。」


笑顔でそう微笑みかけてくる。


「じゃあ行きましょうか、美空さん。」


彼は私の事好きなんだろうか。

そうだったらガッカリさせたくないな。







「わ、パンダだ!可愛い!」

「可愛いですね、人間みたいです。」

「あ!あれ見て○○君!可愛いよ!」

「見える?凄い可愛いよ!」


「はい....」


つい、はしゃぎすぎてしまった....と後悔していると

「めっちゃ可愛いです....」


○○君が私の目を捉えて言った。


「ど、どこ見てるの?」

「すいません....」


ちょっと恥ずかしくなって、少し足早に移動する。


「あ、シロクマいますよ。」

「可愛い!」








園内を回り終えて、お土産コーナーへと向かった。


「可愛い....」


私は猫のぬいぐるみに目を奪われていた。

すると横から○○君がやって来て、


「お土産、なんかありました?」


と聞かれたので咄嗟に


「うん、大丈夫だよ。」


と言ってしまった。


「僕、お手洗い行ってきますね。」


私から言わせないところにもとても紳士さを感じる。


「私も行ってくるね。」





戻って待っていると○○君がトイレとは逆の方向から歩いてきた。


「トイレじゃなかったの?」

「あー....お土産、欲しくなっちゃって。」

「そっか。」

「そんでこれなんですけど....。」


彼が袋から取り出したのはさっき私が見ていた猫のぬいぐるみ。


「さっき欲しそうにしてたので、僕からのプレゼントです。」

「いいの....?」

「もちろんです、ぬいぐるみも喜んでますよ。」


胸がキュッと締め付けられる。


「ありがとう....」


さすがに申し訳ない。

私は年上なのに。


「美空さんは楽しかったですか?」

「うん、楽しかったよ!」

「じゃあ僕も楽しいです。」


太陽みたいに眩しい笑顔で言う○○君を直視出来なくて、やっぱり私なんかに気を持ってたら申し訳ない。






帰り道。

○○君は車道側を歩いてくれる。

少しソワソワしているし、緊張しているようにも見える。

何を言われるかは何となくわかる。

それでも、言わないで欲しい。

家の近くの公園について、彼は言った。


「楽しかったです。」

「うん、私も楽しかったよ。」

「美空さん....」





「好きです....。」




○○君は私の目を見てまっすぐにこのデートでも伝えてくれた。

でも私は.......



「ごめんなさい。」




そう言ってその場から走り去ってしまった。












                            ・・・


「ただいま」


玄関では和宏が迎えてくれた。


「おかえり、どうだった?」

「それが......」











「ふーん、そっか。」


あまり興味無さそう。


「○○の姉ちゃんの連絡先ちょうだい。」

「え、彩の?なんで?」

「○○のアフターケアしてやろっかなって。」


気が利く弟でなんだか申し訳ないな。


「送っとくね、ごめん。」

「謝ることじゃないよ。」


そうは言われても.......私に彼はもったいないし.....










翌日の放課後、私は彩と和宏と屋上でご飯を食べていた。


「なんで呼び出したの?」


私がそう聞くと2人は理由が知りたいと言った。


「○○は嫌われてないなら諦めたくないって。」

「昨日帰ったあと話聞いたら理由も言われてないって言うんだもん。」


たしかに言ってない。


言ってないけど。


「私には○○君はもったいないと思うし…私は彼に可愛いと思ってしまうの。」

「○○は可愛いじゃん。」


彩の可愛いとは多分違う。


「かっこいいより先に可愛いが来ちゃって、申し訳ないし.......」

「私達の家、両親が海外にいるから家事は私達でやらなきゃでしょ?」

「あんまり時間使ってあげられなくてつまんないかなって.....」


つまんない、○○君ならそう言わないと分かっていてもそう考えてしまう。


「和宏の親友でもあるし.......」

「それ、○○に言ったの?」


和宏は冷静に私に言う。


「言ってないけど...。」

「なら、それ言ってみなよ。」

「受け入れてくれると思うよ。」


今更遅い。私は○○君にひどいことをしたんだから。


「美空の気持ちはどうなの?」


彩にそう言われて抑えていたものが少し飛び出した。


「あんなにかっこ良くて可愛いのに気にならないわけないじゃん.......」


それを聞くと2人は笑顔になる。


「和宏君、放課後彩達の教室に○○呼び出しといて?」

「分かりました!」


それを聞いて頭にははてながいっぱいになる。


「なんで?話聞いてなかったの?」

「聞いてた、その上でこう言ってる。」


いくら彩でもやっていいことと悪いことがある。




人工的な鐘の音が鳴り響き、あと少しで昼休みが終わりだと告げた。


「じゃあ、よろしくね。」

「はい。」


「ちょっと!」














あんなことを言われて、5、6限はなにも頭に入ってこない。


6限の終わりを告げる鐘が鳴って、すぐに逃げようとした。

しかし彩がこれを見ろ!と言わんばかりに私のバッグを持っている。


「逃げられないよ?」


彩にそう言われ、私は教室に残ることにした。









扉が空いて和宏と○○君が入ってくる。


「私たちは少し出てよっか。」

「ですね。」


彩と和宏が気を使って外に出てくれた。


「美空さん.......僕のこと嫌いなんですか.......?」

「嫌いじゃないよ!むしろ.......」

「むしろ?」


まずい、蓋が少し空いてしまった。

いや、もういいか。

言ってしまった方がお互いのためだ。


「○○君は弟の友達っていうのも気にしてたし.......私なんかよりいい人いるし.......」

「○○君の事、可愛いって思ってしまうの。」

「○○君のまっすぐな気持ちを可愛いで済ませてしまうのは失礼な気もするし…」

「それに可愛いなんて思われるの嫌でしょ.....?」



私は怖がりながらも○○君に問いかけた。


「そりゃ可愛いとかっこいいだったらかっこいいですけど......」

「可愛いだろうがなんだろうが美空さんがくれる感情は」

「全部欲しいです。」



綺麗な瞳でまっすぐ私を捉えてくる。



「それがポジティブならなおさら。」

「○○君.....」

「それが理由なんだったら諦められません。」


食い下がってくれない。
彼の気持ちを考えれば当然かも。


「私と付き合ってもつまらないよ.....両親が海外にいるから家事とかであんまり遊べないし.....」


「もしかして.......言われたことあるんですか?」



私は確信を突かれて思い出がキュッと締め付けられる。



「前にちょっとだけ付き合った人がいて.......あんまり知らないまま付き合っちゃったから.......」


「羨ましい.......じゃなくて、そんなの気にしないです。」


「あんまり言ってもあれなので最後にこれだけ言わせてください。」


○○君があんまりにまっすぐに目を捉えてくるから私は何を言われるか少し身構えた。


「美空さんが俺を可愛いと思ってるすぐ横で」

「俺も美空さんのこと可愛いと思ってます。」

「それだけは分かっていてください。」



何だろう。




すごくくすぐったい...




「からかわないでよ...」


「からかってないです。」


「改めてですけど...」










「好きです、付き合ってください。」



ここまでまっすぐ私に向かってくれるんだ。
私もまっすぐにならないと。





「不束者ですが.......お願いします....」


私がそう言うと彼の顔がぱぁっと明るくなって花が咲いた。


「それ、プロポーズの時に言うやつですよ。」


彼は笑ってそう言うけど、目には光るものがある。

私だってそんなもの見たら堪えきれない。

そんな私を○○君は優しく包んでくれた。



「ちょっと生意気でしたかね...?」


「そんなことないよ....。」


○○君のあたたかさに安心していると頭を撫でられた。


「可愛いです。」


多分私の顔はとてつもなく真っ赤なんだろうな。


「もう....」


顔を見られたくなくて○○君の胸に顔を埋める。


「美空さん。」


なんだろう、また照れさせてくるに違いない。

それでも彼の方を向いてしまう。


「目つぶってください。」


やばい。


「せ、せめてリップだけ塗らせて....」

「いやです。」



そう言って○○君は私の唇を奪った。


「ん.....」

「ファーストキス、美空さんにあげます。」

「私だってそうだったのに....」


くすぐったい。


それを切り裂くかのように彩と和宏が教室に入ってくる。


「イチャイチャするのは後でにしてくださーい。」

「彩もそう思いまーす。」



2人はきっと分かってたんだろうな。


「帰ろっか。」


「はい。」








帰り道。


「あ、持ちますよ。」


○○君はそう言って私のバッグを取ろうとしたけど


「ううん、はんぶんこがいい。」


私はそう言って彼に持ち手を片方渡した。


「あの時とは違いますね。」


彼は照れながらそう言う。


「そうだね。」


私は微笑んでバッグが傾かないように少しだけ背伸びをして、彼の横を歩いた。










平行になったバッグが夕日に照らされる。



「僕、凄い幸せです。」

「ふふっ」


「私も幸せだよ。」








fin.......

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